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2019年07月07日

バルセロナ in『それでも恋するバルセロナ』


★バルセロナで繰り広げられる、激しく絡み合うひと夏の恋愛模様
『それでも恋するバルセロナ Vicky Cristina Barcelona 』

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  ♪この恋、想定外♪

2008/米=西 監督:ウッディ・アレン

ウッディ・アレンが、ロンドンを舞台にした『タロットカード殺人事件』の次に撮ったのが、スペインのバルセロナで繰り広げられるちょっとエキセントリックな恋愛模様を描いたこの映画。
『ミッドナイト・イン・パリ』、『ローマでアモーレ』など、ヨーロッパの都市を舞台にした作品を近年多く撮っている。マドリードではなくバルセロナ、というのがアレン監督らしい。とはいえ、誰にとってもバルセロナは、他に比べようのない稀有な都市であることは間違いない。


【Story】
婚約者もいる真面目なビッキー(レベッカ・ホール)と、情熱的な恋を求める自由奔放なクリスティーナ(スカーレット・ヨハンソン)。親友同士の2人は、夏のバカンスを過ごすバルセロナで魅力的な画家フアン・アントニオ(ハビエル・バルデム)に出会う。出会ってすぐにセクシャルな誘いをかけてきた彼に最初は反発するヴィッキーだったが、恋に積極的なクリスティーナと共に彼に招待されて行った先のオビエドで次第に彼に惹かれていく。恋多き自由なスペイン男、ファン・アントニオに翻弄されるふたり。更に、そこへ画家の美しい元妻(ペネロペ・クルス)が現れ、事態は思わぬ三角関係、四角関係へと転がり始める。


アレン監督のシティ愛 Love toward cities by Woody Alen

長年ニューヨークの街を撮り続けてきたアレン監督にとって、街こそが本当の主役なのだと思う。その街らしさの感じられる風景がふんだんに盛り込まれているので、どの街もフィルムの中で生きいきと輝いていて、監督の映画と街への愛を感じる。

主役である街を舞台に、右往左往する人間たちの悲喜こもごもを撮るのがアレン監督のスタイル。それはただの喜劇ではなく、間違いなく運命のいたずらに翻弄されながらも懸命に今を生きる大人たちへの人間賛歌だ。

彼の映画の多くで登場人物たちはしゃべりまくるが、この映画でのハビエルとペネロペの会話は、壮絶と言ってもいい。お互い同時に違うことを喚き散らすのは欧米ではよく出会う光景だが、スペイン語圏のそれは英語よりも数段激しく聞こえる。ペネロペの身体を取り巻く炎が見えそうな気さえしてくるほどに。映画で見る分にはまだいいが、実際目の前でこのシャウトの応酬を目にするのは、おとなしい日本人の典型である私にはちょっと耐えられない。

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当然グエル公園も登場。バックにバルセロナといえば、のサグラダ・ファミリアがちゃんと映されている。

この映画の主な舞台はバルセロナで、サグラダ・ファミリアや丘の上の遊園地、娼婦の立つ小路、市場、バルなどが随所に登場。グエル公園は、ヴィッキーとファン・アントニオが偶然再会する場所として以外にも何度か登場して、バルセロナの魅力を余すところなく伝える助けとなっている。

サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼道のひとつ、北の道沿いにあるアビレスや、アストリア地方を代表するオビエドの街、更にその近くの世界遺産になっている古い教会なども登場。スペインへ行く前にはぜひとも見ておきたい映画と言える。


濃く、そして激しいスペイン人

「バルセロ〜ナ〜、バルセロ〜ナ〜♪」と同じ節回しで繰り返される軽快な音楽が耳に残るこの映画の面白いところは、なんといっても強烈な二人のスペイン人、ファン・アントニオと彼の元妻マリア・レイナに翻弄されるアメリカ人、という構図だろう。映画の最初と最後のヴィッキーとクリスティーナの表情が、人生の中でものすごく濃いひと夏を過ごしたのに全く同じ、というのはアレン監督独特の皮肉を感じさせる。

ひと夏の間に、人生の3分の1を占めるような出来事があったにもかかわらず、同じ日常へと戻っていくことを選んだアメリカ人のふたり…。まぎれもなく、これは恋愛コメディだ。ロマンティック、ドラマティックでありながら、笑える。

それにしても、スペイン人、濃いうえに激しいわ〜。実生活でもパートナーであるペネロペとハビエルが醸し出すラブラブ・ムードは映画でも全開。さすがのスカ・ヨハもタジタジです(>_<)

主役はアメリカ人のヴィッキーとクリスティーナなのだが、ファン・アントニオの元妻マリア・レイナ(ペネロペ・クルス)の存在感といったらもう…!
直情的だが天性の芸術的才能と破滅的な美しさを持つマリア・レイナを、ファン・アントニオが魂で愛し求め続けながらも、そのあまりの激しさゆえに人生から締め出せないだけでなく、クリスティーナまで彼女に惹かれてしまうのも頷ける。

そんな男女の別なく人間として抗えない魅力を持つ魔性の女マリア・レイナは、ペネロペ・クルスにしか演じられないだろう。ちなみに彼女は、この役でアカデミー助演女優賞を受賞している。

右:セクシーでありながらもコケティッシュで、同性から見ても魅力的なペネロペ・クルス。
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薄味を好む日本人の私には、あの超濃ゆ〜いハビエル・バルデムの「セクシーな魅力」というのはわかりかねるけれど、あれだけストレートに、自信たっぷりに迫られたら、お堅いヴィッキーでなくてもフラフラッと傾いてしまうんだろうなぁ。

左:バルでアントニオにメロメロになってしまうクリスティーナ。


悪い男ほど素の自分を悪びれずに表に出してくるものだから、女は危険を承知でその悪の魅力にはまってしまう。婚約者がいようと結婚していようと、身体の深い部分から湧き上がってくる衝動には抗しきれないのが女である。実際、二度目にこの映画を見た時、頻繁に登場するヴィッキーの婚約者→夫の存在を完全に忘れていたくらいだ。

それほど悪い男は魅力的に映るということか。
ファン・アントニオは欲望に正直ではあるが、女を食い物にするタイプの悪い男ではなく、それなりにクリスティーナに誠実ではあったから、悪い男とは言えないかもしれないが。

しかし、あれだけ自分の欲望や衝動に素直に生きているスペイン人、ある意味とっても羨ましい!!!



※バルセロナ旅の記事はこちら

posted by Izumi at 00:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画の舞台
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