男性ホルモンと男性更年期

男性更年期の勉強②(男性更年期障害の治療法)

男性更年期の勉強の続きです。

男性更年期の勉強①(男性更年期障害と人生の充実度)以前に、『日本Men'sHealth医学会』の学会を聴いてきたことを書きましたが、 https://sasaraeotoko.co...

前回も書きましたが、

医療の専門的な知識を持っているわけではない素人が書いているので、その点ご注意ください(≡人≡;)
治療につきましては、症状やお医者様の考えによっても異なるかと思います。
あくまで参考程度にお読みください。

今回は、男性更年期障害の治療方法について書きたいと思います。

男性更年期障害の治療方法

テストステロン補充療法

その名の通り、テストステロン(男性ホルモン)を補充する方法
男性ホルモン値が目安値(前回のブログをご覧ください)より低い場合に、治療法の一つとして検討されることがあります。

ただ、前立腺がんの方や持病によってはテストステロン補充療法を行うことが出来ません。
そのため、前立腺がんマーカーであるPSA値の検査(2ng/ml以上の場合は一般的に行わないよう推奨されいます。)、前立腺がんの家族歴、持病に関することなど、
テストステロン補充療法を行うことが可能かどうか事前に問診・検査が行われます。

男性ホルモン剤は、日本では現在エナルモンデポーという注射剤が一般的に治療に使われるようです。(海外では注射剤以外にも、ゲル剤、経口剤、貼付剤といった様々な形のホルモン剤があり、お医者様によっては海外の認可薬を治療に使うことも。)

エナルモンデポー125mgもしくは250mgを2~4週間ごとに筋注。
注射した直後から男性ホルモン濃度は高くなりますが、時間が経つにつれて徐々に減っていきます。
mgやどのくらいの期間をあけて行うかは症状によって異なり、
症状が改善されていくにつれて、mgを少なく、期間をあけていきます。

テストステロン補充療法により期待できる効果

  • 骨密度や筋肉量の増加
  • 代謝の改善
  • 体脂肪の減少
  • 性欲・性機能の改善
  • 気分ややる気向上
  • 排尿トラブルの改善

など。
個人差はあるかと思いますが、減少してしまっていた男性ホルモンが補充されることで、アンチエイジングホルモンともいわれるその働きが高まることが期待できます。

ただ、テストステロン補充療法には副作用も

  • 多血症
  • 心血管系疾患
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 肝障害
  • 不妊症

テストステロン補充療法は長期間行うと精巣が委縮してしまいます。
男性ホルモンを補うことで、脳は男性ホルモンが十分に分泌されていると認識。
作れという指令を出さないので、男性ホルモンが作られるメインの場所である精巣が働かず、それが長期間続くと委縮していってしまうのです。
実際に、テストステロン補充療法中、血中男性ホルモン濃度は高くなりますが、自分で作っている男性ホルモン量はテストステロン補充療法前より低くなってしまうようです。
(補充法をやめて、しばらく経つと療法前の分泌量に戻るようですが)
そのため、30~40代など年齢の若い方は、テストステロン補充療法が短期間ですむように漢方治療や生活習慣の提案と併せて治療を行う場合もあります。
また、精巣は精子が作られる場所でもあるので、妊活中の男性にテストステロン補充療法はおすすめできません。

テストステロン補充療法については、上記のようにメリットデメリットの両方があるため、積極的に行っているお医者様もいれば、慎重な意見をお持ちのお医者様もいます。
気になる方は、メンズヘルス外来や男性更年期外来、泌尿器科のお医者様にご相談くださいね。

漢方による治療

加齢による体の変化。心に大きくのしかかるストレス。
男性更年期障害は、心身のバランスがとれていないような状態の時に起こりやすい病気です。
大正製薬さんのHPから引用させて頂きましたが、

西洋医学では「病気そのもの」が治療のターゲットなのに対し、漢方医学では「病気を持つ人」を治療対象と考えます。
〇漢方医学=人それぞれの体質や心身の状態などに合わせ、自然治癒力を利用して治す
〇西洋医学=病気の原因となっている器官などに合わせ、ピンポイントで治す

(「漢方薬と西洋医学の薬はどう違うの?」 大正製薬さんのHPから引用)

体や心の不調に複合的に作用し、全体のバランスを整える漢方治療は、男性更年期障害の有効な治療法の一つとして考えられています。
漢方治療はその方の体質や症状に合わせて処方されるため、一概には言えませんが、

  • 補中益気湯
    (男性ホルモンとしての力を発揮するフリーテストステロンを増加、ストレスホルモンであるコルチゾールを減少させたとの研究結果も)
  • 牛車腎気丸
  • 八味地黄丸

などがおすすめなようです。

漢方薬によってその方の自然治癒力を高めることで症状を改善するため、副作用は少ないですが、西洋医学の薬のように飲んですぐに効果があらわれるというわけではありません。

ちなみに、当サロンにご来店くださったお客様で、男性更年期障害に悩み漢方薬を飲んでいるんだよね、という方が二人。
症状や改善への期待度にもよって異なるかと思うのですが、
お話を伺ったところ、お一人は効果を感じて飲み続けており、もう一人は効果を感じることが出来なかったとのことでした。

PDE5阻害薬(バイアグラなど)

勃起不全などEDに関する症状への治療法。
他の治療法と併せて行われることがあるようです。

生活習慣の提案・ストレスマネジメント

男性ホルモンを増やすために、他の治療法と併せて行われます。
食生活を含めた生活習慣の改善や運動の提案、ストレスコントロールのアドバイス。

「結局はそれか」と思われる方もいると思うのですが、それが重要なのです。
テストステロン補充療法で症状が良くなり治療を終えても、仕事が忙しくなったり、ストレスがかかると症状が再びあらわれてしまうという方も中にはいるそう。
男性ホルモンをガクンと減らしてしまう原因への対処、そして男性ホルモンを作る力自体を強くしなければ、根本的な治療は難しいですよね。

テストステロン補充療法などを行いつつ、その方に合わせた生活習慣の提案・ストレスマネジメント(例えば、運動に筋トレ、ストレス対策としてヨガや気功、瞑想、アロマテラピー、他リラクゼーションなど副交感神経を高めるものなど)で、その方の男性ホルモンを作る力自体をベースアップすることも重要なのかと。

以上、男性更年期障害の治療法として大きく4つの方法をご紹介しました。

たまにお問い合わせをいただくことがあるので、念のため。
当サロンはリラクゼーションサロンであり、アロマテラピー(芳香療法)や米国発祥のエサレンボディーワークで、お客様にリラックスできる時間をお過ごしいただけたら(*´ェ`*)と思っておりますが、男性更年期障害の治療はお医者様ではないので出来ません。
男性更年期障害の症状にお悩みの方はお医者様にご相談くださいね。

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