2019年1月10日木曜日

S・K 君へ:デジタル論文集作成のこと (To S. K: Making Digital Collection of My Works)

[The main text of this post is in Japanese only.]


筆者のデジタル論文集第 18 巻表紙。
The cover of The Collected Works of Tatsuo Tabata Vol. 18.

2019 年 1 月 2 日

K 君

 […略…]パソコンはメールの他に何に使っておられますか。

 私は、ご覧いただいたブログを書いている他に、フェイスブックでの交流、ツイッターでの発信(主な使用目的は、欧米の科学雑誌サイトなどで見たニュースや記事のURLのメモのようなことになっています)、そして、研究者のフェイスブックといわれる ResearchGate での海外の研究者たちとの交流と同サイトへの過去の論文掲載などです。

 ウェブサイトへの論文掲載は、ポストプリントの形にしないと、出版社の著作権に対する侵害になりますので、デジタル・ポストプリントの作成が必要です。ポストプリントとは、採用になった論文の最終原稿のことで、本来は「作る」必要はないのですが、われわれの現役時代はまだデジタル投稿ではなかったので、印刷された論文をスキャンして、デジタル版原稿を逆に作る必要があります。この仕事は目下打ち切って、次に記す仕事で置き換えています。

 最近一番力を入れているのが、過去の論文のデジタル論文集作成です。論文集は、各論文のポストプリントと同様 ResearchGate サイトに置いておくために、私の私設ヴァーチュアル研究所 IDEA のテクニカルレポートの形でまとめています。

 デジタル論文集作成の作業としては、各論文のポストプリントが多くの論文については出来上がっていたので、それらを冒頭部分の形を揃えてまとめたり、新しくポストプリントを作って取り込んだりして、各巻に表紙、目次、前書きをつける、ということになります。

 1 巻の容量をなるべく 10 Mb 以下に抑えるために、1 巻といってもたかだか 4、5 編(中にはわずか 2 編のものも)の論文を載せるだけにしています。したがって、英文で査読のある雑誌に発表した論文 92 編が 全 20 巻(正編)になる予定で、目下、第 19 巻を編集中です。編集には LaTeX を使用しています。できれば、大放研年報などに掲載した論文中の主なものや、和文で発表したものも続編としてまとめておきたいと思っています。

 長くなりましたが、ブログにはあまり表されていない近況をお知らせしました。分かりにくいところがありましたら、ご容赦ください。

 T. T.


 注:The Collected Works of Tatsuo Tabata の各巻はこちらで閲覧あるいはダウンロードできます。(2019 年 1 月 10 日追記)

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