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理化学研究所と慶応義塾大学の共同研究チームは、110歳以上の長寿者の血液中に特殊な免疫細胞があることを発見しました。免疫と老化の関係を詳細に解き明かしていき、今後の研究によって健康寿命を伸ばすことが可能になるかもしれないというニュースです。


◆ 110歳以上の人に特殊な免疫細胞があることを発見:これが長生きの理由か



110歳以上の特に長寿の人たちについて、血液を詳しく調べると、通常の人にはほとんどない特殊な免疫細胞が多く含まれることを理化学研究所などが突き止めました。長寿のメカニズムの解明につながるとして注目されています。
(2019/11/13 NHKNewsWeb)


理化学研究所と慶応大学のグループは日本国内におよそ140人いる110歳以上の人たちのうち、健康な男女7人の血液を詳しく調べました。
(2019/11/13 NHKNewsWeb)



その結果、110歳以上の人たちの血液にはがん細胞などを攻撃する免疫細胞「キラーT細胞」が多く、中でも、特に「CD4陽性キラーT細胞」と呼ばれる細胞は20代から70代までの45人の平均と比べて、およそ10倍含まれていたということです。
(2019/11/13 NHKNewsWeb)


ほおー、そうなんですね。

「T細胞」は、獲得免疫システムの中核をなす細胞で、血液中や組織の中など体中に存在します。

体内に入ってきたばい菌などや異物などを排除するために活躍する兵隊のようなものです。いろんな種類のT細胞があります。後方支援する部隊や敵地上陸して直接攻撃する海兵隊のような部隊など、さまざまです。


今回、話題になっている「CD4陽性キラーT細胞」とは、ヘルパー機能とキラー機能の両方を持つ、通常は非常に数が少ないT細胞です。



110歳に到達した超長寿者7人と50~80歳の5人から直接採血を行い、血液中に流れる免疫細胞を1細胞レベルで解析しました。
その結果、スーパーセンチナリアンでは、免疫システムの司令塔の役割を果たすT細胞の構成が50~80歳と比べて大きく変化していることが分かりました。
なかでも、通常は少量しか存在しないCD4陽性キラーT細胞が高い割合で存在していました。
(理化学研究所)


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110歳以上の長生きしている方は、この特殊なT細胞が多いんですね。


特に「CD4陽性キラーT細胞」と呼ばれる細胞は20代から70代までの45人の平均と比べて、およそ10倍含まれていたということなので、その多さが目を引きます。


◆ 長寿に関する細胞レベルの研究はまだ乏しい。これからの研究に期待


理化学研究所生命医科学研究センターの橋本浩介研究員は、
「長寿の人の特徴はこれまで細胞レベルではほとんど分かっていなかった。長寿になるために免疫細胞が果たす役割を解き明かしていきたい」と話しています。




こうした長寿に関する細胞レベルの研究はまだ発展途上で、分かっていないことだらけだそうです。


ですが、近年の研究のスピードと進歩は目を見張るものがあります。

近い将来には、こうしたなぞが解明されて、臨床に応用されるかもしれませんね。


◆ とはいえ、長寿に憧れるのならできることはやりましょう


「超長生きしている人は、普通の人と体が違うんだ」


まあ、このニュースでは暗にそういうことなのでしょう。

なにか長寿の秘密があるのでは?

私たちもこうした考えは持っていると思います。


たしかに、2人に1人がガンで死亡する時代に、110歳以上も生きるなんて不思議な感じがするものです。


「T細胞の数なんて自分ではどうしようもないし、運任せじゃん」


まあまあ、そうはいっても、普段から健康に気を付けることは大切です。これは変らないはず。

110歳になる前に生活習慣病などで倒れてしまっては長寿どころではありません。



やはり普段の生活習慣がものをいうんです。

自分の身体をケアすることが大切。

家も車も、ちゃんとメンテナンスをしていると長持ちするでしょう?


最近は「腸内フローラ」という言葉を聞いたことがあると思います。

内臓はどれも大事ですが、特に腸内環境を整えることが免疫アップに関係していることが分かっています。



家は空き家になるとすぐに傷みます。誰かが住んでいた方がもつんですね。

自動車も全然乗らずに車庫に置いておくだけだと傷みます。やはりたまには運転しないと調子が悪い。


私たちも無理なく運動することが大切です。

難しいのは、続けること。

どうです?続けられそうですか?

続ける自信がなかったら、これをどぞー♪



記事・画像引用:理化学研究所、日本経済新聞、NHKNewsWeb

それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。


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