ワンスアポンな人生
2日目観劇して参りました。三が日に観劇なんて何十年振りかしら。
映画は観ていません。どこまでもこの雪組公演を観ての感想です。
「良いイケコ」でもなく、といって「悪いイケコ」って程でもない。「もう少し頑張りましょうイケコ」くらいかなあ?
あ、でも私は嫌いじゃないです。
この作品、年齢よって感想が大きく分かれるのではないかと思いました。
初老のヌードルスくらいの年齢にはーー私だけかもしれないけどーー胸が締め付けられるような作品でした。
私はもちろん反社会的な生き方はしてきておりませんが、いわゆる普通の人生も送ってきませんでした。そのせいかヌードルスの虚無感や切なさが沁みて沁みて。
自分の人生って何だったんだろう…。
全てが虚しい…。
まあ、そこを乗り越えれば「人間なんてそんなものさ」「人生なんてそんなものさ」と開き直れるんですけどね。
でもそれもこれもある適度の年齢にならなければ実感できないんじゃないかしらと思うわけです。
ヌードルスって変にプライドの高い男ですよね。刑務所帰りの過去を口にしてはいても何だかんだ上からなんです。デボラに対してもただただ愛を乞うていたらあんな結果にはなっていないんじゃないかな。まあ二人とも上向志向ばっかり高くて折れない辺りそう上手くはいかないのかな。
デボラがマックスを受け入れたのはマックスが全てを話してひたすらに愛を乞うたせいなのかなとも思いますし。長官の地位にデボラが縋った可能性もあるけど。
役者の凄いところは自分では実感できないはずの役の人生を演じられるところ。誰でもとはいかないけれど。
望海さんの凄さはあの実年齢でヌードルスの虚無感を的確に表現できている点。
望海さんに向いている役とはいえ、実際に演じるのはまた別で、改めてこの人は凄いと感じました。
ヌードルスはユダヤ教徒だけど私には信じる神なんていないので、「神よ」と感情をぶつける相手はいません。だからヌードルスより少しだけ私の方がドライなのかもしれません。
ロマンチストでもないですしね。
そんな私ですが、1幕のラストに思わず「カッコいい!」と声を出してしまいました。
手で口を押さえていたし小声だったから周りには聞こえてないはずですが…だってあまりにもカッコよかったから!
小池先生このシーンが一番やりたかったのかなと思ってしまいました。
あの望海さんはもう男役の美学これでもかと詰め込んだかのよう。
あそこだけでこの作品通える。通わないけど。そんなにチケットないです。
そう言えばブログずいぶんご無沙汰しておりました。
なんか近頃ブログを書くテンションではなくて。別にランキング上位を目指しているわけでもないですし…。
コメントもお返しできなくて申し訳ない。ちゃんと読んでおります。ただどうお返事すればいいか分からなくて…。
本当に申し訳ないです。
ひたすらごめんなさいの不二子