数年ぶりに同年代の友達に会うと、大抵の場合「変わらないね~」が飛び交います。
人間、そうそう何もかも変わるわけではないので、とりあえず「変わらない」のが普通。
自分自身の自覚もあるので、年を取っての経年劣化は折り込み済み。
10㎏以上太ったとか痩せたとか、病的に地味になったとか派手になったとか、周りと比べて老け過ぎとか、逆に大枚はたいてお手入れをしたとか…じゃなければ、そう変わりません。
そりゃそうなんですよね。記憶にあるのは、全体像。
その人が持っている雰囲気の認識なので、よっぽどじゃない限り、変わるはずはなく。
私も皆から、「変わらないねー」と言われまくりました。
そういう時の私は、相手から見たら、若草物語のジョーに近いキャラ。
人に接する時って、意識するしないに関わらず、どうしても色々な顔がありますから。
唯一「変わったね」と言ったのは、離婚して再婚した友達。
10年以上前、お互い重くて暗い相談事ばかりだった時代。
そこをどうにか抜けて、明るさを取り戻してきた去年でしたから、確かに昔とは違っていたかも。
ま、そういう時もありますわな。
で、面白かったのが、洋服の好みも似合う似合わないも、意外と変わらないものなのだなと。
「雰囲気」に準ずるものかもしれませんが、着る服のパターンというか、その人のカラーというかは、30代40代で決まってきますもんね。
それも手伝って、「変わらないね」が出てくるのでしょう。
ただ、変わらないのは良しとして、アップデートの必要性は実感しました。
何年前くらいまでなら古い感じがしないのか、私には正直良く分かりません。
10年前15年前のものでも、上手く着れば今の着こなしになりますし。
でもねえ。色とデザイン、その両方が古ければ、または合わなくなっていたら、マズイですね。
若い頃なら似合った色、体形が崩れる前なら合っていたデザイン。
年を取ると、大抵どちらかは、または双方が無理になってます。
どちらかが平気なら、昔のままの着こなしでも何とかなるんですが。
実体験として、着るもの迷子の過渡期はどうか許してもらうとして、それが過ぎたら、一気にでも徐々にでも良いので、アップデート必須ですねー。
「季節ごとに少し新しいものを買わないと、ちょっとマズイ…」と気付いたのは一昨年。
しばらく経って、ようやく去年の10月11月に、秋冬ものを数枚買いました。
自分の路線が、やっと少しずつ見えてきたもので。
その中で少し羽織ものを。
黒。
娘に禁じられた黒を、反抗して買ってしまったんですが、娘が正しかった。
ニットなら良いかと思ったんですが、負けます。
パリッとしたジャケットよりは全然マシで、着られることは着られます。
が、真剣に次はもう黒はないわー。
という反省を踏まえて、黒じゃ合わない時用に買ったのがこちら。
紺色で、見返し部はブルーグレー。
断然、顔色が変わります。グレーにも合わせやすいし。
昔は平気でグレーの上に黒を着ていたんですけどね。無理でした。
もっと言うと、白を着て上に黒もダメです。
顔がぼやけてきたってことですね。
黒を着る(羽織る)なら、アンダーには水色、薄緑、薄紫等で色を入れないと。
失敗に見えますが、上の黒いトッパー、無駄な買い物ではありませんでしたよ。
「黒はもう買わない」と思っていても、合わせやすさに気を取られ、ついつい手が伸びてしまい。
…という過ちの反省を、しっかりと。
先に買ったのが羽織ものなので、ボトムでの黒はなし。学びましたって。w
着物だけで暮らしていないため、洋服も必要な私め。
昔からのものはちゃんと着倒して、少しずつアップデートして入れ替えてます。
さて秋冬物に満足してないで、そろそろ春物、春の色を考えないとー。です。
お読みいただき、ありがとうございます。