コンサルタントになる為には英語力が必須だと思っている方も多いのではないでしょうか。

今では日系企業でも昇進の基準になっている所もある程ですが、結論を言えば、コンサルティングファームに入社するのに英語力は必須ではありません。

当コラムではコンサルティング業界への転職と英語の関わりについて解説していきます。

 

コンサル転職に英語力は必須?

冒頭でお伝えした通りですが、コンサルファームに入社するのに英語力は必須ではありません。

そして、英語力に関して認識しておいて頂きたい事の一つは「英語は手段の一つでしかない」という事です。最近では頻繁に「手段の目的化」といった言葉をよく耳にしますが、これは英語にも当てはまります。

英語が堪能だったとしても、コンサルティング業務において求められるレベル以上のパフォーマンスを発揮出来なければ全く意味がありません。英語力よりも、プロジェクトでの実績が重要であることを念頭に置いておいて下さい。

 

コンサルファームにも英語ができない人が7割?

驚かれる方もいらっしゃるかとは思いますが、コンサルファーム在籍の方でも7割程の方がビジネスレベルの英語を使う事が出来ません。総合系コンサルティングファームであれば7割程の方が使えないといって良いでしょう。

しかし外資系戦略コンサルファームであるマッキンゼー・アンド・カンパニーを例に出すとすれば、このファームではコンサルタント職であれば殆どの方が英語をビジネスレベルで使用することが出来ます。海外の案件が多い事に加えて、ブランチのコンサルタントとの協働する事も多い為です。ナレッジの共有も英語で行われている事が多い為、そういった情報にアプローチする際にも英語は使用しているようです。

 

コンサルタントは英語力があるとキャリアの幅が広がる

お伝えしてきた通り、コンサルティングファームに入社するのに英語力は必須ではありませんが、業務で使用する場合もあるので英語力の有無がプロジェクトアサインメントに影響する事も少なくありません。つまり、英語が出来る方であれば英語案件にもアサインされますが、そうでない方は英語案件にはアサインされません。

言い換えるのであれば、英語力がある方は英語力が無い方に比べてキャリアパスを描きやすくなる訳です。

ちなみに、コンサルティングファームの中では英語力が昇進の一つの基準になっている事があります。

TOEICやTOEFL等は有名ですが、マッキンゼー・アンド・カンパニーやベイカレント・コンサルティングのようにGBCという5.0点満点の試験を実施しているファームもあります。ちなみに、マッキンゼー・アンド・カンパニーではGBC2.5が昇進の基準だそうです。

 

戦略系コンサルティングファームでの英語

外資系戦略コンサルティングファームは、日本法人の現地化の程度によって英語力の必要性が二極化しています。

現地化が完了しているようなファームでは国内プロジェクトが多い為、業務での英語使用はそこまで多くは無いです。しかし、戦略系コンサルティングファームのマッキンゼー・アンド・カンパニー等に関してはグローバルでナレッジの共有が為されている事や海外案件の割合、ブランチのコンサルタントとの協働等が頻繁に行われる為、英語力は必須と言って良いでしょう。

他方、日系コンサルティングファーム(戦略チーム)では、プロジェクトは国内の物が多い為英語を使用することはそれ程多くはありません。

しかしプロモーションに関して言えば、日系・外資系問わず、人材マネジメントを行うマネージャー職以上になるとネイティブレベルではなくとも、基本以上のレベルは必須になります。

 

総合系コンサルティングファームでの英語

総合系コンサルティングファームの中でも特にIT領域に強いファームでは英語の使用が多くなってきます。

理由としては、IT技術(ソリューション)に関しては日本よりも海外の方が先をいっている事が多く、海外製の製品・サービスを利用する事が多い為です。そうなると海外オフィスのナレッジを転用する事が多くなります。こういったプロジェクトにアサインされるには英語力が必須となりますので、活躍の場を広げるには英語力はあるに越したことはないでしょう。

 

コンサル転職では英語のみの面接が行われることもある

まず安心して頂きたいのは、コンサルファームによっては英語のみで面接を行うファームがあるのは事実ですが、それは英語力が一定レベル以上ある方に対して、かつ面接官が日本語を話す事が出来ない場合のみのケースです。

つまり、英語を話す事が出来ない転職希望者が英語だけで面接を実施する事はまず無いと考えて頂いて問題無いでしょう。

総合系コンサルファームのデロイト・トーマツ・コンサルティングやPwCは日本語非ネイティブのパートナーも在籍している為、英語力のある方は日本人以外の方と英語で面接を実施するかもしれないという事を覚えておくと良いかもしれません。

英語力に関する事項だけでなく、コンサル転職に関して何かご不明な点がある方は、以下のご相談フォームから是非ご相談下さい。

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