こんにちは。
心理カウンセラーの縣(あがた) 真弓です。
読んで頂き、いいねやコメントありがとうございます。
嬉しいです。
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私たちの心は、
“自らの罪悪感を感じることが辛すぎて、
それを感じないようにするために誰かのせいにしてしまう”
という性質を持っています。
誰かに対して怒りや不平不満がある時、
・相手の悪いところを感じて怒っている
・自分の悪いところを自分で責めている(相手への罪悪感)
この2つを同時に感じています。
例えば、
「うちの夫は、休みの日に子供と出掛けようとするといつも不機嫌になる！」
という場合、
不機嫌な態度の夫が悪いのは明白ですが、
『私のせいで夫は不機嫌だ』と、
自分が夫に罪悪感を感じていることや、
自分を責めていることには気付きにくいものです。
ですが、自らの罪悪感の方が、はるかに大きく自分を苦しめます。
まさか自分が夫に罪悪感を感じてるなんて、
と思うかも知れません。
ですが、
「夫が不機嫌なのは私のせいだと思ってるかも知れない、
私が自分を責めているとしたら、なぜだろう？」
と考えてみると、
過去の後悔や反省が思い出されると思います。
仕事が大変な時に優しく労わってあげられなかった。
子供が生まれてから、夫の事は放りっぱなしだった。
給料のことで文句を言ってしまった。
疲れて帰って来てるだろうに、自分のイライラをぶつけてばかりだった。
夫の実家のことを悪く言ってしまった。
といった感じです。
それらの後悔や反省にも、
初めての子育てで一杯一杯になって、気持ちに余裕がなかった。
自分が病気になって、不安を感じる事が多かった。
配属部署を異動し、仕事を覚えるのに大変だった。
実家の親が病気になり、看病で付きっ切りだった。
など、やむを得ない事情があった自分の事を
理解してあげる必要もあります。
そんな態度を取りたくてやっていた訳ではない、
やむを得ない事情があっただけ、
という事をです。
自分の罪悪感が誤解であったことに気付いたら、
改めて夫を見てみましょう。
すると、
夫も不機嫌になりたくてなっているわけじゃないのかも知れない、
夫は私を責めてるんじゃなく、自分を責めているのかも知れない、
もしかしたら、夫も私や子供に罪悪感を感じているのかも知れない、
と見方が変わると思います。
誰かに対する怒りや不平不満、
責めたくなる気持ちの解決の糸口は、
相手を変えようとするのではなく、
自分の内面に気付いて視点を変えることです。
相手の悪いところを伝えても構いません。
でも、自らの罪悪感を持ったままだと、
相手への怒りは大き過ぎてしまうし、
自分の怒りと上手く付き合っていくことも出来ません。
罪悪感は、誰かのせいにして不平不満を持ち続けたり、
誰かのせいにして責め続けたりしても無くなりません。
カウンセリングでは、
過去の体験を振り返って頂くことがあります。
それは過去の苦しみを感じてもらうためではありません。
罪悪感の正体を知り、誤解を解き、
その下にある、
あなたの優しさや愛情に気付いてもらうためです。
罪悪感の正体に気付くと、
罪悪感を持つ必要が無いことにも気付いていけます。
こうした整理は自分一人でするのはとても大変なので、
信頼できる人や、カウンセラーと一緒にしてもらう方がいいですね。
自分の罪悪感が苦しみの元なら、
それが誤解であるとわかれば、
自分を責める必要も、
相手を責める必要も無くなります。
「相手も私も同じように苦しんでいたのかも知れない」と気付いた時、
本当は相手のことを愛したかったという、
あなたの本当の気持ちに気付くことでしょう。
“自らの罪悪感を感じることが辛すぎて、
それを感じないようにするために誰かのせいにしてしまう”
私たちには、そんな心理があることを覚えておいて下さいね。
愛と笑顔に包まれた一日でありますように。
＊
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