リズム | プリムローズ咲く

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日々の気づきや思いを書き留める備忘録

7時半になったら登園してくるH君と、その日のスナックやアクティビティの準備をするのが日課になっている。

 

まずスナック。シュタイナー保育園では穀物のおかゆということになっていて、H君と一緒に炊飯器の中釜を持ち、パントリーに行く。

 

「せんせー、今日は何の日?ライス?オーツ?」

「今日は ライスの日」

「じゃあ、ペインティングするの?」

「そうそう、後から準備を手伝ってね」

「うわあ、嬉しい。もちろん!」

 

玄米を計量カップで計る時に、いち、にい、さん、と日本語で数えるからH君は日本語の数もすぐに覚えてしまった。6合の玄米を15人で食べるから、子供たちは結構食べるんだなと思う。

玄米にお醤油をかけていただくのはアメリカのスタイル。お醤油はソイソースで、ポピュラーだ。私はそれに海苔を添える。アメリカの子たちは海苔も大好きだから、コストコで大量買してくる。

 

スナックもアクティビティも曜日ごとに決まっているから、子供たちは自然に曜日のリズムを感じ取る。頭で曜日を覚えるんじゃなくて、身体が自然に覚えてしまう。

 

みんなは、変わらないいつものリズムが好き。いつもと違うことがあると、例えば海苔を切らしているとか、ナプキンがないとかすると、それだけで不安になってしまうみたいだ。泣く子もいたり、ゴソゴソしたり、大きな声になったり。大人にしたら、そんなことでガタガタするなって言いたくなるけど、幼児の感性はすごく敏感で、リズムが守っている彼らの暮しが根底から崩れるような危機感を抱くんだと思う。自分が崩れるような感じかもしれないな。

 

それはアクティビティでも同じことで、月曜日のペインティングをクレヨン画に変えたりすると、その日一日は、子供達が集中しなくなるし纏まらない。先生の立場からすると、舵取りのできない船を漕いでいるような感じになってしまう。

 

心臓も規則正しいリズムを打っているし、呼吸も吐くのと吸うのとでリズムがあるし、季節も必ず巡ってくるし、月の満ち欠けもリズムがあるし、人間と自然は繋がっていて、というか、人間は自然の大きなリズムの中の部分だなって思う。

 

地球に生まれてきた子供達が、その大きな自然と一緒に呼吸できるように、リズムを整える毎日を作りたいと思う。