前回からの続き

最初から読む

 

こんにちは絶學無憂です。

繰り返しですが、私の筋肉反射テストは基本的に独習です。筋肉反射テストについて公式のトレーニングを受けたり資格をとったりしていません。一素人の個人的意見として、参考にしていただければ幸いです。

さて、前回の記事でお話したとおり、いろいろ考慮すべき点はあるものの、セルフ筋肉反射テストはやっていい、と私は考えています。というか、自分がセルフ筋肉反射テストやってしまっているのは今さら否定出来ないので、それに後からOKを出しているだけかもしれませんけど。

なお、日本語の本でセルフ筋肉反射テストを扱ったものは、私の知る限りほぼ無いようですが、英語では二冊見つけていますので、一応ご紹介しておきます。他にも何冊かありそうです。

"The Art of Self Muscle Testing: For Health, Life and Enlightenment" by Michael Hetherington


"Muscle Testing: Obstacles and Helpful Hints" by Tessa Cason


どちらもかなり薄い本です。物足りないところもあるかもしれませんが、それなりにヒントになるようなことが書かれています。

さて、いざセルフ筋肉反射テストを始めるとしたら、どういう練習から入るのがよいのでしょうか?そして、どのような順番で何を学ぶのが迷いが少なく、効率的でしょうか?

これはなかなか難しい問題です。人によっていろいろな意見があることだと思いますし、人によって合う合わないもあるだろうと思います。ですから、ここでの提案を金科玉条のように捉える必要はまったくありません。こういう意見もある、というくらいに思っていただければと思います。

もし私が何人も生徒さんを抱えていて、いろんな方法を試してこれが一番!というのをお勧めできれば、それが一番ですが、あいにくとそういうわけには行きませんでしたので、アイデアはありますが、実際に試したことがありません。おいおい、こんな怪しい状態で語っていいのかなと正直思いますが、今回は一応教えてくださいというリクエストも実際に受けていますので、今の私が「これでいいんじゃないかなー」という方法をご紹介します。

筋肉反射テストを学びたいという人は、いわゆるYES/NO質問をやりたい、という人が多いのではないかと思います。O-リングテストの場合はむしろそれしかありません。

YES/NO質問、というのは、「はい」「いいえ」「YES」「NO」で答えられるような質問に対して筋肉反射テストやO-リングテストで、筋肉の反応を調べて、それによって質問の答えを調べる、というものです。世間の常識にはまったく相容れませんが、条件さえ整っていれば、このように色んな質問に対して答えを調べることができる、とよく言われています。代表的なのが、精神科医のデーヴィッド・ホーキンズであり、米国でベストセラーとなった『パワーかフォースか』を含む複数の著作でこの原理が紹介されています。

とは言え、プロのキネシオロジストの中でも、このような筋肉反射テストの使い方を認めるかどうかで意見が真っ二つに分かれると読んだことがあります("Principles of Kinesiology" by Maggie La Tourelle)。最大流派とされるタッチ・フォー・ヘルスのマニュアルの中にはYES/NO質問に対する筋肉反射テストは出てきませんし、講習会でも(普通は)教えられないそうです。これは心に留めておくべきかもしれません。

私自身は、O-リングテストによるYES/NO質問から始めてしまったのですが、結果的にこれによってかなりの混乱を来しましたから、あまり得策ではなかった、と思っています。O-リングテストの弱点として、正しく反応が取れているかどうかをチェックする方法論がない、というのが問題でしょう。

自身の失敗体験を踏まえて、YES/NO質問は一番最後に持ってくるほうがいいんではないかと思います。私はこんな順番がよいんじゃないかなと思っています。

  1. 筋紡錘チャレンジや経絡のチャレンジで、筋肉のON/OFFの状態を感じ分ける訓練をする
  2. 14経絡の対応筋に対する筋肉反射テストを行い、経絡の状態を調べて、調整する方法を学ぶ
  3. 指標筋(indicator muscle)という方法を使って、14経絡の対応筋に対する筋肉反射テストを行う方法を学ぶ
  4. 最後に、YES/NO質問に対する筋肉反射テストを学ぶ


これだけで聞き慣れない単語がいっぱい出てきたんではないかと思いますが、おいおい説明していこうと思うのでこの時点ではあまり気にしないでください。

筋紡錘チャレンジ経絡チャレンジと呼ばれるもの(キネシオロジーでは、本番の筋肉反射テストの前に行うものとされているため「事前テスト」「プレテスト」と総称されます)を最初に持ってきたのは、

  1. どのみち、正常回路で筋肉反射テストができるかどうかを確認するために、これらの事前テストと呼ばれるテストは筋肉反射テストの準備として必須である
  2. 筋紡錘や経絡という具体的なものに働きかけて特定の筋肉のスイッチをON/OFFする方法を最初に学ぶことで、そもそも筋肉にONとOFF、強いと弱い、という状態の違いがあるのだということを比較的無理なく、受け入れることができる
  3. これらの事前テストによる筋肉のON/OFFは、実際の筋肉反射テストで調べる筋肉のON/OFFと全く同じなので、実はStep 1ができてしまえば、Step2の筋肉反射テストはすぐできてしまう。

という理由によります。

そして指標筋 indicator muscle というテクニックは、YES/NO質問をするときの基礎になるものなので、これを先に学んでからYES/NO質問へ進むほうが理にかなっていると思います。

そしてYES/NO質問をする前に、経絡の対応筋のテストと調整法とを学ぶというのは、タッチ・フォー・ヘルス的な考え方なのですが、まずは自分のエネルギー状態を調整して、ニュートラルなところへまで持って行くことが、大事だと考えているからです。

パニック状態の真っ只中でのYES/NO質問はうまくいかないと思って良いでしょう。まずは、できるだけYES/NO質問を使わず、可能ならできるだけ筋肉反射テストも使わずに、パニック状態から抜け出して、落ち着いたところへ行くほうが(というと別の場所に行くみたいで変ですが、落ち着いた状態が自分のところへやって来る、という方が正確でしょう)、その後がうまくいきやすいでしょう。

 

またYES/NO質問に対する体の反応を見ると言っても、本当にそんなもん信じられるのかという疑問が当然でてきます。あまり疑いが強いとそれがまた筋肉反射テストの障害になりますが、経絡の反応を調べる筋肉反射テストというのは、かなり性質が違います。体験としては「ほほー、人間の体ってこんな風に反応するの?」っていうような、学びのプロセスです。ちょうど目に見える物質的な世界と、目に見える非物質的な世界との境目くらいに経絡というものがあり、その経絡の動作の仕方、いわばメカニズムと、それに対応した筋肉の変化を学んでいくわけで、右脳的なフィーリングや直感・感情の世界と、左脳的な、解剖学的・医学的な論理やメカニズムの世界とが交差するような感覚で、とても面白いです。体の仕組みを学んでいるだけだと思えば、経絡の反応を調べる筋肉反射テストに対しては、あまり抵抗感が生じないと思います。


仮に、この意見が気に入らないといって、Step 4のYES/NO質問から始めたとしても、Step 1は必須ですし(ここを学ぶかどうかが巷にあふれるO-リングテストとの大きな違い)、Step 2とStep 3も自分が一体何をやっているのかを理解するためには必要になってくると思います。

本当にこの順番が学びやすいかどうかは実験台がないので分からないのですが、一応それなりの理屈があるんだなーということはお分かり頂けたでしょうか。

次回は、それでもYES/NO質問がやりたいのだ、という方のために、これをテーマにして書いてみたいと思います。なんだかんだと言って、引っ張っていてなかなか、実技の話になりませんね。そもそも、実技は文章で伝えるのは難しいところもあり、YouTubeを使うほうがよいのでしょうが、職業上この話題で表へ出るのもちょっと問題があるので、マンガなどでも使うかなーと思っています。それではまた。

次回へ続く






にほんブログ村 健康ブログ キネシオロジーへ
にほんブログ村

キネシオロジーランキング