私も二十歳(?)からタバコを吸っていました。54歳の頃、フルートのレッスンを受けたいと思い、そのためには息が続かないといけないと、「よし、タバコを止めよう!」と思った。
随分長い間吸い続けたものだ。何と34年。毎日肺にたばこの煙を入れ続けたことになる。今思えば「なんてことをしてたのだろう!」と恐ろしくなり、わなわなと震える。
1週間で止めることができました。タバコがまずいと思えば止められるかも?と思い、肺に入れずにただ口に含むだけにしました。何と苦くまずいこと!!!1週間これを続けることが辛くなりました。それで止めることができました。
ニコチンは肺から血中に入り脳まで行きます。ニコチンがニコチン受容体に合体すると、快感を感じてドーパミンが放出される。もっと吸いたい!これからも吸いたいという気持ちになります。そして止められなくなります。
タバコにはどんな物質が含まれているのか?
ニコチン、タール、一酸化炭素の三大有害物質をはじめ、
4,000から5,000にのぼる化学物質があり、70種類以上の発がん物質を含む200以上の有害物質が確認されているそうです。 肺以外の全身の臓器にも悪い影響をあたえ、健康を損ねます。
有害物質(毒物)の例
- ニコチン:ゴキブリ殺虫剤の成分
- ヒ素:毒薬として使われてきた、蟻の殺虫剤
- カドミウム:イタイイタイ病の原因、車のバッテリー
- ベンゼン:ガソリンの成分
- ホルマリン:死体や生物標本の防腐剤として使われている
- トルエン:シンナーの主成分
- フェノール :消毒殺虫剤の成分
- シアン化水素 :殺鼠剤として使われている
- アンモニア:神経毒性があり、吸い込むと有害
- ニトロソアミン類
発ガン物質
タール、ベンゾピレン、カドミウム、ニッケル、ポロニウム210、ジメチルニトロサミン、ベンゼン等
恐ろしい!!!若い人は特にタバコを吸わない方がいいです。悪い影響力は若い人ほど強い。
・タバコが燃焼する時の煙(副流煙)と喫煙者の息から出る煙により、関係のない不特定多数の人に受動喫煙を強いている。タバコを吸い終わった後も息から有害物質が出てくる。
・タバコの煙として目に見える粒子部分は10%で、目に見えないガスの部分は90%を占めているので、見た目以上に空気を汚染している。
・子供には、急性肺炎・気管支炎・小児喘息・小児慢性呼吸器症状・小児中耳炎等の影響がある。
私はなんてことをしてきたのでしょうか!
参考
厚生労働省、大阪府、神戸市医師会
イラストレーター:もちゃりさん