本当の話?びわ湖の下に存在していたある湖の謎

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母親の手術の立ち合い&保証人のために滋賀に帰ってきました。

 

手術前日、母親の病室を出てから、弟と2人でご飯を食べに行きました。

近江牛焼き肉の食べ放題。

すばらしきかなGOTOイート

 

予約時間まで時間があったので少し懐かしいところに行ってみました。

 

子どものころよく行ったショッピングモールが、

今もパワーアップして栄えていてとても嬉しかったり、

子どものころよく行ったファミレスが未だに営業しており、

そして昔と同じ味でまた嬉しかったり、

「近江ちゃんぽん」なる新たな名物ができていたり、おいしいタピオカ屋さんができていたり、

滋賀の昔と今。

やっぱり地元って良いな。

 

そんなことを考えていたら、あるを思い出しました。

 

長年の謎です。私の脳に定期的に登場します。

 

そして夢なのか現実だったのか、わからなくなってしまいました。

 

本当の話?びわ湖の下に存在したある湖の謎

 

小学生のころ、私たち滋賀県民は「滋賀のこと」を学びます。

どこの県でも地元のことを学ぶと思いますが。

 

滋賀と言えば、他県民から見れば、ほとんどがびわ湖

 

自県民からみてもほとんどがびわ湖です。

 

だから滋賀のことを学ぶという事は、びわ湖のことを学ぶという事です。

小学5年生の時は、「フローティングスクール」なるイベントがあり、

びわ湖の上に浮かぶ大きな船でクルーズをしながら1拍2日での課外学習があります。

他校との交流もあり、とても楽しかった思い出があります。

 

そんなびわ湖の学びの始まりは、小3か小4の時。

(小3だったか小4だったかは定かではありません)

 

それは道徳の時間でした。(これは記憶に自信があります)

 

滋賀のことを学ぶためのテキストが配られました。

そのテキストには滋賀のこと、びわ湖のことがたくさん詳しく書かれています。

 

・びわ湖は滋賀県の6分の1の面積を占める

(他県民は半分くらいを占めると思っている)

・比叡山延暦寺は滋賀県にある世界遺産の一つである

(他県民は京都にあると思っている)

 

といった滋賀県民だと当たり前の知識を、そのころから植え付けられるのです。

 

その滋賀県のテキストが自分の席に回ってきました。

新しいテキストを手に取ったときの、軽いワクワク感。

 

に浸る間もなく、もう一部何かが回ってきました。

 

そこには、ひたすら、

「琵琶湖」「琵琶湖」「琵琶湖」「琵琶湖」・・・・

と大小さまざまな大きさで、

「琵琶湖」と文字で書いただけのシールが無数にありました。

 

 

なんやこれ?

 

 

テキストとシールがクラスの席に回り終わったころ、

担任の先生が話し始めました。

 

「じゃあ、まず表紙をめくって目次を見て」

 

みんな言われた通りにペラリ。

 

そして次の先生の言葉にクラス中驚愕するのでした。

 

「そこの上から10行目くらいのところ、

『琵琶湖(びわこ)』『琶琵湖(わびこ)』になってるやろ、

一番上のシールを「わびこ」の上から貼って「びわ湖」にしてやってくれ」

 

 

はっ????

 

 

わびこ??

 

 

 

何でそんなん間違えんねん。

 

仮にも日本一の湖やで。

 

 

どないしてん。

 

ていうか、「琵琶湖」のシールめっちゃあるよな。

これってまさか。

 

 

「はい、次2ページあけてー」

「またタイトルのとこ、わびこになってるやろ。大きいびわ湖貼ってやってくれ」

 

やっぱり。

 

 

そして先生の号令と共に、みんな自分の教科書にある「わびこ」をひたすら「びわこ」に戻す作業をします。

みると、先生も一冊直してる。

 

教本も間違えとんのかい。

 

 

わびこをびわこに。

わびこをびわこに。

わびこを・・・・

 

もうわびこでええわー!!!!

 

 

この本、絶対滋賀のこと知らん人が作ったよな。

 

とか言いながらひたすらシールを張り続けて、その道徳の時間は終わりました。

 

 

その道徳の時間に学んだことは、だれでも間違いをおかすという事。

そして誰かの間違いは、時には他の人がやさしく修正してあげればいいという事。

そしてそして、大切なのは我らの母なる湖がそこにあるという事であり、「びわ湖」だの「わび湖」だの細かいことには拘らない器の大きさを持つべきという事。

 

 

・・・・・・・

 

 

そんな優しい世界で終わるわけあるかい!!!

 

 

何を間違ってくれてんねん。

 

 

だいたい、全部漢字で琶琵湖になってんねんで。

(滋賀県民以外のために言っておきます。琶琵湖はわびこです)

 

もし、本当に「びわ湖」「わび湖」やと思っている人が作ったとして、

いや、そんな人が小学生の教科書を作ってもらったら困るのだが、

もし万が一「わび湖」と思っているとして、

 

「わびこ」って入れて変換しても、絶対に「琶琵湖」とは出てこないはず。

 

この記事を書いている時も、

いちいち、びわこって打って、「琵琶湖」に変換してからを入れ替えて「琶琵湖」にしてんねんから。わざわざ。めんどくさい。

 

だから、間違えるはずがないねん。

 

「わび湖」ってひらがなで書いてあるなら、まだわかるねんで(それでも不可解やけど)

 

「わびこ」のせいで、肝心の滋賀のことが全く頭に入ってこぉへん。

 

だって「琵琶湖」に塗り替えられた「わびこ」のところを見る度に、

なんで間違えたんやろ、なんで誰か気づかへんかったんやろ、

と、そればっかり思ってたから。

 

 

わびこわびこ言い過ぎて愛着が湧いてきた。

 

かわいいな、わびこ。

 

 

 

今でもどうしてそんなことが起こったのか

なぜ間違えたのか

なぜ誰も気づかなかったのか

なぜ修正シールで対応しようとしたのか、

それが謎すぎて時々頭から離れなくなります。

 

 

いや、やっぱり間違えるはずがないよな。

どう考えてもおかしい。

 

 

自分の夢なのか?

 

20年の時を得て、その真偽すら分からなくなってきました。

 

 

本当に「わびこ」は存在したのだろうか。

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