結局「歩数」は死亡率と関係あるのか

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1日にどれくらい歩いていますか?

 

私は・・・駅までと駅から職場までと仕事中を合わせると1日に屏平均15000歩くらいかなぁ。

 

なかなか健康的じゃないアタシ?

 

職場から駅まではギリギリで行くことが多いので、歩く速さがとても速いと思うのですが、

 

これもまた健康的よね。

 

 

 

歩くことが病気の予防になるというのは良く知られたことですが、

「たくさん歩けばいいのか」

「速く歩けばいいのか」

そこらへんのことは曖昧なのよね。

 

コロナ渦の中、JAMAから歩行と死亡率に関する新しい論文が発表されました。

 

結局、死亡率と関係するのは

 

研究はアメリカで行われました。

2003年から2006年の間に加速度計(活動量計)を使って7日間歩数や歩行率(時間当たりの歩数:ここでは歩行速度の指標として使っている)を測定した人4840人(40歳以上)に対して、

2015年までの死亡、心血管死亡およびガン死亡を抽出しています。

 

そして、歩数や歩行率と死亡率の関係についてハザード比を算出するというシンプルな研究です。

もちろん、年齢や体格、基礎疾患などの交絡因子は調整しています。

 

 

参加者の平均年齢は57歳

54%が女性で34%が肥満でした。

 

さて、歩行と死亡率の関係ですが・・・

 

結論から申し上げますと、

歩数が多ければ多いほど、死亡率は下がる

 

 

よかった。

歩けば良いという事ね。

 

 

どれくらい下がるかと言うと、

1日4000歩の人に対して、

8000歩の人は、死亡率が0.49倍

12000歩の人は、死亡率が0.35倍

でした。

これは全死亡率の結果です。

 

 

下がるね下がるね。

 

歩きましょう。

 

 

 

では、歩行速度はどうかと言うと、

いくつかの指標を検証しておりましたが、

どれも歩行速度と死亡率とは関係ないということ。

 

 

 

あらやだ。

 

 

結局のところ、速く歩けば良いとか言われていたけれど、

歩く量(歩数)が大事なのね。

 

 

という事でした。

 

 

歩数と言うのはある程度身長に比例するので、意外と個人のエネルギー消費量を簡単に表すのに適しているんですよね。

 

もちろん早く歩くと瞬間のエネルギー消費は増えますが、その分目的地に早く着くので合計のエネルギー消費量は大きな差は出ないのかもしれませんね。

 

 

お友達とおしゃべりをしながら、

静止画のようにゆっくり歩いている人もいるけれど、

それでも健康にはかなり効果が高いと言えそうです。

 

 

歩きましょう。歩きましょう。

 

 

歩けば良いのよ。

 

 

コロナ騒動の中、電車で通勤してバイキン扱いされますが、

車で通勤しているアナタたちより何倍も歩いているのよ私は

何倍も免疫力が高いんだから!!

 

でも時差出勤、ちゃんとします。

 

 

 

コロナウイルス感染症の対策で、散歩も禁止になった国もあるそうですが、

その他の病気も増えそうで怖いですね。。

 

外出制限の時はこちらの運動を

WHOが推奨する自宅待機中でもできるトレーニング

 

 

この記事の論文、引用元はJAMA

無料で読めるのは抄録だけ。

Saint-Maurice PF, Troiano RP, Bassett DR, et al. Association of Daily Step Count and Step Intensity With Mortality Among US Adults. JAMA. 2020;323(12):1151–1160. doi:10.1001/jama.2020.1382

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