NAVI旅 vol.8 ④ ~六甲比命神社~ | NAVI彦 ~つつがなき神さまめぐり~

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神社めぐりをしています。
その土地ならではのお話も、
さくっとまとめてます。

わたくしNAVI彦が、
これまで訪れた神社を
ご案内する『NAVI旅』です。

六甲山上道路をぬけて
六甲比命(ろっこうひめ)神社
やってきました。



ここは、
天照大神の后である
瀬織津姫(せおりつひめ)さまの
御霊がねむる地といわれています。

 



神戸市北区の
唐櫃(からと)にある
多聞寺(たもんじ)の
奥の院とされているため、

弁財天(べんざいてん)を祀るとも
いわれているようです。

しかし、
六甲山はかつて
廣田(ひろた)神社の社領であり、

ここは、
廣田神社の奥宮だった
ともいわれますから


六甲比命大善神
(ろっこうひめだいぜんのかみ)

向津媛(むかつひめ)

=瀬織津姫

を祀るとされているようです。



こんなに美しく、

これほど荘厳な磐座を

ほかに知りません。

いつもながら残念なのは、
写真ではこの体感を

まったくお伝えできないことです。

 

神話の知識や

神々への想いもとび
ただただ圧倒されてしまう、

 

ここはそんな場所です。
 

 

この地は、
ぼく個人にとっても
ほんとうに特別な場所で、

ここへ来るたびに、
なにか大きな歯車が
回りだすのを感じます。

 


瀬織津姫さまは、
とても優しくお美しいかただと
聞きますが、

それと同時に、
とても厳しいかただとも
聞いています。

あまり
気安くくる場所ではない
とは思っていても、

この神気に触れたくて
たびたび訪れます。

 

この磐座は、

縄文時代に
人の手によって
組まれたものだとか、

ウサギの形をしているとか、

拝殿はウサギの
女陰部にあるとか、

頭部は天照大神のねむる
京丹後のマナヰを向いているとか、

さまざまないわれが
あるようです。

 

どれもとても

興味深いですキラキラ

 


目神山(めがみやま)
瀬織津姫を感得した
役行者(えんのぎょうじゃ)は、

六甲山修験道(ろっこうしゅげんどう)に、
この地もいれていました。

 



それだけではなく、
縁類者である
四鬼(しき)家を

わざわざ
吉野から移住させて、
ここを守らせたといいます。

 

それだけ重要な場所だと

役行者も感じていたのでしょう。

 

こちらが拝殿です。

 

ホツマツタヱ

聖地にもなっています爆  笑

 

この拝殿の裏にまわると、

直接、磐座の女陰部に

参拝することができます。

 

さすがに写真は

控えさせていただきましたが、

 

感覚としては、

三上山(みかみやま)

姥の懐(うばのふところ)

近いかもしれません。

 

 

岸壁に設えられた

拝殿ですから、

 

パイプで足場を組んだ

険しい参道をゆきます。

 

ほかにも、

六甲比命大善神の周りには
さまざまな磐があります。

 



心経岩(しんきょういわ)は、

多聞寺をひらいたインド人の

法道(ほうどう)仙人が、

 

般若心経を刻んだ、

大岩です。

 

ただし現在のものは、

大正時代に

彫り直されたものだといいます。

 

とはいえ、

この大岩そのものに

力強いものを感じます。

 


雲ヶ岩(くもがいわ)は、
法道仙人が
毘沙門天(びしゃもんてん)を

感得したといいます。

そういえばこの

法道仙人がひらいた
多聞寺はかつて

 

古寺山の頂上にあった

といいますから、

役行者は

法道仙人のあとを継いだ

ともいえるようです。

 



さらに、この一帯で

いちばん高い丘のうえには
仰臥岩(ぎょうがいわ)があります。

 

ここは、

六甲山頂につぐ

高地だといいます。

あおぎ、ふせる、

という文字のとおり

 

祭壇にでもしていたのか

平たい大岩です。

 



西に
六甲比命大善神の磐座を
見下ろす位置にありますから、


瀬織津姫さまを
お祀りするのにも

最適な場所なのかもしれません。

 



また、ここには
八大龍王(はちだいりゅうおう)を

祀る石の祠と、


熊野権現(くまのごんげん)
仏眼上人(ぶつがんじょうにん)
花山法皇(かざんほうおう)

と刻まれた石碑があります。

第65代・花山天皇は
瀬織津姫を信奉していた
ともいわれる方で

京都・山科(やましな)
花山稲荷(かざんいなり)のあたりで
出家しています。

 



出家後、花山天皇は
紀州で熊野権現にであい、

西国三十三カ所霊場を
復活させるようにと告げられ、

仏眼上人とともに
近畿各地の観音信仰を
復興させたといいます。

その観音さまというのが、
如意輪観音(にょいりんかんのん)であり

瀬織津姫さまの
垂迹(すいじゃく)とも

いわれているようです。

 



この石碑はおそらく、
その事跡によるもので

花山法皇はこの地で
瀬織津姫さまの御霊を
お祀りされたのかもしれません。

 

 

そして今回、

はじめて気づいたのは

 

雲ヶ岩の裏にも

磐座があったということです。

 

 

このあたりから、

山道をくだっていくと

ブロック状の磐が
見事に組まれていました。

 

 


こちらのほうは、
あきらかに人の手が
加わっているように思えます。

 



だとすれば、この
わずかに開いた隙間にも、
なにか深い意味があるのでしょう。



このすぐ近くの
六甲カンツリーハウスには
 

古代祭祀場といわれる

ストーンサークルがあり、

天穂日命(あめのほひ)の磐座
があるといいます。

ホツマツタヱでは、
天照大神と
マス姫モチコのあいだに

生まれた子ですが、

この地で、
瀬織津姫さまに

仕えていたのでしょうか?

もしそうだとすると、
この磐座は
天穂日命の墓所でしょうか?

 



ちなみに、この磐座は
『天照大神の磐座』と

名づけられているようです。

 

そういえば、

雲ヶ岩に降りたという
毘沙門天は、
天つ神の垂迹ともいわれるようです。
 

 

NAVI旅 vol.8 ⑤ へ つづく

 

 

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☆NAVI旅vol.8 全記事リスト☆

NAVI旅 vol.8 ① ~越木岩神社~
NAVI旅 vol.8 ② ~太陽石~
NAVI旅 vol.8 ③ ~目神山~
NAVI旅 vol.8 ④ ~六甲比命神社~

NAVI旅 vol.8 ⑤ ~六甲山神社~