寒の入りとアトピー性皮膚炎など

寒の入りは一年で最も気温が低くなる時期です。今年は昨年(北日本)と異なり記録的に少ない降雪量で(西日本は昨年も雪が少なかった)、気温もかなり高く推移してきました。1月12日頃より寒気が南下してきて近畿ではやっと気温が下がってきました。

鍼灸の考え方では冬至に陽気が最も衰えて陰の極みとなり、この日から一陽来復によって陽気が徐々に盛んになってくるとします。

陰陽太極図をみると寒の入りには既に陽気が増えてきていますね。今年は暖冬なので身体に熱が例年よりこもっています。舌の赤味がつよく乾燥傾向となり、脈をよく見ると弦脈を呈しています。身体では春はもう始まってきています。

アトピー性皮膚炎では、冬は燥邪で皮膚が乾燥して痒みがでてきますが、この内熱によって乾燥に加え、発赤を生じてきて炎症傾向が明確になってくる時期です。したがって皮膚の保湿に加え、食事ではニンニク・ニラ・香辛料・油濃いもの・チョコレートなどは控えるようにしましょう。

スギ花粉は今年は昨年よりも少ないとされていますが、飛散がもう始まっているようです。アトピーと同じく上記の飲食は控えめにしましょう。
インフルエンザも流行気に入りました。人混みでのマスク・うがい・手洗いを励行しましょう。

 

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