NAVI旅 vol.6 ② ~廣瀬大社~ | NAVI彦 ~つつがなき神さまめぐり~

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神社めぐりをしています。
その土地ならではのお話も、
さくっとまとめてます。

わたくしNAVI彦が、
神社をご案内する

『NAVI旅』第6弾

つづきです。



龍田(たつた)大社から
6キロほど東にある

廣瀬(ひろせ)大社に
行ってきました!



富雄川(とみおがわ)
佐保川(さほがわ)
初瀬川(はせがわ)
寺川(てらかわ)
飛鳥川(あすかがわ)
曽我川(そががわ)
葛城川(かつらぎがわ)
高田川(たかだがわ)

など、
奈良盆地の川が

合流して

大和川(やまとがわ)となる
この地に、
 

水の神さまを
祀っているといいます。

 



氾濫をふせぐ
治水の神さまであり、

田をうるおす
豊饒の神さまでも
あるといいます。



龍田大社の
風の神さまとは
陰陽の関係にあり、

大和の
風水を護っている
そうです。



朝廷からの崇敬も厚く
龍田大社とおなじく

二十二社(にじゅうにしゃ)に
名をつらねています。



第10代・
崇神(すじん)天皇の世に

この地の長に
龍神の託宣がくだり、

沼地が一夜にして
陸地にかわって
橘(たちばな)が生えたので、

崇神天皇がここに
大御膳神(おおみけつかみ)の
社を建てたのが
はじまりだそうです。



日本書紀にも、

第40代・
天武(てんむ)天皇の世に
 

龍田には

風神を祀り、
 

廣瀬には

大忌神(おおいみがみ)を祀った
とあります。

廣瀬というからには、
大和盆地にまだ

湖があった時代には、
 

広い浅瀬があったのかも
しれませんね。



400メートルにおよぶ
ながい参道があり、

脇には小川も
ながれています。



日の丸(ひのまる)大明神という
お稲荷さまや、



日吉(ひよし)社
お稲荷様もありました。

また、
祓戸(はらえど)社は

 



亀岡(かめおか)

桑田(くわだ)神社
再来でした。



手水舎、

要注意ですてへぺろ

 

参道の狛犬も

あいくるしいお顔をしています。

 



日露戦争の

戦勝碑と大砲のようです。

 

おおきく、

そして勇ましいですね。

 

二の鳥居は

龍田大社の鳥居とおなじく、

 

控え柱(ひかえばしら)が

ついていました。



廣瀬大社の拝殿です。
美しいですね。

奥の本殿には、
主祭神である、

若宇加能売命(わかうかのめ)を
祀っているといいます。



またの名を、
廣瀬大忌神

(ひろせおおいみのかみ)といい、

豊受大神(とようけおおかみ)
宇加之御魂神(うかのみたま)
同神だとも言われています。



ホツマツタヱによると、
大忌神は
豊受大神のことですが、

ホツマツタヱでは、
豊受大神は男神です。

しかし祭神名が、
ワカウカノメというからには、
女神なのでしょう。

 



豊受大神と縁の深い、
京丹後(きょうたんご)
大宮賈(おおみやめ)神社には、

大宮売神(おおみやめのかみ)と
若宮売神(わかみやめのかみ)が
祀られていました。



これはおそらく、
ホツマツタヱにいう
豊受大神の孫娘である

オオミヤ姫ミチコと
タナハタ姫コタエのことでしょう。

ともに天照大神の
12人の后のうちの

ひとりになっています。

 

とくにオオミヤ姫は、

天照大神とのあいだに

イキツヒコネという

子をもうけており、

 

宮中の八神殿や、

伏見稲荷(ふしみいなり)大社でも

祀られています。




しかしながらこの、
タナハタ姫コタエが

祀られている神社は

ほとんどないようです。

 

もしかすると

廣瀬大社では、

 

タナハタ姫コタエを

ワカウカノメとして

祀っているのでは
ないでしょうか?
 

なぜそう思ったのかと

いいますと、

 


廣瀬大社の参道を
南に5キロほど下ると、
讃岐(さぬき)神社があります。

ここは、

四国より渡ってきた

忌部(いんべ)氏の子孫である

讃岐造(さぬきのみやつこ)らが

住んだ場所といわれており、

かぐや姫伝説が
産まれた場所と

いわれているようです。



タナハタとは
機織りのことで、

かつては
きれいな瀬のほとりで
大君の衣服を織るのが
后のつとめでもあったといいます。

そして
四国の忌部氏といえば、

大嘗祭(だいじょうさい)では
大麻(おおあさ)で織られた布を
奉納する役目があります。

 



さらに
忌部氏は祖先を
太玉命(ふとたま)といい、

豊受大神の

曾孫だといいます。

オオミヤ姫や
タナハタ姫からすれば
甥っ子にあたる方ですね。



くわえて相殿には、
櫛玉命(くしたまのみこと)を

祀るといいますが、

これは
饒速日命(にぎはやひ)のこと
であるそうです。

ニギハヤヒといえば、
フトタマの孫娘が妻となり、

ウマシマチを産んでおり、
物部(もののべ)氏ともつながります。

 


 

これだけ

親戚筋が揃っていて、

 

かぐや姫という

不思議な女性の伝説も

残っている地であるからには、

 

ワカウカノメを

タナバタ姫コタエと

したくなってしまいます。

さてさて、ここからは
斑鳩(いかるが)へうつって、
ランチタイムです。

 



法隆寺(ほうりゅうじ)にほどちかい
布穀薗(ふこくえん)さんで

いただきました。

 

旧北畠(きたばたけ)邸を

眺めながらいただける

和モダンな雰囲気のお店です。

 




最高だキラキラ爆  笑キラキラ

 

 

NAVI旅 vol.6 ③ へ つづく

 

 

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☆NAVI旅vol.6全記事リスト☆

NAVI旅 vol.6 ① ~龍田大社~

NAVI旅 vol.6 ② ~廣瀬大社~

NAVI旅 vol.6 ③ ~法隆寺~