さて12月。師走に入って、キモノも、「どれを着てもいいや~。わーい」になりました。

 

何を言っているのかというと、単衣とか袷とかいう衣替え縛りではなく、色縛りの話。

 

皆さまはどうなのでしょうね?私、秋には毎年、縛られています。

勝手に縛られに行っているところもあるので、Mか?と思わなくもないですが。

 

夏は楽ですね~。キモノも洋服も、何色を着ても構いませんから。

 

白でも黒でも、赤でも青でも、黄でも緑でも、原色でもパステルでも、モノトーンでもサイケデリックでも、なーんでもOKの夏。有難や。

 

しかして秋は?

 

「秋の白」がたぶん一番多いと思うのですが、「秋に着る〇〇色」といった具合のファッション誌の特集、今はどうか知りませんが昔は必ずありました。

 

余り見かけませんけれど、「夏の○○色」とあったなら、全く意味が違ってね。

夏は、イケイケどんどんで、「どんな色でもイケるけど、その中でこれがおすすめよ」みたいな。

 

それが秋になると、「普通なら秋には使わない色だけど、そこで敢えて使うから、オシャレに見えるのよ。やってみない?」でしょうかね?

 

 

いやー、秋に使える色って、私には決まってます。

 

洋服は日常のことということもあり、そんなに考え込みません。

雨風凌ぎ、寒くなく暑くなく、体を守るのが第一ですから。常に色は二の次三の次。

 

私の場合、洋服の外出着(電車に乗る系)は、白・黒・グレー・紺が基本色。

そこに、水色なり薄緑なり、または赤だったり、似合う色を少し加えます。

 

秋であっても、わざわざ「秋の色」を意識して入れることは、まずありません。

 

秋の代表色・茶色、私が似合う範囲は恐ろしく限られるので、使えるのは「紫」なんですが、濃い紫色のものは、娘に持って行かれたもので。しょーもない。

 

 

翻ってキモノ。

洋服とは異なり、普段着ではなく外出着ですから、当然意識します。

それに、何をどうしたって目立ちますからね。着物警察も潜んでいますし。

 

その季節にしか着られないもの、別に秋だけではなく、当たり前に沢山あります。

 

ですが、季節を気にしなくて良いはずのものでも、秋にしか着られないもの、逆に秋には着られないものが、結構あってね。着物も帯も、小物も。

 

 

その中の一枚を着て出掛けました。

先日の、渋谷の映画館に行った日なんですが。

 

秋にしか着られない、葡萄の色した、紫色の紬です。

 

ヘンな写真でごめんなさい。他には撮らなくて、これしかありませんでした。

よれってますねえ~。映画の後、あちこち回っての食事なので。お許しを。

 

ごく普通の縞柄ですから、本来は秋以外にも着られるはずなんですよ。

 

でも、無理なんです。難しいとかそういうことではなく、ムリ。

春にも冬にも出してみました。着てみようかな?とも思いました。いや、無理。

 

きっと秋以外にも普通に着られる方もいらっしゃると思うんですよ。世の中広いので。

でも今のところ、私には秋のみの紬。

 

オフホワイト地に唐子の柄の小紋も、秋にしか着られないキモノです。こちらは理由がハッキリしていて、色付いた紅葉の柄だから。

 

この紫色の縞紬は、そうではないのにねえ~。笑っちゃいます。

 

こういう色の縛り、諦めてます。半分は性格のせいもあり。スパッと割り切って、自分は自分と自信を持っている人なら、色縛りなんて関係なく着られるんじゃないかな?と。

 

 

今秋、唐子紅葉小紋は着られませんでしたが、この葡萄の色の縞紬は着られたので満足。

 

締めている帯も、春に締めれば青楓の帯、秋だと紅葉の帯。

ですが、春に締めたことはありません。春は毎回、出しては仕舞い、です。

 

もう、こういうのは仕方ないですね。無理して自分が思う季節外に着て、「うーん…」と思いながら過ごすより、ほっと穏やかな気持ちで着ていたいですから。

 

自分の中での勝手な色縛り、季節縛り、良しとします。

 

 

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