こんにちは、絶學無憂です。出勤前に怒涛の連続投稿中。

 

ネガティブ感情がどうやって発生するかというのを、昨日やった感情解放セッションを題材にして整理してみましょう!ネガティブ感情の発生源はどこか!

 

大学で指導している白人の学生さんに、本人の同意のもとで、バイロン・ケイティのザ・ワークを体験してもらって「自分の仕事ぶりは、指導者の無憂さんの完璧な仕事ぶりに比べると、早いけど雑なだけで、全然ダメだ」という観念を外してもらいました。

 

ザ・ワークというのはこんな手順で行います。誰でもできます。練習もほとんどいりません。

 

 

1. それは本当ですか?

 

 はい・いいえの二択で答えてもらう

 

2. それは絶対的な真実であると知っているのですか?

 

 はい・いいえの二択で答えてもらう

 

3. その考えを思い浮かべたときに、どういう感情や身体状況を経験しますか?

 

4. その考えが無かったならば、あなたはどんな人になるでしょうか?

 

 

という4つの質問に答えてもらった後で、ひっくり返し turning around に進みます。

 

「自分の仕事ぶりは、指導者の無憂さんの完璧な仕事ぶりに比べると、早いけど雑なだけで、全然ダメだ」

 

というもともとの文章の主語と述語を変えたり、言葉の意味を逆にしたりして、言葉遊びをしながら、それぞれの新しい文章を味わってもらいます。

 

ひっくり返しを4通りやってもらった後で、もう一度第二の質問を繰り返してみました。少し前には「YES」絶対的な真実だ、と答えていた彼ですが、今どう思う?と聞いたら、苦笑しながら「NO」と言っていました。

 

加えて第三の質問も繰り返してみました。この文章に対して、最初に感じていたようなストレスを感じるかどうかを聞きました。今は何も感じない、と答えていました。

 

「でも研究室に戻ったらどうなるかわからないよ。また同じように感じるかもしれない。」

 

と彼は言いましたが、これはおそらくそうはなりません。今度聞いてみますが。

 

その場で、その文章に対して感情が浮上してこないということは、もうこの内容についてはニュートラルになってしまっているのです。感情が発生するためには、観念・思考が必要です。何らかの観念・思考を持っていて、かつ、その内容が、ハイヤーセルフあるいはハイヤーマインドの視点からずれているとき、つまり魂レベルで自分の喜ぶような内容と大きく食い違っているときに、そのズレを教えてくれるためにネガティブ感情が発生しているのです。

 

同じ文章に対して、感情が浮上してこなくなったということは、つまり、もうその文章に表現された観念を本人が信じていないということです。ですから、ハイヤーセルフあるいはハイヤーマインドの視点からのずれを生じないのです。どーでもいい、ただの文章になってしまったわけです。

 

研究室に戻って、以前であれば、「自分の粗忽な仕事ぶりはダメだ」と思って、みじめな気持ちになっていたような、ちょうど同じ場面が再現しても、その感情を発生させるのに必要な観念がもうどこかへ行ってしまっているので、感情が発生しません。無理なんですな。

 

つまり、彼が感じていた劣等感というのは、彼の仕事ぶりそのものから生じていたのではなく(!!!)、「正確な仕事はよい」「雑な仕事はダメだ」という、彼の観念・思い込みから生じてたのですな。

 

 

えっ、知ってた?