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EXモデル ムサイ(二隻目) 電飾改造 part4 極細光ファイバーと米粒マイコンの仕込み [EXモデル ムサイ]

一隻目のムサイの記事では適当にスルーしてしまった光ファイバーの扱いについて記事にしてみました。

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使用した光ファイバーは太さ0.25mmと0.5mmの2種類。0.5mmは左右後方のエンジンに付けた船の進行方向を表す赤と青の航行灯部分だけで、それ以外はすべて0.25mm。


■ 塗装前の下準備 ■

塗装を始める前にまずやっておくことは穴を開けて置くという単純なこと。0.25mm径のドリル刃なんて持ってないので0.3mmで開けることになるけど、やっぱり少しゆるいので適当なところでタミヤの水性ボンドで固定してやります。瞬着は完成後で絶対に動かさないならいいけど作業中はファイバーが折れるのでダメ。


穴あけの際に気をつける点としては、例えば窓の灯のように光点が一列に並んでいるものを作る時は、光が一直線に並ぶようにちゃんとガイドとか使って気をつけて開口した方がいいですね。ちょっとでもずれるとやっぱり目立ちますw今回のムサイも少しずれてるところがあるけど、どうしても気になっちゃいますね~。


それ以外だと重要なのは光ファイバーを通すルートを考えたり、キット内のどこで光ファイバーを纏めるか、どんな向きでLEDに入れるか、必要な数だけLEDが入るスペースを確保できるかなどです。塗装前に実際すべて仕込んでみて確認できればいいけど、それも面倒なので私の場合はほぼぶっつけ本番です。諦めなければ意外となんとかなるもんですよ。ただ、光ファイバーを通して纏める作業だけは塗装前に実際にやって確認しています。いくら極細でも数がまとまるとかなり太く、そして硬くなって扱いにくくなるし、先に通した光ファイバーが邪魔になって後から通すことができないなんてこともあるので、通す順番なども重要になります。イメージトレーニングはやっといた方がいいです。


■ 塗装終了後の仕込み ■

塗装を終えて十分に乾燥させたら仕込みに入ります。

光ファイバーを通してもこの段階では固定しません。外に飛び出ている余分な光ファイバーは最後までこのまま残しておきます。これを短く切ってしまうと作業中にあっさり抜けてしまってやり直しになるし、瞬着で固定してしまうと光ファイバーの柔軟性が失われて瞬着を使った部分からポッキリ折れます。パーツごとに光ファイバーを通し終えたら作業しやすいように熱収縮チューブを使って纏めておきます。これは纏めているだけで熱を加えて縮めたりはしません。チューブがゆるゆるで纏めにくい時はチューブをグーッと引っ張って伸ばしてやればキツキツのチューブが出来上がりです。

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チューブを伸ばす時は真ん中を細くしてやれば、挿入しやすくそれでいて抜けにくい感じになります。

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この纏めた光ファイバーを曲げたいので、曲げる方向に指で抑えたままドライヤーで熱を加える。0.25mmの細いものはドライヤーで割と簡単に曲がります。力を加えることで無理に曲げても時間が経つと戻ったり、作業中に折れたりするので面倒でも熱を加える方法で曲げた方がいいでしょう。この段階で光ファイバーを穴に固定するためにタミヤの水性ボンドを使いました。本当はすべての作業を終えてからの方がいいけど奥まったところにボンドを塗るのは大変だからねー。水性ボンドは脆いからあまり期待できないが…。

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この光ファイバーの束を熱収縮チューブにLEDを閉じ込めたものに差し込んで光らせるわけです。光ファイバーの量、曲げ具合、LEDの位置や数、色などからいくつかのグループに分けてLEDに接続していきますが、なにぶん作業スペースがめちゃくちゃ狭い上にファイバーの束が硬いので、かなりグリグリとファイバーを引っ張ることもあります。ここで光ファイバーの余分な部分を切り取らずに残しておけば通した光ファイバーがすっぽ抜けなくて済むのですね。


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LEDを入れた熱収縮チューブは差し込むファイバー束の太さに合わせてすぼめておきます。ゆるい時は軽く温めたり、熱収縮チューブをファイバー束に更にかぶせてアダプタにすればなんとかなるでしょう。そしてLEDと光ファイバーをまとめると下の写真のようになります。実際にはここにさらにチップ抵抗器の集積基盤が入るわけですが・・・。


光ファイバーのせいで腹パンパンだぜ!

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ムサイの細い部分はこんな感じ。ファイバーとエナメル線が通るのでかなり窮屈ですね。写真の赤いものは仮止めのためのネリケシw

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■ エンジン周辺 ■

二隻目は前回の反省を生かして内部構造はかなりスッキリした感じになりました。一隻目は基盤の横にLEDと光ファイバーがあって大変だったけど、今回はLEDの位置を変えました。内側をよく見ると押入れのようなスペースがあったので、ここにチップLEDを押し込んだことでファイバーも1本で済んでしまった。最初からこうするべきだったな~。ちなみに光点は3つに増やしました

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光ファイバーには黒サフを筆塗り~

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バーニアはドリルで穴を開けた後、0.5mmのプラバンでフィルターを作ってLEDとの間にかましています。これにうっすらとクリアブルーで着色してから使います。

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小手先のテクニックなんだけど、熱収縮チューブの口を3mmぴったりとかにしたい時はアルミパイプなどの金属を使う。下の写真のようにアルミパイプを挿入して熱で縮めてやればいいだけ。プラ棒だと熱で溶けてしまうが金属なら全然平気だからね~。IMG_8230.jpg



■ マイコンとか ■

使用したマイコンは一隻目と同じPIC10F222の表面実装型(SMD)で、LEDを高速で点滅させているだけです。10F222は6ピンのうち3個が出力に使えるけどろくな機能がないんで今回のように超小型化したい時以外はほとんど使わないですね。以前にMGドムの完成品に電飾改造する記事で使ったかな?表面実装型のマイコンに書き込む時はアダプタを使ってブレッドボード上で作業ができるようにします。

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抵抗器はすべて1608サイズのチップタイプを使っています。抵抗のサイズはエンジン部の中に使うLEDには1KΩ、それ以外の部分は白と黄色が3.3KΩ、赤が4.7KΩ、コムサイだけは330Ω。コムサイはプラを透かすので強めの光が必要でした。マイコンは使わずに抵抗器による電流制限だけで調光しています。


まぁこんな感じで諦めずに地道に作業を続けて完成したわけです。100均のセリアでかったケースにちょうど収まるんでこれもいいかなと思ったけど、電飾のベースとしては使いにくいので普通に付属のベースに飾ることにしました。

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ちょっと長くなってしまったかな。

次回は完成レビューです。













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