【コラム】応答せよ、外交部
http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2020/03/31/2020033105354.html
入力2020.04.0103:16
 
 
診断キット米国輸出ニュース議論...
外交部問題ありません/YonhapnewsTV
2020/03/30
https://www.youtube.com/watch?v=ZGnDmJPhFts
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「本当にもどかしいですね。
なぜ外交部報道官室はいくら電話をかけても受話器を取らず、やっと電話に出ても答えないんですか?」

 韓国外交部の出入り記者になったばかりの同僚が訴えた。
外交部が数日前、韓国製武漢肺炎ウイルス(コロナ19診断キットの米国向け輸出に関して「中途半端な発表」をしたために関連業界が大混乱したのにもかかわらず、がとぼけ一貫,何の釈明もしないことから、イライラするということだった。
 
会社からは「外交部の見解を取材しろ」と指示がずっと出ているのに、外交部が知らぬ存ぜぬの姿勢を崩さないから困り切っているのだ。似たような話はあちこちから耳に入ってきた。

 これは、外交部が3月28日の土曜日に予告もせず「武漢肺炎ウイルス(コロナ19診断キットが米食品医薬品局(FDA)の事前承認を受けて輸出可能になった」という報道資料を配布したことに端を発する。
ところが、当事者である医療・診断関連企業は「『事前承認』という手続きや単語は聞いたこともないし、関連の通知も来ていない」と言った。
このため、「フェイクニュース」疑惑が降ってわいた。

 問題は、武漢肺炎ウイルス(コロナ19関連防疫・診断企業の株が「テーマ株」と呼ばれ、連日株価が揺れ動いている時期の出来事だったという点だ。
外交部の報道資料はこのように敏感な市場に火をつけた。
投資家の間でうわさが急速に広まり、一部企業にはアクセスが殺到、サーバーがダウンした。

 このような状況を招いた外交部の釈明を聞こうと各メディアの取材が相次いだが、答えは返ってこなかった。
外交部は週末に1行も追加説明を出さず、日曜日だった29日夜10時を過ぎて
「韓国メーカー3社の診断キット製品がFDAの『暫定承認』を受けた」
と明らかにした。
 
問題になった「事前承認」という言葉を「暫定承認」という言葉にすり替えただけだ。なぜ単語を変えたのか、事前承認と暫定承認は何が違うのかなど、詳しい説明はなかった。
 
 外交部担当者の記者会見は月曜日になった30日午前にようやく行われた。
長い釈明の前に、少なくとも「混乱を招いてしまい恐縮だ」くらいの一言はあるかと思っていたが、予想は外れた。
 
匿名のこの当局者は「『事前』でも『暫定』でも問題になる必要はない。
確かなのは、今回の措置で輸出が行われるということだ」と言い、外交部を批判したメディアに対しては「非常に遺憾だ」と述べた。

 外交部は最近、目が回るほど忙しい。
武漢肺炎ウイルス(コロナ19問題により海外で韓国人が隔離され、ヘイトによる犯罪の危険にさらされるなど、毎日が非常事態だ。
 
こうした中、韓国外交部が「韓国の防疫は世界最高」という自画自賛(blow one’s own horn)的な広報に重点を置いているのも事実だ。
今回の「事前承認」騒動も、数日前に行われた韓米首脳電話会談の成果に急きょ仕上げようとして起こった「事故」だとの印象がぬぐえない。
ややもすれば「積弊(deep-rooted evil)」(前政権の弊害)に追い込む政権で、公務員として生き残るのは容易でないだろう。それでも、これだけはお願いしたい。
政権のPRもいいが、問題を起こしたなら適時に説明くらいはしてほしい。
 
応答せよ、外交部。
 
노석조 정치부 기자
政治部=ノ・ソクチョ(No Seogjo노석조) 記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版