子供たちの“本物の笑顔”がたくさん見れるチームに!ソレッソ熊本 サッカークラブ

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選考会に思う事



土曜日に県トレセンのトレーニングを見に行った。

 

人数にして50人程度。

 

さすが選ばれた選手だけあって、それぞれがそこそこの技術を持っている。

 

ナショトレの選考会を兼ねているという事で、その中から5名程度が選考されるみたいだったが、

 

そんな選考会にも関わらず、あんまりギラギラ感は感じない。

 

トレーニングの中で一番頑張ってるのは、指導者達ような雰囲気で、かなりの違和感があった。

 

選考会には、ジュニアユースを普段見ておられる方も来てたんだが、

 

「今の小学生は、こんな静かにサッカーするのか。頑張ろうぜ!やろうぜ!なんか言わんのか」

 

って嘆いていらした。

 

また、あるトレセンスタッフは、

 

「選考会なのに、スタッフが盛り上げてあげるってなんか変ですよね」て言ってた。

 

なるほど。

 

指導者側としては、普段子ども達のプレーを見ていない分、

 

限られた時間の中で選考する事を考えれば、できるだけ力を入れて引き出してあげる事をやりたい。

 

だから、盛り上げると言ったら変だが、

 

褒めたり、ここはこうした方がいいよってアドバイスをする。

 

でも、選考会というのは、子ども達にとっては、〝選ばれる〃っていう勲章がぶら下がってるもので、

 

そこに対しては、強い意志というのを示さないといけない。

 

そんな視点で見た時に、指導者側が声かけを頻繁にしながら、選手を煽る必要があるのか?

 

変ですよねって言ってたスタッフの方の言葉がしっくりきた。

 

どうやら、関東なんかのJクラブの選考会(セレクション)では、

 

こんな雰囲気はないらしい。

 

どこか殺伐としていて、緊張感がある雰囲気があるという。

 

ビッグクラブの選考会となると何百人が選考会(セレクション)に参加し、

 

その中で自分をアピールしないといけない。

 

指導者も、何百人の中から選手を選考しなければいけないので、

 

その中から、違いを見せれる選手を見極めないといけない。

 

わざわざ気持ちを煽って、できるだけ力を発揮させてあげるじゃなくて、

 

そんな場でも力を発揮できる、自己表現ができる選手じゃないといけないよ

 

っていうのを敢えて何も言わない事で参加者達に示してるんだろう。

 

トレセン選考会にしても、Jのセレクションにしても、目的は〃良い選手の発掘〃にある。

 

その方法論の中に、プレーを〃発揮させて(引き出して)あげる〃と、〃発揮しなければいけない〃

 

というスタンスの違いがあるとあると思うんだが、

 

ふと、子ども達側に目線をうつすと、前者のスタンスは子ども達が受け身のようで、

 

また後者のスタンスは子ども達が能動的にならざるを得ないようで、

 

だったら、子ども達のためにはどっちが正解?って考えると後者のスタンスの方が正解な気がする。

 

それは、どっちの方が今後のための学習の機会になるのかって事で、

 

子ども達の主体性の育成を考えたら、

 

ここで自己表現できたという経験は自信になり、自己表現ができなかった経験は反省になるから、

 

やっぱり、何も言わないとまでは言わないが、我慢して見るってのが、

 

目的を考えた時のあるべきスタンスのような気がする。

 

田舎の小規模の環境の中からできるだけいい選手を発掘しなければいけないのと、

 

都会の大規模の環境の中から発掘しないといけないというのでは、

 

自ずとスタンスの違いが出るのもしょうがない部分ではあるんだが、

 

最初に戻って、ギラギラ感が感じないのは、

 

置かれてる環境の甘さの積み重ねの結果なのかもしれないと思った。

 

結局、OB達の中で活躍してる選手を振り返った時、

 

その共通点を見ると、当たり前のように自己表現が上手い選手だったような気がする。

 

クラブ運営の中での子ども達の育成は、選考会のように、

 

自己表現を見る場ではなくて、自己表現を身につけさせてあげる場でなければいけない。

 

だからいつも黙って子ども達を見る事はないんだが、

 

手を差し伸べ過ぎない事も必要だと感じる。

 

何か外付けで自立に向けての手立てが必要なんかな。

 

ずっと自分の中で持ち続けている課題がそこにある。

 

サッカーの中身を勉強しなければいけないのは当たり前だが、

 

もっと根本的な、〃人の育成〃も勉強する必要がある。

 

昨日に引き続き、あ〜難しい。。。

 

もっともっと自身の感度を上げないとな!!

 

 

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