寝る部

誰よりも寝ることにストイックな男が、寝る間を惜しんで「寝る」と「あるある」を研究するブログ

ホステスゾーンの明け方の空を見て、自分の「徹夜初体験」を懐かしむ。(25時間生活第34回)

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どもこんにちは。

スタンフォードも「ア、ソノテガアッタカ!」と叫んだ、「毎日就寝時刻を1時間ずつ遅らせながら寝る」「積極的に夜更かしをする」というテクで、もっと〝最高の睡眠〟を手に入れてやろう、という試みを続けている、とある京都の男です。

この25時間生活も順調に3周目に入り、それから4睡眠を経て、本日は昼前の11時から夜の6時か7時ぐらいまで寝る、というスケジュール。つまりゾーンで言えば「ブラジルゾーン」のど真ん中。地球の裏側のブラジル人が寝ている時間に寝ると、いやあ、なんだか南米気分になれる気がしますね。

ブラジルゾーンの前は、就寝時刻が7時から10時までの「ホステスゾーン」。25時間生活3周目のこのゾーンはすでに走り抜けたわけです。

ところで3周目では、25時間生活の6つの「ゾーン」それぞれに対するメリットとデメリットについて考えてみようということで、とりあえずホステスゾーンのメリットとデメリットをまとめてみたいと思います。

ホステスゾーンは結構仕事しやすいかも。

私はライターの仕事しているので物を書くのですが、このホステスゾーンの就寝時刻7時から10時あたりから寝始めるというスタイルは結構集中力が高まるということが言えるでしょう。皆が寝静まっている時に一人だけ静かに仕事をしているというのはとても気持ちがいいのです(単に起きたのが夕方過ぎということが言えるのですが)。それにもしかすると深夜バイトは時給がいいので、このホステスゾーンで深夜バイトを入れまくるというテクニックももしかしたらありかもしれません。

デメリットとしては朝方に仕事先にメールなど送り、寝ることになるわけなのですが、先方からすると「午後から突如連絡が途絶える」感じがするということ。朝元気に「お世話になっておりまーす!」とかメールを送っていたやつが、まさかその直後から寝るとは誰も予想しないのです。なんとなく蒸発感、失踪感が否めません。

そのため対策として、「本日は別用事でメールのご返信ができません。明日朝にご返信の方させて頂きますので、その点ご了承ください」というテンプレートが必要になってきます。このテンプレを極限まで磨き上げ、逆に、昔紅白もレコード大賞も大晦日にやっていた時代、両方のスタジオを素早く行き来していた光GENGIみたいな、「各メディアから引っぱりだこの人気者」みたいな演出ができるのではないか、という可能性も、やや感じていないこともありません。

ホステスゾーンの青白む空は、俺が人生で初めて日本代表育成のために徹夜した日を思い出させる

ホステスゾーンのあともう一つ難点といえば明け方ダラついてしまうというのが言えるでしょう。なんか明け方辺りは、ずっと人生で「起きる」時刻だったため、なんとなく徹夜した気分にどうしてもなってしまうのです。

そしてその青白む空は、同時に私が人生で初めて徹夜をした日をふと思い出させます。

高校生の時でした。セガサターンの「サカつく」というゲームにハマったのです。それが一番はじめて徹夜した時でした。このゲームはいわばダービースタリオンみたいな育成タイプのゲームなのですが、それが馬ではなくてサッカー選手という点で、当時はかなり斬新なゲームだったのです。

私は別にサッカーが好きでもありませんが、これを何となく買って始めると例のシミュレーションゲーム特有の「あれもやりたいな!これもやりたいな!」という〝食指止まんない〟感じになる流れで気づくと相当没頭してました。ふっと時計を見たら夜の10時、次にふっと時計を見たら午前3時になっていた、というぐらいものすごい勢いでした。

そして次にふっと我に返ると、外が明るくなりかけていて「死んじゃう!」と怖くなって、急いで布団に入ったことを覚えています。

それからかれこれ一週間ぐらい高校を休みました。

久しぶりに学校に行くと「おめえ超休んで何してたんだよ」とか友達が言ってきたので、「日本代表を育成してたのさ」と私が言って、それから事の経緯を話し、みんなで大笑い。いやあ、若いっていいですね。まさかその後、大学のレポート提出ギリギリで死にそうになりながら徹夜したり、コンビニ深夜バイトで真っ青な顔しながら徹夜したり、徹夜とは単なる過酷な重労働でしかないことを社会に思い知らされるとも知らずに、大笑いしていました。

まあでも、何か一つの事に前後を忘れて没頭しちゃうガキんちょからすると、「夜」とは、怪しくて、危険で、なんかエロい、昼よりも眩しい輝きを放つ未知の時間帯だったような気がします。