世界遺産 全部行ったら 海賊王!

世界遺産37 「宗廟」 朝鮮王朝の聖地

韓国の首都「ソウル」にある、朝鮮王朝の 19人の王とその妃の位牌49位が安置されているところが、聖地である「宗廟」です。

カンボジアに行った時は、ソウル経由でしたが、トランジットが9時間あったので、世界遺産「宗廟」と「昌徳宮」の下見を決行。2019年6月22日でした。

その後、11月にソウル近郊の5つの世界遺産へ…

世界遺産、全部行ったら海賊王!

宗廟(Jongmyo Shrine) 종묘
1995年登録

2019年11月25日

日韓関係が悪化の一途をたどっていた2019年、日韓のGsomia(General Security of Military Information Agreement)失効が回避された直後に韓国へ…

福岡空港で、偶然にも昔の仕事の同業者と遭遇。その方はビジネスで釜山に行くとのことでした。

デモに気を付けて、と言われましたが、韓国の首都ソウルは、とても平和でした。

空港から「宗廟」までは電車で行けるので、まずは便利な「ICカード」を購入。

韓国では、ICカードの「T-money」というのがポピュラーのようです。 なぜか 空港駅の自動販売機では買えなかったので、コンビニで購入。4000ウォンでした。

韓国のICカード T-money
このキャラクターはどこかで見たような…

世界遺産「宗廟」への道

仁川国際空港から空港鉄道でソウル駅まで、各駅停車で約1時間。1本しかないので間違えることはありません…多分。

韓国 仁川国際空港 空港鉄道
ソウル駅まで行く「空港鉄道」

地下鉄1号線に乗り換えて3つ目の駅、「鍾路3街」で降ります。5分かかりません。

韓国 ソウル 地下鉄の駅 鍾路3街
地下鉄1号線「鍾路3街」出口

2番出口を地上に出て東に向かって歩くと、すぐに「宗廟」の入口に着きます。南側です。

その前に、銀行を探します。空港では1万円分しか両替してなかったので、5日もちません。

ソウルの銀行 Shinhan Bank
ソウルの銀行 シンハンバンク

鍾路3街駅(14番出口)を降りてすぐ銀行がありました。レートなんて大して変わらんでしょ?と思いながら両替してみると…

空港の銀行 10000円→100800ウォン
Shinhan Bank 40000円→425120ウォン

仮に空港で40000円両替したら、403200ウォンだったということは…
25120と3200、その差は8倍です!

40000円両替したら、町の銀行の方が2000円以上もお得でした。この後昼食で食べたカルグクスが7000ウォンだったので、3杯食べれます。

韓国最初の世界遺産「宗廟」

韓国の世界遺産 宗廟入口
歩けば即「宗廟」
韓国の世界遺産 宗廟入口
みんな馬から降りて橋渡れよ、と書いてあるはず…
韓国の世界遺産 宗廟入口 外大門
世界遺産「宗廟」入口の外大門

ここまでは夏に下見をしていたので、すぐに来れました。I’m back here!

「宗廟」は、土曜日以外はガイドと一緒に入らなければいけません。

宗廟のタイムスケジュール
入場料は1000ウォンです。安っ!

着いたのがちょうど14時だったので、英語のガイドツアーで入りました。

そんなに広くないので、1時間もかかりません。韓国人ガイドの英語はとてもわかりやすかったです。

宗廟は、朝鮮王朝の歴代王と王妃の位牌を祀った「儒教の祀堂」で、韓国最初の世界遺産です。

1394年10月、漢陽に都を移し、12月に着工。翌年の9月に完成し、高麗時代の王の位牌を祀ったとされています。

約18万6000㎡の境内に、正殿、永寧殿、典祀庁、斎室、香大庁、功臣堂、七祀堂などの建物があります。

韓国の世界遺産 宗廟 中池塘
中池塘(チュンジダン)
韓国の世界遺産 宗廟 神路
宗廟祭礼の儀式に使うために作られた「神路」

宗廟 正殿

韓国の世界遺産「宗廟」 正殿
宗廟 正殿

ここが正殿です。位牌が増える度に増築されたので、横長の建物になったようです。

当初、9間だった正殿は、1592年の壬辰倭乱(文禄の役)で焼失しましたが、1608年に再建し、その後増築を重ねて、現在は19間となっています。

正殿の19室には、49位の神位が祀られており、正殿の庭の前にある「功臣堂」には朝鮮時代の功臣83位が祀られています。

当時の建物は、将軍「豊臣秀吉」が破壊した、とガイドが説明していました。秀吉は将軍ではないのですが…

まあ、どちらにしてもうちの秀吉が、500年以上前にご迷惑をおかけしました。

あと、ガイドの説明で、ある日の真夜中に霊魂が降りてきたとかなんとか言ってました。ここは、そういうスピリチュアルな場所なのです。

宗廟 正殿
正殿 全景

正殿の後は、永寧殿へ。

宗廟 永寧殿

宗廟 永寧殿
永寧殿
宗廟 永寧殿
永寧殿でガイドの説明を聞く

永寧殿は、1421年に6間で創建されましたが、正殿と同じく壬辰倭乱(文禄の役)で焼失。

その後、10間の規模で再建され、現在は16間に増築されています。永寧殿の16室には、34位の神位が祀られております。

宗廟 永寧殿
永寧殿

屋根の上に何かを見つけたツアー客が、ガイドにあれは何か聞いていました。

宗廟の屋根に西遊記の像
何かいるのは気になっていた…

あれは、僧侶と猿と水の怪物と豚で…昔、中国から取り入れられたもので…日本でもドラゴンボールのモデルになったとかなんとか説明していました。

西遊記か!しかし、欧米人は西遊記そのものを知らないので、理解するのが難しそうでした。

ドラゴンボールには、孫悟空と牛魔王くらいしか出てこないし。

宗廟の屋根に西遊記の像
屋根の上には西遊記…だけどここは韓国

宗廟以外の建物でも結構見かけたので、中国の文化の影響をかなり受けています。西洋でいうところのガーゴイルといったところでしょう。

ガーゴイルがわからない人、詳しくはWEBで。Googleばわかるさ。

宗廟 神路
11月なので、紅葉が素晴らしくきれい

たまたま11月末に行きましたが、本当はもっと暖かい時期に行くつもりでした。

しかし、この時期で良かったのは、この紅葉です。後日訪問した昌徳宮は、さらに素晴らしく美しい場所でした。

宗廟 世界遺産の碑
世界遺産の碑
宗廟 神路
霊魂の通り道「神路」

そして約1時間のガイドツアーが終了。ガイドに「カムサハムニダ」を伝えて、スピリチュアル空間を後にしました。

「昌徳宮」は、宗廟のすぐ裏(北側)で、道路を挟んでほぼ隣同士です。

別々の敷地ですが、2つ一緒に行くのがベストでしょう。しかし、この日は月曜日。宗廟は開いてますが、昌徳宮は月曜定休です。

なお、火曜は宗廟の定休日なので、両方同日に行くには、月火以外に行くしかありません。

いつでも開いていると思って行って、実は閉まってたということはよくあります。事前の営業確認は必須です。

というわけで、この3日後、「昌徳宮」へ…

迷わず行けよ、行けばわかるさ世界遺産