DQMの歴史

Last-modified: 2019-02-28 (木) 04:24:08

開発経緯

  • ドラゴンクエストⅤにてモンスターを仲間にするシリーズ新システムが実装され、好評だったため、ドラゴンクエストⅥではさらに本格的なモンスターシステムを実装する予定だった。しかしメインシステムと競合し、ボリュームが有りすぎるため、堀井氏がモンスターシステムを独立させた作品を出す意向を示したところ、現開発メンバーが集結したという。
  • 初代の主人公テリーはドラゴンクエストⅥの重要キャラであるが、当初は主人公として描かれたキャラクターであったためモンスターズの主人公に選抜された。また、そのまま主人公にするのではなく、メインシリーズのシナリオに影響がないよう、子供時代という設定で描かれることとなった。
  • ゲームシステムは「配合」に重点を置き、『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』で登場した「仲間モンスターシステム」と、当時ゲームボーイで流行っていた『ポケットモンスター』に代表される「育成」「収集」「通信」、『女神転生』シリーズの「悪魔合体→配合」の要素を合わせたようなRPGとなった。プレイヤーはモンスターの話が理解できる「モンスターマスター」であり、魔物に作戦を与えたりアイテムを使うのみで自ら戦うことはない。
  • 当時、ポケモンヒットから大量発生した二番煎じ的なソフトと見られがちだが、モンスターを仲間にして戦うというシステムはドラゴンクエストⅤのほうが早く、さらに魔物を仲間にしたり配合するシステムは女神転生が元祖である。ポケモンやDQMもこれらのソフトを元にしていることを認めており、決してDQMがポケモンのパクリということは無い。
    ポケモンDQM
    ・モンスターを育てて強くする(ドラクエⅤ)
    ・技の回数制(SaGa)
    ・モンスターを仲間にするために特定の行動を取る必要がある(女神転生)
    ・収容が可能で、入れ替えて戦う(ドラクエⅤ、女神転生)
    配合により新しい魔物を作る(女神転生)
    モンスターを育てて強くする(ドラクエⅤ)
    戦闘後、一定確率で仲間になる(SaGa、ドラクエⅤ)
    冒険に連れていけるのは数匹(SaGa)
  • ポケモン同様作品を追うごとに対戦ゲーとしても洗練されていっているが、原則として作品間で直接モンスターを持ってくることはできず、作品を超えての特殊なお見合いや、一部モンスターを間接的に持ってこられる連動機能にとどまっている。そのため登場モンスターの大幅な仕様変更やリストラもよくあるが、過去の遺産に引きずられずにバランス調整がされるという長所にもなっている。「J2P」からは一つ前の作品からモンスターを引き継げるようになったが、レベルと+値は全てリセットされ種族・特性・スキルのみが引き継がれる。
  • ナンバリング作品同様、作曲を手掛けるすぎやまこういち氏のゲーム音楽が好評を博している。一部の作品では、ナンバリングから持ってきた楽曲もある。

シリーズ作品

ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド(GB)

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  • 1998年9月25日発売。記念すべきシリーズ第1作。主人公は「DQ6」から幼少時代のテリーが務めた。
  • 冒険の舞台はタイジュの国と、そこからつながった旅の扉の異世界。異世界の最深部では、それまでのシリーズの1シーンが再現されると同時に、「GB音源で編曲された各作品のフィールド曲」が流れる。
  • 「モンスターマスター」であるテリーは初めに一匹のモンスターを貰い、そのモンスターと他のモンスターを戦わせて鍛えていく。倒したモンスターを仲間にするシステムや、雄と雌のモンスターを「配合」して新しいモンスターを作るシステムが取り入れられた。
  • 戦闘は「さくせん」を与えることによって味方モンスターが行動するAI戦闘システムである。なお、モンスター達には「野生値」というステータスがあり、これが高いと戦闘中命令を聞かないことがある。野生のモンスターを仲間にした場合は野生値が高いものも多いが、卵から生まれたものは野性値がゼロである。野生値は牧場に預けたままにすると上昇し、連れ歩いたり肉を与えたりすることで下降する。最高値は255で、それ以上には上がらない。 これらのシステムや、モンスターの系統、配合・特技の遺伝など、シリーズの基礎はこの作品で完成している。
  • このソフトはゲームボーイカラー本体の発売に先駆けて発売された作品だが、実は史上初のゲームボーイカラー対応ソフトである。初期ロット版はその後発売されたゲームボーイカラー対応ソフトとは異なり、それまでのゲームボーイソフトと同じ灰色のカートリッジだった。灰色のソフトのほうが生産数が少ない。
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ドラゴンクエストモンスターズ2 マルタのふしぎな鍵 ルカの旅立ち・イルの冒険(GB)

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  • シリーズ第2作。主人公はルカとイルの兄妹で、『ルカ』版ではルカが、『イル』版ではイルが魔物を率いて冒険し、もう一方は牧場で魔物の世話を行うことになる。『ルカ』版と『イル』版にストーリーの違いはなく、違うのは出現モンスターのみと、某RPGを意識したような発売の仕方ではあったが、某RPGとは異なり同時発売ではなく、1月ほど発売日がずれている。『ルカ』が2001年3月9日、『イル』が2001年4月12日発売。
  • 冒険の舞台はマルタの国と、そこから「ふしぎな鍵」を使って行ける異世界。「ふしぎな鍵」はシナリオ攻略で必ず入手することになる物のほかに、名称や登場するモンスターがランダムで生成される物もある。これと似たシステムが、後に「DQ9」で「ふしぎな地図」として登場している。
  • 配合システムは前作とほとんど変わっていないが、配合できるモンスターの数が100種類ほど増えている。魔王系も上位種が登場(りゅうおうに対するしん・りゅうおうなど)している。後年になって後付された設定である為、古くからのドラクエファンには否定的な感想を持つ人もおり、物議を醸した。後のリメイク作品では大幅にデザインを変更して再登場している。

ドラゴンクエストモンスターズ1・2 星降りの勇者と牧場の仲間たち(PS)

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  • 2002年5月30日発売。「DQM1」と「DQM2」を1つにまとめてリメイクし、PSに移植した作品。グラフィックや音質はGB版より強化されている。対戦はメモリーカードに保存したデータを持ち出すことで行うことになった。また、携帯アプリとの連動要素もあり相互にモンスターのお出かけが出来た。
  • GB版からの変更点は以下
    ●テリー編にてゲームボーイ版でダンジョン中に登場した宝箱の部屋やコロシアムなど特別な部屋の多くが登場しない。
    ●格闘場に置かれている椅子に主人公が座ると、連れているモンスターが一緒に座り、話し掛ける事ができなくなっている。
    ●『2』のゲームボーイ版で登場したエンディング後に手に入る鍵が登場しない。
    ●配合の組み合わせがゲームボーイ版と違う(特にテリー編ではオリジナルで登場しないモンスターをPS版で生み出せるようになっている)
    ●「しょうかん」の特技が通常ではレベルアップせず、特定の特技との組み合わせでパワーアップする。
    ●GB版で隠しモンスターだった「ラーミア」がテリー編に、「じげんりゅう」がルカ編に、「かくれんぼう」がイル編に登場する。
    ●戦闘時相手の攻撃でアニメーションが表示される。ただし、『ドラゴンクエストVI』以降の本編でみられるモンスターアニメーションとは異なり、モンスターが拡大・縮小・回転などして形を変える程度にとどまっている。
    ●新たな配合パターン、新たな隠しモンスター「ゾーマズ・デビル」も追加されている。
    ●城、中ボス戦、『2』の最終ボス戦のシーンにおける新たなBGMが追加された。また、一部のシーンで使われている楽曲が変更されている。

ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート(GBA)

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  • 2003年3月29日発売。主人公は「DQ7」から幼少時代のキーファが務めた。他に「DQ7」からはダーマの大神官フォズがゲストとして登場している。
    『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』や『ドラゴンクエストモンスターズ2 マルタのふしぎな鍵』とは雰囲気が異なり、広大な世界を3台の馬車を引き連れて冒険する。歴代のドラゴンクエストシリーズと比較すると非常に大規模なパーティを引き連れての冒険となる。
  • 本作の舞台となる「伝説の大陸」とは、『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』の数百年後の世界である。よって、本作のオープニングの序曲は『II』と同様のもの(ドラゴンクエスト・マーチ)が使用されている。『II』に登場した町、村、塔、洞窟は残っているが、時代の流れでサマルトリア城以外の王制は崩壊している。また、数百年経過していることもあり、一部の地形が『II』とは異なっている。海上交通が発達したため定期船での移動が当たり前の時代となっており、水上は探索できない。『ドラゴンクエスト』の舞台アレフガルドは最初は水没しているが、ロンダルキアのイベントを達成することで復活する。クリア後に入ることができるダンジョンではわたぼうやワルぼうなど過去のシリーズ作と関連の深いボスキャラクターがいくつか登場する。町、村など集落の類に入ってもそれがフィールドとして存在しないため探索ができず、町などの挿絵と入れる建物の選択肢、ルインのセリフが出るのみである。
  • 以上の理由からBGMは「DQ1」や「DQ2」のもののアレンジが多く見られる。
  • この作品では、従来の2種類のモンスターを掛け合わせる『配合』ではなく、1匹のモンスターに2つ心を吹き込む事で新たなモンスターに生まれ変わる『転身』のシステムが採用されている。また、モンスター1匹と人間4人を組み合わせて1台の馬車を護衛する「キャラバン」のシステムも、本作独特のものとなっている。本作は「やせい」のパラメーターが廃止、ナンバリング作品同様にエンカウントした敵を倒すとお金を手に入れられるようになった。これらの要素は後の『ジョーカーシリーズ』および『テリーのワンダーランド3D』も同様となる。
  • 本作品がスクエアと統合前のエニックス名義での発売ソフトの最後のソフトとなった。

ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー(DS)

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  • 2006年12月28日発売。主人公は「スカウトリング」と呼ばれる指輪を身につけた少年で、これまでのDQMシリーズとは異なり、デフォルトの名前はない。
    冒険の舞台はグランプール諸島。中世的な世界観だったこれまでのDQシリーズと異なり、水上バイクなどの乗り物が登場したり、デパートやATMが存在するなど、現代的な雰囲気が感じられるような世界観になっている。
  • モンスターズシリーズ初の3Dグラフィックスであり、ドラゴンクエストシリーズ初のシンボルエンカウントを採用している。しかし、モンスターは総数210種類とやや少なく、色違いの数が非常に多かったり(全体の4分の1ほど)、登場するモンスターが発売時期の近かったDQ8のモンスターばかりであることに対しては、不満の声もよく上がっている。
  • 配合システムはGB版の頃に近いものとなったが、今作では配合結果を3つのうちから選ぶことができるようになったため、配合リストを埋めやすくなっている。また、「DQ8」から「スキルシステム」が採用され、モンスターはレベルアップした時に入手できるスキルポイントを割り振る事で特技を覚えるようになった。
  • モンスターを仲間にする方法が従来の肉システムからスカウトシステムに変わったり、DQ8で導入されたスキルシステム、モンスターの成長限界値、装備システム、4体配合の導入など革新的な要素が非常に多く、これらの要素は全て後のモンスターズにも継承されている。
  • 初作だけあってか粗削りな要素も多く、ルーラでは直前に行った島にしか移動できないため各島への移動が面倒くさかったり、メタル狩りに非常に手間がかかるなど、ユーザビリティについては疑問が残る部分もある。
  • Wi-Fiを使った全国ランキングや疑似対戦、すれちがい対戦など、ニンテンドーDSのワイヤレス通信機能を生かしたシステムも搭載されている。反面、モンスターの入手方法も通信以外で入手不可というものが現れ始めた。
  • 名作ゲームソフトを低価格で再発売する廉価版シリーズであるアルティメットヒッツ版が2008年10月23日に発売された。

ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2(DS)

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  • 2010年4月28日発売。「ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー」シリーズの第2作。。
    世界観は前作より数年後とされている。スカウト・配合・スキルなどの基本システムは前作を踏襲しているものの、前作では不便な点も多かったユーザビリティは格段に向上しており、また、ハードとして円熟期を迎えたDSでの発売ということもあり、グラフィックレベルも向上している。
  • とある孤島が今作の舞台となり、前作に引き続き採用されたシンボルエンカウントでは、モンスター達の生態が表情豊かに描かれている。また、昼夜の概念に加えて天候という概念が加わり、天気によってモンスターの顔ぶれが変わる。楽曲面では「テリー」の異世界の曲や「イル・ルカ」の異世界や雪の世界の曲など、過去作の曲が多用されており、長年のモンスターズファンには感涙ともいえるチョイスとなっている。
  • モンスターは前作から100体以上増え、311種類に。ただし、このソフトの発売がDQ9の発売後より後であるにも関わらず、DQ9のモンスターはわずか5体しか登場していない(これは後述のプロフェッショナル版で解消された)。
    また、本作では新しい要素として、モンスターにサイズが設定され、手持ちのモンスター枠3枠(控えの3枠を入れると6枠)に対して1~3枠の大きさのモンスターを当てはめてパーティを構成する、平たく言えばコスト制となっている。戦闘中に控えモンスターと入れ替えることができる為、パーティとしての戦略を考える楽しみが増したと言えるだろう。
  • 前作同様、ニンテンドーWiFiコネクションを利用したユーザー間の交流が用意されており、前作の全国ランキングにあたる「世界モンスター選手権」に加え、今作ではWi-Fiリアルタイム対戦(オンライン対戦)が可能となった。Wi-Fiリアルタイム対戦では、ともだちコードを交換することによって特定の相手と行える対戦(フレンド対戦)があるほか、Wi-Fi接続中のプレイヤーの中から自動的に対戦相手を探して対戦ができる「見知らぬ人と対戦」(ランダム対戦)がある。
  • 名作ゲームソフトを低価格で再発売する廉価版シリーズであるアルティメットヒッツ版が2011年2月3日に発売された。

ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2 プロフェッショナル(DS)

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  • 2011年3月31日発売。いわゆる「ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2」の完全版。オリジナル版の世界観、ストーリー、登場人物、グラフィックなどはそのまま踏襲されているが、様々な要素が追加されており、まさに完全版にふさわしい内容となっている。内容は以下

新モンスター100体以上追加
これにより合計421種類ものモンスターが登場。ゲマやイブール、キラーマジンガにエルギオスなど、モンスターズシリーズ初参戦となるモンスターも数多く登場している。また、新技や新特性も多数追加されている。

Aランク以下のすべてのモンスターを最強化できる。
ジョーカーシリーズでは全てのモンスターにステータス上限が定められているため、ランクの低い(ステータス上限の低い)モンスターで、ランクの高い(ステータス上限の高い)モンスターに勝つことは困難だったが、今作では全てのモンスターをSランクにすることができるようになり、モンスター選択の自由度が格段に増した。

通信要素の改善
Wi-Fiランキングバトルのモンスター選手権が最強マスター決定戦に変更。ランダム対戦では通信の切断時にAI戦闘に切り替わるように。他、すれちがい通信では、一度に最大3人まですれちがい可能となった。

ストーリーの追加
クリア後のストーリーを追加。それに伴い、新マップ「ピピッ島」が追加された。

  • 他にも細かい修正点は多々あるが、以上のようにオリジナル版から大幅な進化・発展を遂げており、プレイヤーの要望・指摘が実現された完全版と言える。ただし、プロフェッショナル仕様であるというコンセプトから、すれちがいでスカウトできるモンスターはAランクまで、モンスター交換も同様と、制限が設けられている。この為、すれちがい通信・モンスター交換で手軽に強力モンスターをゲットするいった従来の方法は通用しなくなった。
  • オリジナル版とはすれちがい通信によって連動可能(ただし、プロフェッショナル版からのデータ受取は不可)で、モンスター交換が可能だが、プロフェッショナル版へ移動した際はレベルが1となる。これらの点は、前述の点も合わせてオリジナル版のユーザーと本作の新規ユーザーとの格差を防ぐためと見られる。
  • ドラゴンクエストシリーズで完全版が出たのは本作が初である。

ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D(3DS)

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  • 2012年5月31日発売。GBで発売した第1作「ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド」のリメイク作品である。
    ストーリー的にはテリワンのリメイクであるものの、システム面はDS以降のドラゴンクエストモンスターズジョーカーシリーズを正当進化させたものにまるまる差し替えられており、登場モンスターも「テリワンのほぼすべてのモンスター+DQMJ2Pのモンスター+新規モンスター」が普通に登場するため、対戦ツールとしては新作品と言って差し支えない。
  • マップは原作の2D見下ろし式から、「8」以降のナンバリング作品や「ジョーカー」シリーズと同じ3D描写式に改められた。同時にテリーが冒険するタイジュの国のマップはできるだけ当時の配置を再現しつつ、旅の扉の中のランダムマップは完全に一新され、それぞれ新規に作られている。
  • モンスターの姿はジョーカーからさらにクオリティのアップした3Dモデルで表現されており、戦闘中はより滑らかに、より個性的に動く。
    ハードの進化により、GB音源で製作されていた楽曲も最新の音源でアレンジされて登場している。特に、旅の扉の最下層で流れる、各ナンバリング作品のフィールド曲は、まるでオーケストラの生音かと勘違いするかのような素晴らしい出来となっている。
  • エンカウント方式がランダムエンカウントからジョーカーシリーズと同じくシンボルエンカウントに変更された。モンスターは独自の生態を持っており、マップ上で様々に動き回っている。
  • モンスターの勧誘がジョーカーのスカウトアタック方式に変更された。ただし、従来通り魔物のエサやしもふり肉も用意されており、肉を使うことでスカウトアタックの成功率を上げたり、スカウトアタックを使わなくても戦闘後に起き上がり、仲間にすることが出来るようになっている。
  • 登場モンスターは600種類以上。オリジナルの「テリーのワンダーランド」に登場したモンスターに加え、「DQMJ2P」に登場した全モンスターが出演。また、サタンパピーやダブルイーターなど本作初参戦となる新モンスターが多数登場する他、DQ10に登場するモンスターも一部先行登場する。
  • 「ジョーカー2」以降採用された枠数システムは健在。枠数が従来の3対3から4対4になったことで、Sサイズ(1枠)のモンスターなら最大4体まで、Mサイズ(2枠)のタッグチームやブオーンのようなGサイズ(3枠)のモンスターでも、Sサイズモンスターと組み合わせて一緒にバトルできるようになった。
  • 特技の習得はスキル制。スキルを上げると新たな特技を覚えることができる。
  • 「ジョーカー」ベースのため、成長限界値も存在している。前作にあった強・最強化は存在しないが、かわりに「究極配合」が用意された。
    戦闘での新システムとして「連携」と「相殺」が追加。行動順や特技を使うタイミングが重要となる。
  • 本編クリア後に「DQMJ2P」からモンスターを連れてくることができる。ただしAランク以下限定で、レベルは1になる。
  • 名作ゲームソフトを低価格で再発売する廉価版シリーズであるアルティメットヒッツ版が2015年3月12日に発売された。

ドラゴンクエストモンスターズ2 イルとルカの不思議なふしぎな鍵(3DS)

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  • 2014年2月6日発売。GBで発売した第2作「ドラゴンクエストモンスターズ2 マルタのふしぎな鍵」のリメイク作品である。
    「ルカの旅立ち」と「イルの冒険」の二つをあわせたソフトとなっている。戦闘システムは前作テリーのワンダーランド3Dのものと同様。
  • 前作の「テリーのワンダーランド3D」同様にグラフィックが完全3Dとなり(ただし、3D立体視はモンスターのライブラリのみになっている)、スカウトアタックやシンボルエンカウント、フィールド上や戦闘中でのパーティー入れ替えでの戦闘などのシステム、BGMは「ジョーカー」シリーズから継続されたものを採用している。本編での最新作『X』のモンスターも登場。また、「ジョーカー2」から廃止されていたモンスターについてのゲーム内説明文が復活した。
  • 前作の500種類以上のモンスターを上回る800種類以上のモンスターが登場する。トンブレロやキングリザードなどDQ10で初登場したモンスターたちも登場する模様。
  • パーツを組み合わせて自分の好みにデザインできるモンスター「モントナー」が新しく登場。どうやら最初の冒険から連れ歩けるようだ。
  • エンディング後は前作から一部を除いたモンスター(本作でAランクまでのモンスター)を連れて来ることも可能、そのための専用アプリ「DQM モンスター引越しアプリ -テリーからイルとルカへ-」がエンディング後にダウンロードできる。
  • オンラインで楽しめるコンテンツも複数用意され、「テリーのワンダーランド3D」同様にオンライン対戦や「マスターズGP」など育てたモンスターを全国規模で戦わせる楽しみがある。本作での「マスターズGP」は一部ルールが変わり、初心者と見なされたプレイヤーは勝敗問わず勝ち点が入る。その他、これまで一日全5戦だったが全3戦に短縮された。
  • 黄色い★マークがついた武器に特殊能力を付加して強化できるようになり、対戦中でも装備した武器が有効になる。付加出来る能力の数は★マークの数(最大3つ)と同じで、一つの武器に同一の能力を2つ以上重複させることはできない。
  • ルカとイルの服装は冒険中に変更することが可能となり、着せ替えの要素も楽しめる。
  • 新たに称号が登場、ゲーム中に特定の条件を満たすことで獲得できる。金・銀・銅の3種類があり、これもライブラリに記載されるが、Wi-Fi対戦でやりこみを行わないと手に入らない称号があるなど、コンプリートは不可能に近い。
  • 色違いモンスターの新たな形として『X』で採用された「転生モンスター」が登場。
    すれちがい通信により、本編クリア後のデータであればふしぎな鍵を貰うことが出来る(前作までは設定したパーティーと戦闘・スカウトできるだけだった)。
  • 戦闘中の進行速度を倍速にできるモードの追加。本編クリア後は最高で3倍速に出来る。ただし通信対戦では適用できない。
    エンディング後に、親と子の特性を一つ交換できたり、本来よりもサイズを大きくしたりできる「新生配合」ができるようになる。前作にあった「究極配合」はなくなった。新生配合で生まれる子の特性の組み合わせが強過ぎると判断された場合はデメリット特性が付与される。
  • プレイヤーアクションとして十字キーの4方向で行えるアクション、Bボタンで行えるジャンプが追加。押したキーによるアクションは固定で、はじめから使用可能。近くの敵シンボルを呼び寄せたり追い払ったり出来る他、ストーリーでも特定のNPCなどに対してこれを使用する場面がある。
  • シンボルエンカウントを利用した演出が導入され、特定の敵シンボルが他の敵シンボルを捕食したり、主人公が近付くと他の敵シンボルを呼び出したりといった行動をするようになった。モンスターが他のモンスターを捕食している時に十字キーのアクションで追い払うと、食べられそうになっていたモンスターからお礼にアイテムを貰えるイベントが発生する。
  • 移動中にスタートボタン、またはセレクトボタンを押すと撮影画面になり、そこでRボタンを押すとスクリーンショットが撮れる。撮った画像はニンテンドー3DSカメラで閲覧できる。
  • 白地に登場モンスター達のシルエットをあしらったオリジナルデザインのニンテンドー3DS LL本体を同梱したスペシャルパックも同日発売。
  • 名作ゲームソフトを低価格で再発売する廉価版シリーズであるアルティメットヒッツ版が2015年3月12日に発売された。

ドラゴンクエストモンスターズジョーカー3(3DS)

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  • 2016年3月24日発売。「ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー」シリーズの第3作。ジョーカーシリーズのシステムを踏襲しつつ、新たな要素を取り入れている。
  • 物語の舞台は数々の大地が連なったような見た目をした「ブレイクワールド」。
    マ素の影響によって凶暴化したモンスター「ブレイクモンスター」の侵略によって、人間はめっきり数を減らしていた。そんな中、召使いロボットのサンチョと共に楽園で暮らしていた主人公が、飛来してきたリアクターを拾うと、そこに謎の少女・レナーテが現れる。サンチョはレナーテを主人公から遠ざけようとするが、彼女にあっけなく撃退され、主人公はサンチョが作り出した偽りの楽園から解放される。
    レナーテは主人公に謎めいた発言を残して姿を消し、主人公は彼女に言われるがまま静寂の草原へと向かい、原住民のノチョーラ族との出会いを経てモンスターマスターとなり、失われた記憶を取り戻す旅に出る。

リアクター
主人公が身に着けている謎の装置。
敵の名称や強さなどを調べられたり、隠れた宝箱や見えない道などを探し当てたりする。

ライドオン
仲間にしたモンスターの背中に乗って移動するシステム。
イメージ的にはDQ8にあったキラーパンサーのバウムレン的なもので、空・陸・海とそれに該当するモンスターの背に乗って 様々な場所に移動をする。
(例・ひくいどりに乗って空へ、ダッシュランに乗って陸を駆ける、魔王である竜王の背に乗る 等)
本作の目玉であり、全てのモンスターに乗ることができる。
戦闘時でも騎乗することができ、その場合はモンスターの能力を引き上げられる反面、そのモンスターが倒されると落魔し、次のターンの作戦替え・命令が不可能になってしまう。

グレードライダーズカップ
上記のライドオンから、他のマスターとライド技術を競い合うバトルとは異なる競技。
ルール自体はシンプルでフィールド上にいるスライムを自分のゴールに連れていくだけ。結果に応じて報奨があるので、中盤とかで遊びのついでに経験値も入るので活用してみるのもいい。
またWi-Fiで全国のプレイヤーと対戦することもできる。バトルに自信がない人でも気軽に楽しめるようになっている。

イメージチェンジ
カラーフォンデュというモンスターによって行われるカラーチェンジ。
カラーフォンデュの兄弟を助けた後にカラー変更ができるようになり、主人公のカラーリングの他、仲間モンスターの色を色々と変えることができる。

ブレイクモンスター(凶モンスター)
ダークマスターによって生み出された異形のモンスター。
通常のモンスターと比べて見た目では半身がマ素で汚染されたいびつな形をしている。
能力も通常のものと異なりターン経過で能力が上がったりする。
代表的なブレイクモンスターは、スライム、キメラ、アークデーモン、とげショボー、スカルゴン。
余談だが凶スカルゴンはこのブレイクモンスターのフラグシップ的な存在らしく、他作品とのコラボイベントで景品として登場している(DQMSL、モンパレ、どこでもモンパレなど)。

  • おおよそは『モンスターズ2』のシステムを踏襲しており、最大4体のモンスターでひとつのパーティを編成する。Sサイズ(1マス)・Mサイズ(2マス)・Gサイズ(3マス)超Gサイズ(4マス)に大きさが分かれる。
  • 登場モンスターはジョーカーシリーズ最大の500種類以上。ただし前作の803種類と比べると大幅に減少しており、モンスターの種類も「X」で登場したモンスターを中心に大幅に整理されている。
  • 本作では配合の仕様がまた新しくなり、性別という概念が廃止された。この他、てんせいのつえがなくてもそもそも配合元のモンスターを選択できたり、スキルを極めて捨てれば証として手元に残ったりといろいろ便利になった部分が多い。またジョーカー3ではあくまの書系統が削除されたが、カラーフォンデュの登場であくまの書と同じような使い方ができる。
  • テリワン3Dの究極配合、イルルカの新生配合に続き、ジョーカー3では超生配合が登場。エンディング後に解禁される要素で生まれる子供の+値が100を超えていればOK。各モンスターに定められている固有特性以外コスト上限を超えない限り特性を自由に差し替え可能、サイズ改変も制限なしと非常にフリーダムな仕様となった。
  • プロデューサーの大塚太一は『ドラゴンクエストモンスターズ2 イルとルカの不思議なふしぎな鍵』に続く作品の開発の選択肢として『イルルカ』のプロフェッショナル版、『キャラバンハート』のリメイクも検討したが「そろそろジョーカーだろう」という意見で満場一致となり本作の開発が決まったと回答している。また、SF的方向に傾倒したことについても、内川毅氏とプロットを作ったときに、キャッチーな物語にしようとした、そこに『ジョーカー』らしさを加え作品を仕上げようとした結果で、堀井雄二に提案したら『おもしろい』と回答されそのまま開発が進んだと答えている。

ドラゴンクエストモンスターズジョーカー3プロフェッショナル(3DS)

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  • 2017年2月9日発売。「ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー」シリーズの最終作。前作の不満点である登場モンスターの見直し、新たなマップやシステムの改善などを行ってる。本作は三部作続いたジョーカーシリーズの完結編となり、歴代ジョーカーシリーズからのキャラクターも登場する。

登場モンスターの見直し
ジョーカー3では出てくるモンスターが『穴抜けモンスターズ』や『色違いモンスターズ』などと揶揄されるほどの手抜き感がある作りになってしまっていた。スライム系統などはわかるとしても、ドラキーやがいこつ、スカルゴン・・・と各種類毎に全ての色違いのモンスターが水増し的に登場した。それで容量が足りなくなったのか、シリーズでは何故かほぼ常連ででてたバラモスが出ず、死体のバラモスゾンビが登場し、そこから配合過程でゾーマができるなど、ぶっ飛んだ配合方法などがあった。
そう言った点がやはり不評を買ったのか、今作では追加モンスターでりゅうおうやブオーン、サージタウスなど常連の復活を上げている。体験版より追加する種族は170種類以上との事。またそれに伴って一部のモンスターの配合方法も変更となっている。

他作品からのモンスターの移行
今までの作品では過去作からの移行はあったが、ランクの制限でSランク以上は移動できなかった。
今作は最終作という事もあってか、SSランクやカラーリングの移行も可能としてる。
また、前々作にあたるルカイルからもモンスターの移行ができるが、こちらはSランク以下は持ってこれず、一部のモンスターやDQMJ3Pで登場しないモンスターはタマゴロンになってしまう。スキルについても同様に登場しないものは別のものに置き換えられている。他に注意点としては移行の際はルカイルかDQMJ3のどちらか片方のデータだけSDカードに保存される。もしもう片方の作品からモンスターを持ってくる必要がある場合はその都度読み込み作業が必要となる。
移行については、最初から移行はできるがストーリーの進展具合で持っていけるモンスター数に制限がある。プレイ開始直後から通常クリアまでは1体、前作の最後の所までだと5体、今作の追加シナリオクリアで最大の10体持っていける。

●ライドオンの仕様について
前作ではライドオンでの移動は、空なら空、海なら海と各モンスターの性質からその時に合わせて変化させていったが、プロフェッショナル版ではそれらを撤廃、どのモンスターでも移動ができるようになった。
また、超巨大サイズのモンスターのライドオンが可能となり、フィールド上での移動やモンスターへの攻撃が可能となった。

  • クリア後のストーリーが追加。また、ストーリーを快適に進めるよう、特定の物語までショートカットできるようになった。対戦バトルでの倍速戦闘が可能になったり、移動速度もアップした。今作で追加されたストーリーはスキップできない。
  • 配合に超生配合・改が登場。レベルの上限値が最大120まで上昇し、より強力なモンスターを誕生させることができるようになった。また、習得できるスキルも1つ増える。
  • リアクターにドローン機能が追加。遠く離れたアイテムの入手や、モンスターを驚かせたりすることができる。
  • ノチョリンがパートナーとして加わり、アイテムを拾って来てくれたり、主人公のモンスターにライドして共に戦ってくれるようになる。
  • ライド合体の追加。戦闘中に主人公とノチョリンが乗っている2体のモンスターを一体の強力なモンスターに合体することができる。また、合体中にのみ使用できる特技、特性も存在する。
  • スピードロードの追加。神獣界に存在する施設で、小型モンスターにライドして敵をかわしながら決められたコースを走り抜け、ゴールを目指す。水晶を取ると得点が加算され、ゴール時に景品と交換できるが、得点を持ち越すことはできない。

2019年新作発売決定タイトル未定

  • ハードはまだ未定。開発がすでに開始されている。
  • 主人公はⅪのカミュ マヤの幼少期である。

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