わのわのゼロウェイスト暮らし雑記帳

シンプルでゼロ・ウェイストな「わ」の暮らしを目指し、おもにごみ減量のヒントを書き留める雑記帳です。

石けん選びが世界につながる

おはようございます。わのわです。

このブログではゼロ・ウェイストに向けた

我が家の取組を紹介しています。

ごみを減らしたいと考えている

どなたかのお役に立てば幸いです。

 

プラスチックフリージュライ、といって、

7月は、世界中の人たちが

プラスチック消費削減に取り組む活動があります。

私も参加せんと、今月は

プラスチック包装のお菓子を買わない

というチャレンジをしていました。

幸いまだ在宅ワークが続いていて

家にいると余計な誘惑もないし

果物とかあるもので何とでもなるのですが

一歩家から出ておやつが欲しくなると

街はさながらプラスチック地獄ですね。

ほとんどありつけるものがありませんでした。

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数少ないプラスチックフリーなお菓子です。

  

 

ボディソープ、ありません

さて、我が家にはボディソープがありません。

その代わり、お風呂場には

石けんがひとつおいてあります。

以前はボディソープを使っていました。

ふつう、ボディソープでしたよね。

 

しかし、旦那さんは以前から石けん派でした。

なので、以前の我が家の浴室には

石けんとボディソープのボトルが

並んでおいてありました。

 

しかし、生活をシンプルにしたいと

考えるようになり、2種類あることが、

お風呂掃除の手間から言っても

ストック管理の手間から言っても

無駄な気がしてきました。

 

どちらかに統一しようと思ったとき、

旦那さんの石けん愛に負けて

石けんに統一しました。

 

洗い上がり、すっきり

石けんを使ってみると、

いろいろいいことがありました。

 

まず洗い上がりのさっぱり感。

ボディソープはしっとりした

洗い上がりになるものが多いですが、

石けんはお肌がキュキュッとなる

さっぱりした洗い上がりで、

泡切れがとてもすっきりしていて、

これがとても爽やかです。

これに慣れてしまうと

宿泊先などで使うボディソープは

濯いでもぬるぬるしてさっぱりしない

気がしてしまいます。

 

ごみが少ない

そしてやっぱり、包装のごみが少ないのです。

ボディソープはボトルで買えば

1個50-100gくらいあるプラスチックの

ボトルがついてきます。

詰め替え用のプラスチックのパックでも

1個20-30gあります。

 

対して石けんは固形なので、

包装がずっとシンプルです。

 

以前使っていた牛乳石けんは

1個(135g)あたりプラと紙の包装で11g程度。

これは紙箱があるのでちょっと多い方です。

 

簡易包装が嬉しいミヨシの石けんは

1個(135g)あたりプラ1g程度。

 

いま、一番よく使っているアレッポ石けんは

1個(190g)あたりプラ包装0.5g程度。

 

ゼロウェイストを意識してみると、

ボディソープと石けんでは、

開封したときのストレスの差が全然違いました。

 

シンプルライフ的汎用性

もうひとつ石けんの素晴らしい点は、

手洗い、洗顔、洗髪など

様々な用途に使えるということです。

 

洗顔に使っている話は

以前ご紹介したとおりです。

wanowanowa.hatenablog.com

 

この時書いた石けんの魅力として、

成分がシンプルというのもありましたね。 

 

とにかく、石けんひとつあれば

ボディソープだけでなく、

ハンドソープ、洗顔料、シャンプー等が

必要なくなります。

ああ、なんという身軽さ。

これは一度味わったら手放せなくなります。

 

石けんの原料を考える

さて、石けんを選ぶにあたって、

もうひとつ気にしていることがあります。

それは原料です。

 

石けんやボディソープの原料は

ほとんどの場合、植物性の油です。

植物性の油というのは洗剤以外に

食品にも多用されていて、

世界で大量に生産・消費されています。

その多くは熱帯で生産される

パームヤシからできています。

 

このパームヤシの栽培が熱帯雨林を破壊し

野生動物の生息環境を奪い、

地球全体の生物多様性を脅かしています。

 

www.wwf.or.jp

 

なので、バームヤシを原料としている

パーム油を使っていないものを

選びたいと思っています。

 

ただ、本当はそんなに

単純な話ではありません。

上記の記事をじっくり最後まで

読んで頂くとわかるのですが、

パーム油が使われていることは

原材料表示からはわかりにくい、

というのがひとつです。

 

また、パーム油をやめても、

現在の世界の植物性油脂の

需要に対応するために

他の原料に移行すれば

さらに大面積の農園が

必要になると言われています。

膨張する世界の需要に対応するために

一番効率的なのがパーム油なのですが

それでも世界の熱帯雨林は確実に減り

生物多様性は失われています。

結局、地球の生産力に対して、

世界の需要が圧倒的に過多なのです。

 

つまり、使わないに越したことはないのです。

これは、私たちのライフスタイルの

全般に波及することなので

石けん選びはそのごく一端にすぎませんが、

いつも気にしていることです。

 

わのわ家の石けん

そんな我が家の石けんは、

アレッポの石けんを使っています。

地中海沿岸のオリーブを原料に

伝統的な製法で作られた石けんです。

 

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考えようによっては、

パームヤシより広い農園を要する

オリーブ原料のほうが

環境負荷が大きいという方も

いるかもしれません。

 

ただ、少なくとも

パーム油でない石けんは

それなりの対価を払わないと

入手できません。

持続可能な生産にはそれなりの

コストがかかると思うのです。

パーム油が安価な要因のひとつは、

熱帯雨林保有する国の自然保護システムが

整っていないことをいいことに、

そうしたコストが

払われていないことだと思います。

パーム油でなければ、

大量生産されているものでなければ、

もう少し丁寧に

生産されていると思うのです。

 

そうした対価を払って

手に入れた貴重な石けんを

大事に使うことが

大切かなと思っています。

 

理想は地産地消 

アレッポの石けんを使うのは

世界のいろいろな歪みや

人類の業を引き受けて

焦土になってしまったという

シリアのアレッポに対する

ささやかすぎる贖罪でもあります。

 

ただ、本当は資源は

地産地消が一番だと思っています。

極論を言えば、

日本の国土で生産できる量が

日本人が使っていい

植物性油脂の量だと思うのです。

 

なので、国産原料の

よさそうな石けんがあれば

今後、試していきたいとも

思っています。

 

ごみ減量効果の試算:300g(プラごみ)

ネットで探したいろいろな情報を総合すると、

ボディソープのボトルはだいたい

60回分くらいが多いようで、

2人家族だと1ヶ月分となります。

ボディソープの詰め替え用パックは

20-30gくらいあります。

ここでは間をとって25gとします。

 

25g/パック × 12回/年 = 300g

 

ボディソープをやめて石けんにすることで

年間300gほどのプラごみ減量になった計算です。

 

なお、石けんも月1つくらい消費していますが、

1個あたり包装のプラごみは0.5gなので、

ほとんど問題にならない量です。