百万人を笑顔にする「新しい日本式経営スタイル」ブログ

「エゴと不安」がなくなり「貢献と自立」をベースにした新しい経営スタイルを日本から世界へ

社内情報公開ができているか? エゴが情報を遮断する

企業に目的があるのであれば

社内情報公開は当然のことです。

 

 

ーー目次ーー

 

企業の目的が「利益」でも「顧客貢献」でも、情報は共有すべき

 

社内で情報を独り占めする人がいます。

その方が社内で優位に立てるからです。

 

例えば特別な技術、経験、特別な顧客などです。

 

  • 会社の一員として培った経験
  • 会社の研究施設を使い、給料をもらいながら開発した技術
  • 会社の看板を背負って作った人脈

 

発明の対価

とか

特許の権利の所在

とか

社内にルールがあるのであれば

それに従わないといけません。

 

 

しかし

 

会社の一員として得た

経験や技術、人脈などは

会社の財産として、共有すべきです。

 

一番情報が集まるのが経営層が情報を独り占めすることも

 

企業の中で

広範囲の情報が集まるのは

経営層です。

 

課長は課内の情報を得て

部長は部内の情報を得て

経営層は各部の情報を得ることができます。

 

課員、部員は個人的に横の情報を入手しないと

全体の情報は入りません。

 

情報を握っている人と情報知らない人では、

当然、握っている人が優位です。

 

たとえば

ある担当者が、ある企画を上層部に提案したとします。

 

それをみた経営陣が

「それは5年前にも、似たようなこんな企画があって〇〇億円の損失だったよ。それを知ってるのか?」

 

最初から情報を共有しておけって感じですよね?

 

そうすれば

最初から、その失敗を前提に企画を練るわけです。

 

場合によっては

無駄な企画を練る時間がなくなり

他に時間とエネルギーが割けたのかもしれません。

 

自分が優位にいたいということで

あえて情報を握るという社風のある会社もあります。

 

経営全体を見渡す情報は与えないようにすれば

部門内レベルの提案しか上がってきません。

自分の優位が担保されるというわけです。

 

そんな会社の背景は

「企業利益よりも個人的利益」という行動が

認められてきてしまっている会社のようです。

 

 

 

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肝心な情報が上層部に上がってこない企業もある

 

こんどは逆に

情報が上に上がってこないケースもあります。

 

不正とか失敗とかの悪いニュースを

上に報告しないで蓋をするという風土です。

 

  • 自分の立場を守りたい
  • 出世したいので悪いニュースは報告しない

 

そんな気持ちになってしまうものです。

やはり個人のエゴが原因となります。

 

 

また、部署ぐるみ、会社ぐるみで

不正を隠蔽することもあります。

 

これもエゴが原因です。

 

 

エゴと情報の関係〜解決方法はある

 

情報を云々する前に

人間にはエゴがあるので

次のようなことを考える人がいる

という共通認識が必要です。

 

  • 既得権を手放したくない
  • 出世したい
  • よい情報は独り占めしたい
  • 自己評価を落とすような情報は隠したい

 

 

誰だって

こんな気持ちがいくらかあるものです。

 

だから

  • 情報を握る
  • 情報を隠す 

そんなことにつながります。

 

そして

そのようなエゴがまかり通る会社ほど

ストレスが高く

不正をする可能性が高いものです。

 

 

エゴが強くなると、企業の運営は難しいものです。

そうでなくても

情報・ナレッジの共有は難しい問題です。

 

 

しかしITが発達してこの問題も解決されつつあります。

  1. 経営層のITリテラシーの問題
  2. エゴの認識の問題

この2つのハードルを超えないといけませんが。

 

 

良い経営者が生まれない理由

 

日本の組織は基本的に縦割りです。

経営マインド溢れる

”本当に優秀な従業員”

にとって

ある程度、視野が広がると

会社が窮屈になります。

 

打破しようと企画を提案しても

上司がストップをかけるでしょう。

 

理由は

  1. 企画の良さが判断ができない
  2. 仕事のペースを狂わせたくない
  3. 余計な仕事をしたくない
  4. 優秀な部下が怖い

のどれかです。

 

 

”そこそこ優秀な従業員”

縦割り組織をゆっくり出世して

経営層までたどり着きます。

 

しかし

40代の後半まで

特定の部門しか経験がなく

企業全体を見る視野にかけることにもなりかねません。

 

このような各部門を代表する取締役がそろった経営スタイルを

私は”クレヨン経営”

呼んでいます。

 

営業色、技術色、経理色など

各色の代表があつまった

バラバラの経営陣です。

 

肝心の経営センスのない

ただ”部門センスのいい人”の集まりですから

経営全体については確信のついた議論ができないのです。

 

取締役会の本来の目的である相互チェックがまったく働いていない経営になってしまいます。

 結果的に声の大きい人の言うなりです。

 

取締役会についても

営業系が何人、技術系が何人、スタッフ系が何人・・

などと、

部門別割り当てがある会社は

クレヨン経営の典型です。

 

あなたの会社はどうですか?

 

 

自分が優位になるために

エゴが会社の情報を遮断します。

 

 

結果、競争力が低下していきます。

 

 

余談ですが・・

 

官僚や公務員も縦割り組織です。

本来、優秀な試験を突破した人たちです。

 

本当に優秀な人が、広い視野と新しい価値観で、

頑張れるような環境になっているのでしょうか?

少し心配になります(大きなお世話かもしれませんが)

 

 

 

まだまだ、書きたいところですが

今日はこの辺で。