盆栽初心者さんでも大丈夫。盆栽の育て方やお手入れガイド!

盆栽を育てるのにははいろいろと準備が必要です。

こちらでは、必要な道具、

基本的な育て方や管理方法などをご紹介したいと思います。

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まずは下準備から!これさえあればOKな盆栽デビューセット!

盆栽初心者さんは、

まずは盆栽の枝を切ったりするハサミ等さまざまな

グッズが必要になっていきます。

そこで初心者の方にとりあえず

これさえあれば大丈夫!という道具のご紹介です。

① 盆栽ばさみ

切れ味が良い物を選びましょう。

切れ味の悪いハサミは、盆栽を剪定する際に

枝を傷つけてしまいます。

長く使う物なのでメンテナンスも忘れずに

② へら付ピンセット

盆栽に生えた雑草を取り除いたり、

植え込み・植え替えなどで

土をならすときに必要になります。

はさみとともに使用頻度が高くなる道具です。

③ やっとこ

針金の曲げ伸ばしや巻きつける際に

必要になる道具です。

ペンチで代用しても良いでしょう

④ 針金&針金切り

針金かけで必要になります。

⑤ じょうろ

盆栽にやさしく水やりするために必要です。

はじめは園芸用のもので充分です。

本格的に複数の盆栽を育てるようになったら、

長い竿で水圧を安定させることができ、

細かいハス口で霧のような水を出せる

盆栽用のじょうろがあるといいでしょう。

⑥ 竹箸

針金かけで必要になります。

⑦ 鉢底ネット

鉢の底に張るネット。

土がこぼれたり虫が進入したりするのを防ぐ。

植え替え時に必要になります。

金属だと樹の根が傷むので、

自然素材の物を選びましょう

⑧ 盆栽の土

ケト土と赤球土(小粒)を混ぜた物か、

市販の盆栽用の土がおすすめです。

⑨ 土入れ

用土を鉢に入れるのに使用します。

スコップや細長い容器類でも代用できます。

⑩ 鉢(穴あき)

底に穴の空いた鉢。

初心者の方は、底の深い丸鉢を選ぶと良いでしょう。

⑪ 肥料・消毒・傷口保護剤

肥料は盆栽を栽培する際に、

病気になったり虫がついたりしないように

定期的に殺菌する必要があるため消毒が必要になります。

また枝の剪定後の切り口や傷口から

雨水の浸入、栄養の流失、乾燥による亀裂、

雑菌の侵入などを防ぎ保護するための

保護剤もあるといいでしょう。

基本的な盆栽の育て方

まずは盆栽の作り方から見ていきましょう。

大まかな手順としては

  1. 容器の底穴に鉢底ネットを敷く
  2. 鉢底ネットの穴から針金を容器の両サイドに通す
  3. 苗木の根に付いた土を水洗いして落とし、鉢に入るくらいに切りそろえる
  4. 針金で固定しながら苗を容器に植える
  5. 株の周りに土を入れていく
  6. 箸でつつきながら土が根の間に入るようにする
  7. たっぷり水やりをして完成

となります。

具体的なやり方を細かく説明していきたいと思います。

植え付ける前に鉢を用意する

ここで鉢底ネットと針金が必要になります。

樹を虫などから守るために必要な作業で、

まず鉢底ネットを鉢の底に敷きます。

その上から針金で「コ」の字を作り

ネットの穴に針金を通して

鉢の穴の裏で針金を曲げて留め、

ネットを固定します。

ネットが動かないように気をつけましょう。

根をほぐす

苗を取り出す前に、伸びすぎた枝や

枯れた葉を取り除く作業をしましょう。

この時の剪定ばさみは上質なものを用意することを

おすすめします!

根をほぐし終わったらポットから植物を取り出し、

竹箸や割り箸などで余分な土を落とします

この時、根を切ったり傷つけたりしないように

注意して下さい。

古くなった根が絡んでいるので

慎重に作業しましょう。

植え付け・土入れ

鉢の底に土を入れます。この時、もしできれば

ゴロ土が用意できるといいでしょう。

ゴロ土は水はけを良くする目的があります。

種類によっては固定しづらい樹種もあるので、

その時は準備した針金を活用し固定します。

盆栽での土入れ、

最大のポイントは隙間なく土を敷き詰めることです。

根の隙間など、とても細かい作業になるので

お箸でつつくように埋めていきましょう。

少しずつ丁寧につつきながら

一か所一か所埋めていくことが大切です。

水やり

丁寧に土を入れたら

鉢の底から水が流れ出るのを目安

鉢底から流れる水が濁った水から透明な水になるまで

しっかりと水やりをします。

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盆栽の水やりの仕方

四季を楽しむ盆栽は、

その育て方も春夏秋冬で変わっていきます。

その植物に適した適切なタイミングを見極められる

ようになるには時間がかかります。

よく観察して、土が乾いていたら

じょうろでゆっくりとたっぷり与えるのが基本です。

植え付け完了から1ヶ月ほどの間は

1日2回くらいを目安に与えましょう。

季節ごとの水やりポイント

季節ごとに水やりをする回数は変わっていきます。

タイミングや回数をしっかりおさえて

美しい盆栽を育てていきましょう。

【春】

1日1回、土が乾いていたら

鉢穴から水が流れ出るくらい

まんべんなく水やりをする。

【夏】

1日2回〜3回行います。

朝・夕とたっぷりあげましょう。

夏は水切れを起こさないように要注意です。

【秋】

1日1回〜2回行います。

底鉢の穴から水が流れ出るくらいの分量です。

【冬】

2日に1回程度にしましょう。

昼間の暖かい時間に行います。

肥料の与え方

一般には、成長期に入る3月〜5月

休眠期に入る9月〜11月頃

春と秋にゆっくりと効く

暖効性化成肥料を株元に置いていきます。

市販されている盆栽要の肥料を利用するといいでしょう。

樹が弱っている時は控えましょう。

肥料の種類

【固形】

基本の肥料。油かすなどを固めた有機質のものがおすすめ

水やりのたびに溶けだし一定期間効果が持続します。

【液体】

即効性が持続できます。

葉刈り前など短期間で樹勢を付けたいときに使用します。

ベストな盆栽の置き場所

害虫を避けたり風通しをよくするために、

60cmほど高さのある棚の上の置くのがベスト。

地面に直置きは避けましょう。

基本的には外で管理しますが、

夏の強い日差しはすだれ等で防いだり、

雨や雷、寒波がくるような時は

避難させましょう。

日々の観察が大切です

毎日の変化を観察し、その都度対処しましょう。

植え替え時期

成長の早いものなら2〜3年

遅い物なら3〜4年に1回を目安に

3月〜4月くらいにかけて植え替えを行います。

水はけが悪くなっていたり、

土の色が酸化して黒ずんでいたら

植え替えのサインです。

盆栽の鉢は小さいので

根詰まりを起こしやすくなっています。

鉢の中が根でいっぱいになると

徒長枝などが出やすくなり、

樹形が乱れ樹の元気も徐々になくなってしまいます。

植え替え時はまた根をほぐし、

太く良く伸びた根があれば根本から切ります。

鉢に値が納まるように切り詰め

新しい土に植え替えていきましょう。

剪定の仕方

美しい樹形を保つためには

こまめな剪定作業が不可欠です。

幹に対して醜い枝を「忌み枝」と呼び、

それを元から切っていくのが剪定です。

小さな鉢の中に大自然を表現する盆栽では

定期的に剪定を行い

樹形をコンパクトに保ち育てることが大切です。

一度樹形が崩れると再び美しい姿を取り戻すのは

時間がかかります。

日々よく観察し、必要な剪定を行いましょう。

忌み枝の種類

まずは「忌み枝」と呼ばれる樹形を乱す枝を

覚えてしまいましょう。

毎日お世話しているうちに

自然とん?と思う枝がわかるように成るはずです。

剪定作業を行う際は、

枝をつぶさず傷づけないために

必ず切れ味の良いはさみを使用しましょう!

●車枝…

一か所から何本も伸びる枝。

1、2本残して元から切ります。

●交差枝…

交差した枝。針金で修正するか、

一方を元から切る。

●下向き枝…

枝から下に向かって垂直に垂れた枝。

元から切る。

●逆さ枝…

枝の伸びる方向と逆方向に伸びた枝。

針金で修正するか、根元から切る。

●付き出し枝(付き枝)…

樹の正面から前に向かって伸びる枝。

元から切る。

●かえる又枝…

カエルの脚のような形のU字に曲がった枝。

針金で修正するか元から切る。

●幹切り枝(腹切り枝)…

幹を横切る枝。

●かんぬき枝…

幹を貫くように左右、または前後に伸びた枝。

一方を元から切りましょう。

●立ち枝(上向き枝)…

枝から上に向かって伸びた枝。

元から切ります。

●脇枝…

枝の付け根から伸びた枝。元から切ります。

針金かけ

好みの樹形に仕立てたり、形を整えるために

針金をかけて幹や枝の形や向きを

修正することを「針金かけ」と呼びます。

枝に針金を巻き付けることで

樹形の形成、忌み枝を矯正することができます。

枝の良い部分を延ばし、

欠点を直すのが目的です。

●針金の種類と太さ

針金には銅線が一般的ですが、

初心者さんには曲げやすい2〜3mmほどの

太めのアルミ製針金がオススメです。

針金の太さは枝ごとによって変えなければならないので、

太さの違う物を3,4種類揃えておくといいでしょう。

作業をする前に巻く樹の長さに対し

1.5倍の長さに針金を切っておきましょう。

●針金かけの時期と期間

松柏類は10月〜3月の休眠期に行います。

雑木類も樹形が見えやすい休眠期の方が作業しやすいですが、

慣れないうちは新芽を傷つける可能性があるので

芽が固まる梅雨の時期に行うと良いでしょう。

幹や枝が成長してくると、

針金が食い込んで木肌を傷つけてしまうことがあるので

様子を見て食い込む前に外しましょう。

●針金のかけ方とルール

太い幹や枝から細い枝に向けて、

基本的に下から上に向かって針金をかけていきます。

枝に対して45度になるように針金を当て、

等間隔になるように巻いていきます。

針金を巻き上げたら、手で少しずつ力を加えて

枝を曲げていきます。

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さいごに

いかがでしたでしょうか。

盆栽の育て方や水やり、

置き場所やお手入れの法方などをご紹介しました。

盆栽を普段からよく観察して

その変化に気づくことで、

初心者さんはコツを掴んでいけると思います。

植物全般にいえることですが、

生きているものを育てるためには

必ずコンディションを整える必要があります。

樹種によってそれぞれ特徴があるので、

自分が選んだ樹の特徴を把握することが

ポイントです。

親しみを持って日々盆栽に向き合い、

気長にお世話を続けていきましょう。

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