こんにちは絶學無憂です。

 

エネルギーの大半を仕事と下手くそテニスに費やして、こっち方面に関心が薄れているんですが、遠隔レイキの感情解放術は受付中なので、我こそはと思う人はどしどし試してみてください。こういうもんは、話しばっか聞いても意味なく、やってみてなんぼです。

 

 

合気は武道史上最も笑える技である

 

という動画をご紹介したいと思います。

 

 

笑いましたか?私はいつもこれ見て笑ってます。

 

いやー、なんてすばらしい合気の使い方だ。

 

合気を笑いのために使うとは、相手に勝つとかなんかよりよほど高尚な気がしてしまうのですが。私などはこの「99%の凡人が出来る合気シリーズ」「我々は合気が使える凡人だ」の更新を非常に楽しみにしています。

 

こちらの動画では海外まで行って、飲み会で合気を披露しています。これが正しい使い方だそうです。なるほど!

 

 

忘年会で合気を使うための動画も。でもこれを見て宴会で成功して盛り上がったっていう人はいなさそう(そういうコメントなし)。

 

 

こちらは天照会さんという、横浜にある合気道の道場なのですが、合気道としては映画俳優スティーブン・セガールの系統です。道場主さんは、合気道とは別に、明真流合気柔術という流派も興しており、大東流合気柔術植芝盛平の合気道のルーツとなった流派。武田惣角という幕末から昭和にかけての達人が伝えたもの)の師範・岡本正剛氏(故人)から合気の技を伝授されたそうです。

 

 

ここまで当たり前のように技が使えるようになったならば、いったい生理学的に何が起こっているのかというのもいつか知ることもできそうな気がしますね。たしかなことは筋肉の収縮・緊張が起こっていることですが、「円と呼吸と条件反射」(これが大事らしいです)からこうなるというのは、私にもまだ全然見当もつきません。と、言いつつ下で持論を展開してみます。

 

一応断っておくと、こちらの道場の方は武術の技としての「合気」と、氣のエネルギーみたいなものはほとんど関係ない、と考えておられるようなので、こんなへんてこなブログで紹介されると迷惑!!!って思われるかもしれません。すいません、ついつい面白いんで紹介してしまいますた。

 

 

が、西野流呼吸法の体験者としては、また野口整体の活元運動の体験者としては、これはやはり氣だろう、と思っちゃう。

 
西野皓三先生は今や93歳!どうされているのかなー。
 
西野流の道場では若輩者の私は完全に浮いていて、3年も通ったのに誰も友達ができなかったのですが、西野先生との対気はやはり面白かったですね。手を構えて押し相撲のように向かっていくのですが、まったく相手にならない。それどころか、触ることもできないこともよくありました。
 
どうなるかというと、近寄っていくときに、「フー」と息を吐かれると、その後は私の体の筋肉が勝手に動いて後ろに向かって走り出したりします。
 
調子の良しあしというのがあって、良いときには、ものすごい勢いで後ろ向きに全力疾走して、壁にぶち当たり(痛くないようにマットで保護されてます)跳ね返って反対側の壁まで走り、また壁に跳ね返されて反対側の壁まで走り、そこでようやく倒れる、みたいなそんな感じでした。
 
手を軽く触れることもあれば、まったく触れないこともあります。要するに相手の筋力はまったく関係ない世界で、自分の体が勝手に激しい運動をするわけです。
 
そしてこの勝手に起きる激しい運動が(激しい運動で、後ろ向きに走ったりする上に、最後は床に倒れたりするのですが不思議と怪我をしませんでした)健康に良いらしいということで、有名企業の社長さんや重役さん、たとえばソニー生命の盛田正明氏(最近ではテニスの英才教育のために盛田正明テニス・ファンドとして留学資金を援助されている方です。まさかテニスが縁で再びお名前を見ることになるとは)や、セガの入交昭一郎氏などなど、が結構通っておられました。
 
古い動画しかないようですが、これが対気の様子です。言葉で読んでも決して想像できないでしょうから、まあご覧になってください。そして動画を見ても決して理解できないでしょうから、気になる方は、信じない!とか文句を言う前に、道場に行って体験してみたください。私はそうしました。
 

 
私はアマチュア音楽家でもあって、道場に通い始めたきっかけのひとつは楽器が上手くなりたかったからなのですが、そんなことを知るはずもないのに、私と対気をやるときに限って、西野先生はしばしば鼻歌を歌いながら、私を吹っ飛ばしてくれてました。なにか分かるのかなーなんて思っていました。
 
 
西野流呼吸法は3年と決めていたのでそれでやめて、それからしばらくして野口晴哉先生の整体というものに出会います。この整体の体系の中には、活元運動というものが出てきます。これもどんなものか言葉では説明できないので動画をご覧ください。
 

 
これはある体操をすることで誘導されてくる、体がもぞもぞと勝手に動く運動(自働運動)なのですが、これもやはり体の不調を自動的に調整するものとして推奨されています。
 
私はいまでも体の不調を覚えるときなど(というのはやはり歯に問題を抱えているので、だいたい歯の痛みとか、よく噛めないことから消化不良とかが多いのですが)活元運動をよく行います。よく行います、というか、正確には違いますね。不調を覚えるときは自己レイキを行うのですが、ツボにレイキを行うと、それによって結果的に活元運動が誘発されます。レイキを送るだけではそれほどではありませんが「五行のエネルギーの調整!」という念を加えると、たいていその瞬間にビクビクと体が動き、それから動きが断続的に出ます。積極的にその活元運動の波・衝動に乗っかって体を動かすようにしています。
 
野口整体では硬結(筋肉のしこり・氣の異常に対応していると考えられている)への愉氣(指を当てて愉快な氣を送ること)というのを行います。この硬結と言われているのが、直傳靈氣では病腺(靈氣・レイキを必要としている場所。レイキのアチューメントを受けた人が病腺に手を当てると、その手がピリピリと痺れてきたり、熱を持ったり、あるいは冷えたりします。)と呼ばれているものに相当するだろうと私は考えています。
 
レイキを学ぶ何年も前に遡りますが、手や足の筋肉に硬結を見つけて(たとえば、親指と人差し指の間の水かきに合谷(ごうこく)という有名なツボがありますが、これは整体では上肢第二調律点と呼ばれており、かなり多くの人がここに硬結、つまり筋肉のしこりを持っています。探してみてください。この場所は特別な身体症状また感情・思考と関連しているとされていて、私の歯周病と関係あるのかもしれませんが、私は10年以上に渡りここには常に硬結があります)、そこへ指を当てて「じっ」と氣を送ると、必ずといってよいほどビクビクと体が痙攣的に動いていました。これも活元運動です。
 
妻の手や足の硬結も探して、そこへじっと愉氣すると、妻も体が勝手にビクビクと動いていました。ぴょんと体が動くのでこの動きを「ピョンコ」って呼んでましたね。つまり、実験としてはサンプル数2ですが、2/2ですから、かなり一般的な現象なのではないかと想像しています。ずうっと後になって実は妻はこういう類の健康法がNGだったと分かりますが、そんな人でもピョンコで体が勝手に動いていたわけです。
 
 
このように紹介すると、西野流の対気での運動と、野口整体の活元運動というのが、重なり合って見えてくるのではないでしょうか。すなわち、どちらも、気の働きで動くものとされており、どちらも健康によいとされており、どちらも自分の意志とあまり関係なく勝手に体が動くというところが大きな特徴です。西野流の対気に比べれば、野口先生の活元運動のほうが走ったりしませんから比較的穏やかな動きと言えるでしょう。
 
「自分の意志とあまり関係なく勝手に体が動く」などと書くと噛みつく人がいるかもしれません。自作自演だろうと。自作自演の疑いが入って来るところは筋肉反射テストと似たところがありますね。最初のうちはたしかに自作自演なのでは?という疑いがなかなか晴れないでしょう。が、コツをつかむと、たしかに自分の意図でというより、体が勝手に動きたいように動いている、と主観的に感じます。意識的なコントロールが完全に奪われているわけではありませんが、「動きたい」という強い衝動があります。
 
これを不随意運動と言ってもよいでしょう。不随意運動と言えば普通は神経学的に病的な運動を指しますが、いわば活元運動の誘導というのは「正常」な脳において、積極的に不随意運動を促進しているわけです。実際野口晴哉先生は、この不随意運動というところに注目して、「錐体外路系運動」という言葉を著書の中で使っています。
 
これは医学用語でして、皮質運動野から直接脊髄へ至る脊髄路という随意運動の主要経路とは別ルートで、ハンチントン病などの不随意運動症状に関係する神経伝達路として「錐体外路」が想定されており、このルートで制御される不随意的な運動、という意味です。臨床的には今でもこの表現が使われますが、解剖学的には錐体外路という言い方はあまり用いられなくなりました。野口先生は高等教育を受けていないのですが、速読術(今でいうフォトリーディングのような方法)を体得して驚異的な速度で難しい書籍を読破していた、と言います。このような神経解剖学用語まで使っていたというのは彼の博識の証左ですね。野口先生は活元運動は錐体外路系運動であろう、という考えだったようです。これが正しいとすれば、活元運動には、皮質運動野の活動よりも、たとえば大脳基底核から下位脳幹へ出力するような神経活動が重要だということになりますが、実際はどうでしょうか。
 
 
だいぶ、回り道をしましたが、ここからやっと合気に戻ってきますね。
 
「円と呼吸と条件反射」という術理で引き起こされる「合気」ですが、爪先立ってピクピクと動いているような状態というのは、後ろ向きに全力疾走するのと同じような意味で、活元運動の極端な状態と見ることができないでしょうか。なんといっても本人の意思に反して、体が勝手にピクピクと動いているわけですので。
 
野口整体の活元運動の誘導において、体操と呼吸が用いられます(整体入門に詳しくやり方が出ています)。これをやった後で力を抜いて楽にしていると体がムズムズして動きたくなってきます。
 

 
ひょっとすると、この誘導の部分と、「円と呼吸と条件反射」の術理の部分が一部重なるのではないかと想像します。少なくとも呼吸というキーワードは両方で共通しています。円と条件反射の部分は、なにか肉体の生理学的な反応特性を利用していて、ある種のトリックにより、随意運動のコントロールに対して、不随意運動のほうを優位にしてしまうのではないかと。
 
 
と、いうようなことをずいぶん前からつらつらと妄想していたのですが、書きだしたら止まらなくなってずらずらと書いてしまいました。ま、あくまで仮説ですので、あとで違いましたっていうことになるかもしれません。
 
ここまで読んだあなたはひょっとしたらよほどの暇人かもしれませんが、お付き合いくださってありがとうございます。