ずーっとあなたに恋してた

苦しくて、切なくて、でも愛おしい。そんな恋の物語。

やっぱり好き

翌日。

 

目が覚めると外は明るくなっていた。

 

 

私はユリさん家のベッドの上にいて、隣にはすやすやと眠るユリさんの姿があった。

 

 

そういえば昨日、ソファで寝ていた私に

 

「ベッドで寝た方がいいんじゃないですか?」

 

と、ユリさんが言ってくれて、ベッドで一緒に眠らせてもらったんだ。

 

 

セミダルブルのベッドは二人で寝ると意外と狭い。 

 

ユリさんとの距離が近すぎて、今さらながら、なんだか恥ずかしくなってきた。

 

 

すると突然、ユリさんがモゾモゾっと動き出し、私の方に向きを変えた。

 

どうやら彼女も目を覚ましたようだ。

 

 

『おはよ』

 

 

私が声をかけると、かぶっていた布団で半分顔を隠しながら少し恥ずかし気に笑うユリさん。

 

その顔があまりにもかわいすぎて、私の頬も思わず緩む。

 

(起きた瞬間から幸せすぎるだろ~(T_T))

 

と、朝からノックアウトされてしまった。

 

 

でも、ユリさんはすぐにまた目を閉じた。

 

どうやらまだ寝足りない様子。

 

静かな部屋の中で時計の針の音だけが響いていた。

 

 

そんな彼女の無防備な姿を見て、私の胸はまたギューっと締め付けられていた。

 

このまま抱き寄せたら彼女はどんな反応をするんだろう?

 

心の中でそんなことを考えた。

 

 

でも私は、どんなときでも理性を失ったりはしない。

 

彼女を抱き寄せ、拒絶されたら・・・

 

そう考えると、行動には移せない。

 

 

いろんな感情がグルグルと駆け巡る中、私はただただ彼女を見つめていた。

 

 

そして心の中で

 

 

(やっぱり私は、ユリさんが好きだ)

 

 

と、彼女への想いを確信した。

 

 

 

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