前回からの続き

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こんちは、絶學無憂です。

さて、だいぶ引っ張ってしまったので、そろそろ一人で行う筋肉反射テストの話に持っていこうと思います。....ですが、その前にもうひとつだけ。しかもこれは筋肉反射テストそのものよりも大事かもしれません。

これは二年前の自分にも是非聞いてあげたいと思うことですが、質問です。

 

ずばり、あなたがセルフ筋肉反射テストを習得しようと思うのは何故ですか?どこが一体ゴールでしょうか?

これを最初の一歩を踏み出す前に、よーく、考えていただきたいと思います。

私の場合を振り返りますと、末期歯周病で歯が抜けるのは必須で治療法もない、と歯医者に言われており、家族からの説得で、地元の歯医者に数カ月ぶりに見てもらいに行ったら、どうせ大半が2−3年以内に、そして全部の歯が数年以内に抜けてしまうんだから、400万円で上下全部今のうちに一日で抜いてしまって、インプラントに置き換えるのが一番いいよ、と勧められ、うひょー、と思いながら自分でネットで調べたらハンガリーに行けば同じ手術が120万円でできるらしい、とか言う中で、非常に追い詰められておりました(こうやって文字にしてみても、狂ってるなあと思いますが、実話です)。

それでもまだなんとかして歯を救う道があるんではないか、という中で、筋肉反射テストへ賭けたわけですが.......

ここで質問。私の人生とは、歯を抜かないようにすることが目的だったのでしょうか???

そう聞かれるとなんか変な感じになりますよね?あれ?みたいな。

いやいや、それは単なる目の前のたんこぶであって目的ではない、と言うならば、目的ではないものを目的にしてしまってはいけません。

なぜかって、それは目的じゃないんだもの。目的じゃないものを目的にしてしまうと、当然ですが人生の目的を間違えてしまうんですよ。

これは何も筋肉反射テストに限った話ではないのですが、このご時世の中で代替医療に手を出す人というのは、何らかの症状でお困りの場合がほとんどでしょう。何かでお困りだから、手を打たねばならない!と覚悟を決めて動き始めているはずですが、それでもあえて、目標設定・ゴール設定を今一度確認して頂きたいと思います。

考えてみて頂きたいのは、その症状や悩み事が治ってしまった場合、今そのことにさんざん費やしているお金と時間とエネルギー(どんなことでお悩みであれ、筋肉反射テストを学びたいと思うくらいなら、既にかなりのものを調べたり試されたりしてきたのではないでしょうか?)はどうなるでしょうか?

症状や悩み事がなくなってしまえば、お金と時間とエネルギーが余りますよね?それはどうしましょうか?

その時にやることが定まっていないと、「うーん、暇になって困るなあ」ということになりますよね?

すると、その新しい暇を埋めるために、潜在意識やら何やらが作動してしまって、なんか、とても退屈できないようなややこしい症状や難題を新たに作り出して、満たしてくれようとするかもしれません。なんだか同じようなテーマの問題が繰り返し人生に現れてくるというのはこういうことかもしれません。

だからまあ、暇になる心配はないとも言えますが、問題Aが問題Bに置き換わっただけで、本質的には同じゲームの中にいるだけだとしたら、ちょっと残念ですよね?

ですから、「症状・悩み事を取る」、というところにゴールを置いておくと、「その後でもし暇になったらまた別の症状でも作ろうか」、ということになりかねないのです。

それも一つの選択ではありますが、オススメは、本来の自分がやりたいことにお金と時間とエネルギーを注ぐことをこの時点で意識することです。「本が書きたい」「孫に手料理を振る舞いたい」「ダンスを踊りたい」「起業したい」とか、いくらでも例があげられますが、その本来の望みのほうへ意識の焦点を持っていくほうがよいです。

さらに言えば、この本来の望みの中身というのは、こういった活動内容そのものよりも、そのときに「どう感じているか」という感情的な体験です

 

「私は〜を実行しており、〜と胸いっぱいに感じている」というような形で目標設定をしてみてください。

「私は新規プロジェクトを運営し、仲間と笑顔で励まし合いながらワクワクと幸せを感じている」

とか、そんな感じです。

暇になったら困るから、という方向から、「症状や悩み事を取る」というゴールの短所を挙げましたが、もうひとつ付け加えれば、意識の焦点が症状や悩み事のほうに集まってしまう、ということもあるでしょう。

私自身も症状を抱えながらの身なので、これが厄介なテーマであるのはよく分かるのですが、「引き寄せの法則」の作用を考えたならば、「症状や悩み事を取る」というゴールで動き回っている間、ずうっと意識の焦点は「症状や悩み事」のほうに集まっており、しかもそれらを「困ったこと・問題」というようにガッチリと捉えています。

このような状態で「引き寄せの法則」が作用したら、どういう現象が引き寄せられるのでしたっけ?

「今感じている悩み・感情」とよく合った波動の現象が引き寄せられるのでしたよね。

するとあまり自分の助けになっていないと言えるのではないでしょうか?

しつこいようですが、私自身の経験についてお話させていただくと、健康不安・死の不安をきっかけに代替医療に手を出して、お金と時間とエネルギーをどんどん費やして突っ走っていきましたが、その間、それらの活動のゴール設定は「症状を取る」というところにあり、原動力は不安でした。暗黒エネルギーで動くブラックエンジンで車を走らせていたようなものです(写真はイメージであって、別に工業製品としてこの黒いエンジンがどうであるかということとは無関係です)。

 


結果はどうなったか?多少は(たくさん?)健康状態の改善が認められたものの、私が不安の毒ガスを撒き散らして怪しげな代替医療をゴソゴソ実践するのに嫌気をさして、妻と子供が出て行きました。

私個人としては、この経験のおかげで、やっとこの仕組みに気がつくことができたので、タイムマシンで過去に遡ったとしてもこの部分については介入せずに、やはりこれを自分に経験させたいと思うのですが、これから、という人たちも皆わざわざ同じ失敗をしなくても良いでしょう。それは学びの効率が悪いというものです。

 

更に付け加えれば、「症状・悩み事」が「問題だ」というのはひとつの判断です。これも実際に症状を抱える身では、なかなか難しいのはよく分かるのですが、正論を述べちゃうと、物事の一面しか見れていないということの現れでもあります。この仮想現実の世界の仕様として陰と陽のバランスが常に取れているのだ、とするならば、実はどんなに鬱陶しいと思っている「症状・悩み事」でも何らかのポジティブな役割を果たしているはずです。このテーマについては、バイロン・ケイティのザ・ワークという方法が簡単かつパワフルに私達の視点を広げさせてくれるので、またいずれ取り上げたいと思います。


今回は、テクニックを学ぶ前に目標設定のほうが大事ですよ、ということをお伝えしました。それでも、御託はいいからさっさとテクニックを教えてくれという方もおられるでしょうから、次回くらいから(他に何も思いつかなければ)ぼちぼち実践編に入ってみましょうか。

次回へ続く

 

 

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