淡路国の国生みめぐり② ~岩上神社~ | NAVI彦 ~つつがなき神さまめぐり~

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神社めぐりをしています。
その土地ならではのお話も、
さくっとまとめてます。

伊弉諾(いざなぎ)神宮
3キロほど南西にある
岩上(いわがみ)神社です。

ここには
神籬石(ひもろぎいし)が
祀られています。

 

 

岩上山の中腹にあるので

車だと狭い道を

ゆかなければなりません。

 


創建は
室町時代に

 

この地の城主が、奈良の
石上(いそのかみ)神社から
 

布都魂神(ふつのみたま)
分祀したことにはじまるといいます。

 



けれども、

磐座周辺からは
平安時代の祭器なども
見つかっているようですから

太古よりひとびとが

磐座を信仰していたようです。

 


丹塗りの本殿は

室町時代のもののようで
重要文化財だといいます。

 

精巧で荘厳なつくりに

魅入ってしまいます。

こちらは奈良の
龍田(たつた)神社の本殿を
譲り受けたともいうようです。

 



祭神としてはほかに、


藤原時平(ふじわらのときひら)
石野姫命を祀っていた
ともいうようですが、

さて、どうでしょう。



一説によると、ここは
伊弉諾神宮の奥宮とも
いわれているといいます。

だとすると、こここそ
イサナギの眠る地

なのではないでしょうか?

 


イサナミの墓所といわれる
花の窟(はなのいわや)神社
磐座でしたから

イサナギもまた
磐座に眠っているのだろう

とも思ってしまいます。

 

 

ぜいたくなことに、

磐座にちかづく

参道までありました。

 



なんという
見晴らしのよいところでしょう。

 

なんという

心地のよいところでしょう。

 

いつまでも

眺めていられます。

 

ちょうどこの方角に

伊弉諾神宮があるようです。

 


だとすると、

天に向かって

まっすぐに伸びた磐は

イサナギの男性性をあらわす
陽石だとも思えてきます。

 



また、この

まっすぐと立った磐から

山側にも磐がつづいていました。

 


山側には
ただならぬ気配があり

そここそ
なにものかの墳墓である
というような気もしてきます。

 


淡路(あわじ)の
伊弉諾神宮と

淡海(おうみ)の
多賀(たが)大社

たがいに
近しい関係にあり、

2つの神社の
ちょうど中間あたり

大阪万博公園の南には
伊射奈岐(いざなぎ)神社がある
といいましたが、

 



おもしろいのは、
大阪の伊射奈岐神社も
2キロほど離れて
北東と南西にならんでいます。



また、
多賀大社の2キロ南西にも
胡宮(このみや)神社があり

イサナギ・イサナミが
降臨したという
磐座が祀られています。

 



そしてこちらが

伊弉諾神宮と

岩上神社です。

 

 

こうならべてみると、

やっぱりここは

イサナギの墓所なのでは?

と思えてしまします。


とはいうものの、
淡路島は磐座大国であり
いたるところに

 

磐座信仰のあとが

あるといいます。

 

近辺でもざっと

これくらいありました。

 

ほかにも
たくさんあることでしょう。


淡路島にはまだまだ

深い事情がありそうですね。

 


岩上神社の向かいには
岩神(いわがみ)寺がありました。

ここもまた

神仏習合が色濃くのこるようで

境内もはっきりとわかれては

いないようでした。

 



淡路島西国三十三ヶ所霊場の
第25番だといい、

法輪山岩神寺というようです。



本尊は

観世音菩薩であり、


聖徳太子(しょうとくたいし)

作だとされているようです。

 

 

淡路島の

観音霊場にはそれぞれ

 

御詠歌という

和歌があるといいます。

 

かくれなし佛のみ手の糸すじの

松のみどりのやなぎ澤水

 

「かくれなした佛」とは

イサナギのことでしょうか?

 

「糸すじ」や

「やなぎ澤水」は

ヒヨルコのことでしょうか?

 

イサナギはここで

「松のみ」=待つのみ

なのかもしれませんね。

 

 

そしてもうひとつ、
気になったのが

境内の水神社です。

 

井戸らしきものの

ちかくにあるお社で

罔象女神(みつはのめ)を
祀るといいます。

こちらは、奈良の
丹生川上(にうかわかみ)神社より
分祀したといい、

天照大神の姉ともいうようです。

 



こちらもまた、

イサナギ・イサナミの

御子とされる


ワカ姫ヒルコ
ヒヨルコのことでしょう。

 


 

ホツマツタヱでは


あめのふし
やとれはあたる
ちちのをゑ
をのこはははの
くまとなる


といい、

女の子には
父の汚穢(をゑ)があたり、

男の子には
母の隈(くま)があたる

といいますから、

 

父と娘が
ちかくにいるのかもしれませんね。


 

駐車場にもなっている

岩神寺の境内にも

三角形の磐がありました。

 

いずれ、

淡路島の磐座めぐりも

やってみたいです。

 

 

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