1964年に登場し、冷房化や編成の組み替えを行いながら、平成まで走り続けた小田急2600形。
登場時は旧塗装で、5000形が登場する頃に順次新塗装化されていきました。

様々な変化をしていった2600形ですが、1972年からスカートの設置が始まり、前から見た印象が大きく変化しました。
このスカートについては謎が多く、設置直後や編成によって、様々な形態が存在しました。

設置当初は電気連結器が装備されておらず、蓋がされた状態ではないものの、現在の2000形のような形態でした。
また、56芯ジャンパ栓が当時はあったため、5000形のような欠き取りもあったのです。

その後、電気連結器の装備に合わせて形態が変化しますが、欠き取りが残ったままのものや、電気連結器の両脇が出っ張っている時期もあり、短期間に変化を繰り返しています。
最終的には、晩年のように欠き取りがない2600形特有の形態に落ち着き、全編成で統一されました。
欠き取りが一切ないのは、8000形のリニューアル開始まで2600形特有のもので、形式を見分ける識別点ともなっていました。

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頻繁に形態が変わったスカートですが、交換されたのか改造されたのかは分かりません。
そんなに短期間で交換するとも思えないので、その都度改造されていた可能性が高そうですが、実際のところはどうだったのでしょうか。

2600形のスカートは、近くで見ると薄っすらとデコボコしていたので、それが改造された痕跡だったのかもしれません。