バンプオブチキンは尖ってた昔の方がよかった?BOCの過去と今

バンプオブチキンといえば、2000年代以降の日本の音楽シーンを語る上で絶対に欠かすことができないモンスターバンド。

バンプの登場以前と登場後とでは、バンドに対する定義や解釈までもが変わってしまった気さえします。

 

そんなバンプも気がつけば結成20周年を越え、すっかりキャリアの長いバンドに。。これだけの歴史があると、同じバンドでも変わった部分も出てくるし、ファン層も一部とはいえ変化します。

事実、「BUMP OF CHICKENは変わってしまった・・・」と離れたり、熱心なファンでなくなってしまった人も少なくありません。

「昔の方がよかった」と言われることもあると思います。

 

それでは、バンプオブチキンは昔はどんなバンドだったのでしょうか?また、今より昔の方がよかったというのは事実なのでしょうか?

今回の記事では、そんなバンプについてつらつら書いていきたいと思います。

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aurora arcツアーの東京ドーム公演で見た、BOCの現在

2019年11月に開催されたBUMP OF CHICKENのライブに行ってきました。

バンプを生で観るのは久しぶり!去年のCDJ以来だから、だいたい1年ぶりの参戦です。東京ドームに来たのも2017年のイエモン以来で実に2年ぶり、、楽しみでしかない。

(ライブレポ的なものは次の記事で詳しく書きます!)

 

「aurora arc」のビジュアル映像&SEから始まり、あっという間のライブでした。

ライブのセトリはこんな感じ。新旧織り交ぜたセットリスト。とても贅沢です。

1.aurora arc
2.Aurora
3.虹を待つ人
4.天体観測
5.月虹
6.プラネタリウム
7.Butterfly
8.記念撮影
9.話がしたいよ
10.ダイヤモンド
11.リボン
12.aurora arc
13.望遠のマーチ
14.アリア
15.Spica
16.ray
17.新世界
18supernova
19.流れ星の正体

ーアンコールー

1.同じドアをくぐれたら
2.メーデー

 

個人的に、Spica新世界がすごく良かったなー。。

あと、同じドアをくぐれたらを久しぶりに聴くことができたのがめちゃくちゃ嬉しい!ダイヤモンドを歌いだして、一旦中断させてからの藤くんのMCも泣けました。

 

こんな素敵セトリでお腹いっぱいになりながら、「古参の離れていった人も戻ってくればいいのに・・・」と勝手ながらしみじみ思ってしまいました。

あんなに円熟味のある天体観測、昔のバンプだったらやってくれないよ?(というか、封印期間もあったし昔のバンプの方が天体観測やってなかったけど笑)

 

バンプオブチキンの音楽性が変化した時期はいつ?

BUMP OF CHICKENというバンドを結成当初から追いかけている人は、昔と今のバンプを比べてどう思うのでしょう?

私は、中学高校を「LAMP」「天体観測」など初期の代表曲を聴いて、アルバムだと「Jupiter」を聴いて青春を過ごした世代です。出身が千葉県なので、当時バンプが拠点としていた千葉のライブハウスにも参戦することがありました。

なので、私も古参になると思うんですが、私自身はバンプの変化に肯定的です。髪型がマッシュになってからの藤くんも好きだし、それ以前の落ち武者カットだった頃も当然好き。

 

ちょうどメンバーの5歳年下ですから、藤くんが歳を重ねるにつれて変化していく歌詞やメロディのアプローチが、その曲がリリースされる時期に聴く私の気持ちにフィットしていたのも大きいかもしれません。

「お兄ちゃん」くらいの年齢差ですし、兄の背中を見てる感覚があります。

古参の人からは、「だいたい「orbital period」くらいからバンプが変わったと思う」と言われることが多いですね。私もそれは同意です。

「才悩人応援歌」や「メーデー」などBUMP OF CHICKENの真骨頂!な曲もありますが、「プラネタリウム」を初めて聴いて良くも悪くも度肝を抜かれた人は多いでしょう。

「FLAME VEIN」から「ユグドラシル」までリリースを重ねるにつれて、尖りが少しずつ丸くなり、

「orbital period」のリリース後は、シンセストリングやピアノなどバンドアンサンブル以外の楽器を楽曲の中に取り入れたり、

バンド外部からプロディーサーを迎えたり、バンドとしてのアプローチは変わってきました。

(それまでのバンプは完全セルフプロデュースだし、使う楽器も基本バンドアンサンブルだけでした。各パートの担当楽器じゃないのは「同じドアをくぐれたら」でのマンドリンくらいじゃないかな)

バンプは昔の方がよかったと言われる理由は

orbital periodでバンプから離れた古参ファンの意見として、

・メンバーの性格が丸くなって魅力がなくなった
・歌詞が抽象的で凡庸になってしまった
・ロックっぽさがなくなりメジャーに迎合してしまった
・万人受けを狙ってるのがミュージシャンとして気に入らない
・曲が単調でどれを聴いても同じに聴こえるようになった

などがよく見られます。

言いたいことは分からなくもないし、人それぞれといえばそれまで。離れる人がいるのは絶対仕方ありません。

私自身もたまたま年齢が「バンプのメンバーがお兄ちゃん」くらいの絶妙な世代でなければ、上記のような印象を彼らに抱いたかもしれませんし。

 

 

ただ、最後の「曲が単調でどれを聴いても同じに聴こえるようになった」は、ちょっと何言ってるのか分からない。

ちょっとでも楽器を弾いたことがある人なら、昔のバンプの方が楽曲のバリエーション自体は少なかったことは明らかに理解できる気がします。昔の方が似た曲は多かった。

 

昔の曲は、ガラスのブルースでもグングニルでもグロリアスレボリューションでも、ギターならパワーコードで押さえる位置をズラすだけで全部同じように弾けます。

チャマのベースラインもグワングワンと動いているけど、基本はペンタトニックスケール内で出す音階の順番を変えているだけなことが多い。一曲覚えたら、他の曲もそんなに苦労なく弾けます。

升くんのドラムも、10代や20代前半までは、フィルのパターンも金物を入れるタイミングも基本一緒です。ワンパターンといえばワンパターンです。

 

少なくとも楽曲の多様性や楽器の腕前の話なら、昔よりも今のバンプの方が卓越してるし円熟味も増してきてると思います。

「好きじゃなくなった」とか「昔の方が好きだった」なら分かるのですが、「技術的に劣化した」という意見を聴くと首を傾げてしまうのが正直なところです。

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まあ藤くんをはじめ、メンバー皆んなが人間的に確かなのは間違いないと思います。

10代のバンプといえば、

・くだらない唄演奏時にタンポポをペンライトのように振りかざす観客にキレたり、
・ノリの悪いオーディエンスにこれまたキレて「ピアノの発表会じゃねぇんだよ」と一喝したり、
・「他のバンドは全部クソ。俺らが最強!」的な発言を繰り返す

尖りに尖ったバンドでしたから。

 

のちに藤くんはインタビューで、当時の自身を「バンプオブチキンというバンド名のとおり、自分はとても臆病で弱い人間だから、虚勢を張って強そうに見せることで自分を守っていた」と振り返っていましたしね。

まとめ

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尖りに尖っていて、演奏中、客席が歌い出すことにさえ難色を示すようなバンドだったBUMP OF CHICKEN。

それが今となっては、大会場のアリーナ、スタンドへ向けてマイクを差し出すようなおおらかさを見せるようになったのですから、「変わってしまった」と彼らのファンを辞める人がいるのも頷けます。

 

しかしながら、実は「BUMP OF CHICKENの主役は、演奏するバンドのメンバーでもそれを聴くお客さんでもなく、曲である」という「楽曲ファースト」な彼らの姿勢は実は変わっていません。

ただ、バンプのメンバーも40代に突入ということで、その基本スタンスの伝え方はマイルドになったようには思います。

 

・・・ってか、今回の東京ドーム公演の感想あまり書けていませんでした。汗

なんか、「aurora arcツアーで過去曲をやったときのバンプを観た感動」について書きたかったのですが、それについて書くからには前提として「バンプの昔と今」を書かないといけなくて、、

横道にそれたまま5km突き進んでしまった気分です。

 

というわけで、次回に続きます♪

 

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