偶然?必然? | プリムローズ咲く

プリムローズ咲く

日々の気づきや思いを書き留める備忘録

このところシュタイナー関係の本を読み直している。特にシュタイナーカレッジの幼児教育・教員養成コースでの必読本を。熱心に読んだ本とかは、それはきっとコースでのディスカッションに使ったり、また宿題のレポートに使ったものだろうけど、大事なところは赤鉛筆で線引きをしている。それで同じところを今回は蛍光ペンで引くから、何だかおかしい。全然進歩していないんだろうか…。

 

いやいやそうじゃなくって、多分前に読んだ時は、覚えなきゃって学生モードで、今は、そうだそうだって納得しているんだと思う。読んでいると、二十年間に出会った子供達のことが浮かんでくるから。それぞれ縁があって毎日を過ごした子供達。

 

 

今読んでいるのは The incarnating child by Joan Salterで、人智学的に、生まれる前からどのように人となるかという発達過程を、経験を基に書いている。オーストラリアの赤ちゃん専門の看護師さんで、その後Gabriel  Baby centerを創設した人だ。

 

http://www.gabrielcentre.com.au/

ウェブサイトを見て、今もJoanのスピリットは続いているんだと感銘。。

 

第9章Coming from Cosmosのところで、幼児のお絵かきについての考察がある。

 

2歳児がクレヨンでぐるぐると渦を描く事について、

The movement appears to have come from far away and comes to rest on the paper. It curves in from far spaces with the aim of concentrating rapidly towards the middle...

We only encounter spiral the move from outside inwards.

 

(そのクレヨンの)動きははるか遠いところから来て、紙の上で休む。それははるか遠い宇宙から素早い集中力で中心に向かって曲線となる。それは外側から内側に向かう渦巻きだ。

 

うーーん、ちょっと訳がモタモタしていてごめんなさい。

意訳してみると、

2歳児はまだ宇宙と繋がっていて、その影響を受けている。はるか宇宙から子供に注いだエネルギーが子供の身体を通し表れるのがクレヨン画だ。そのエネルギーは速いスピードで振動していて、子供のクレヨンから紙の上に降りた時、外側から内側へ向かおうとする渦の形に集約される。

 

3歳児のプリムローズ保育園の子たちも渦巻きの絵をよく描く。宇宙のエネルギーがそうさせていたんだね。

 

この本を読む前の日、合気道のクラスで、両手どり呼吸投げおもてという技をお稽古した。それは、受けと投げが一体となって中心へ向かう渦巻きの動きをするという技で、私はビギナーなので上手くは出来ないけれど、有段者の技を見ると、2人が内回りの渦巻きで動いていく様が美しいと思った。これも宇宙のエネルギーを感じて出来た技なのだろうかしらん。

 

合気道の求心(内回りの渦巻き)の技をお稽古した翌朝に、Joanの2歳児のクレヨン画の考察を読んだので、あれ、これってCoincidence! って心が躍った。それでその日、プリムローズ保育園はちょうどクレヨン画の日で、もうすぐ5歳のTちゃんの絵を見て、また心が躍った。内回りの渦巻きを描いていたから。それからPちゃんも渦巻きを描いていて、ますます心が躍ってしまった。Pちゃんはいつもお姫様の絵を時間をかけて描くので、そういうわけの分からない絵は珍しい。

 

 

二日間に、時間にすれば30時間くらいの間に4回も内回りの渦巻きと出会うなんて、これは偶然?それとも必然? 宇宙が私にも語っているのかしらん?随分と心が踊る。

 

そういえばもうすぐ冬至で、プリムローズ保育園でのウインターガーデンは、シュタイナー学校のお祭り、トウヒの枝を渦巻きに置き、子供達がキャンドルを持って歩くというもの。あと2週間で冬至。アラスカにやっと光が戻ってくる。