「赤いモビルスーツ=シャア」という完璧なるブランディング | 肩書職人のひとりごと

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薄井です。
 
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機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星

 

ガンダム世代、特にガンダム正史と呼ばれる

一年戦争の物語に夢中になっていた人には

見過ごせない作品だったはず。

 

前回のドラクエに続き、

今回も置き去り系の話が随所に出ますが

そのまま続けます。

 

先日、最終回を迎えた「THE ORIGIN」ですが

ガンダムを見たことのある人なら

知っているであろう「赤い彗星のシャア」

その人の物語であり、

ガンダム本作の「一年戦争」に繋がる

前日譚でもある作品になっています。

 

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星」

ビジュアル (c)創通・サンライズより拝借

 

今回、ブログの題材に取り上げたのは

シャアにスポットを当てたこの作品を

一通り見終えて、ふと頭に浮かんだのが

「シャアって、ブランディングすごいな」

と感じたのがきっかけです。

 

おそらく、ガンダムを見たことのない人でも

ガンダムを知ってる人なら

「アムロの名前は出てこなくても

シャアの名前ぐらいは知ってるんじゃないか?」

と思うくらい、有名なキャラクターです。

 

僕が「シャアのブランディング力がスゴイ!」

と思った理由はいくつかありますが

中でも突出したブランディングポイントは2つ。

 

①赤いモビルスーツ(赤い彗星)

②通常の3倍速い

 

正直、この2つだけで、

正解率の高いクイズが出来るくらい

「シャア」の名前が出てくるポイントです。

 

ブランディングについては、

いろいろな人が説明をしていると思いますが

簡単に言えば、「〇〇といえば××」

これがより多くの人に認知されていること。

 

どれだけ多くの人の頭に

ある特定のキーワードで

それをイメージさせることが出来るか?

または思い出させることが出来るか?

 

この現象を、より多くの人の脳裏に

イメージを再現させられるかが

ビジネスとしては重要なカギになります。

 

だから、企業だけでなく

芸能人、特にお笑い芸人など

イメージをインパクト強く刷り込むために

見た目、フレーズ、音楽、色、ロゴなど

覚えてもらうためのブランディングに

力を注いでいます。

 

そういった意味で考えていくと

結構スゴイことで、作品の中でも

赤いモビルスーツ → シャアか!

ということが、意図的に描かれてはいますが

これって、現実社会で

よく起こっている現象と実は同じです。

 

企業CMなんかは、その最たるものです。

 

フレーズを聞けば、あの会社が思い浮かぶ。

音楽を聴けば、あの商品が思い浮かぶ。

 

余談ですが、企業CMは、CMを流す企業が

商品などを告知するために流していますが

実は、すでに知っている商品やお店を

「思い出してもらう」という役割も持っています。

 

これは、新聞の折り込みチラシも同様です。

※ブランディングから少し話が逸れるので

 それ以上の話は、ココではしませんが、

 どこかのタイミングで、書くかもしれません。

 

いろいろ理由があって、

「シャアのブランディングがスゴイ!」

と思ったわけですが

実は、もう少し考えてみると

さらにスゴイことがわかります。

 

作品中だけでなく、

現実社会で2つのキーワード

・赤いモビルスーツ(赤い彗星)

・通常の3倍速い

を耳にした人が、思い浮かべるのは

「シャア・アズナブル」という

キャラクターの「名前」だということ。

 

ちなみに、同作品の主役とその搭乗機

「アムロ・レイ」と「ガンダム」

この2つの名前も、超有名な名前です。

 

しかし、アムロ・レイは、

主人公であるにもかかわらず

連想させるキーワードになる言葉が

パッと思い浮かばないんです。

もちろん、有名なセリフとかはあります。

ここでいうキーワードは

名前をイメージさせる代名詞のことです。

 

・連邦の白いヤツ

・連邦の白い悪魔

 

この2つの言葉が作品中には出てきます。

しかし、これは=アムロではなく、

=ガンダム、つまりモビルスーツのことを

指していることが多いんです。

 

作品中のやり取りから見ても

連邦軍兵士は、

赤い彗星、赤いモビルスーツと聞くと

「シャアだ!」と認識する人が多いのに対し

対するジオン軍兵士は、連邦の白いヤツ、

連邦の白い悪魔、と聞いても

「アムロか!」とならない。

 

そういった点を考えると

人としてのブランディングは、「シャア」の方が

完璧なブランディングが出来ていることになる。

 

なぜ、「シャア」は、ここまで

完璧なブランディングが出来たのか?

 

アニメという創作品なので、

シャア本人の意図するところはわかりませんが

推測すると3つの要素があると考えられます。

 

1つ目は、本人が気に入っている色として

「赤」をイメージカラーに打ち出したこと。

 

2つ目は、高性能の機体を使い、

人とは違う圧倒的なスピードと

それによる戦果(結果)を見せつけたこと。

 

3つ目は、搭乗する機体が変わっても

イメージカラーの「赤」を使い続けたこと。

 

ブランディングには、人の認知が必要なため

反復して記憶に残す必要があります。

 

そういう意味では、心理学的な

ザイアンス効果(単純接触効果)も

上手く活用しているからこその

ブランディングになっている気がします。

 

起業家にとっても、企業にとっても

会社で働くサラリーマンにとっても

ブランディングというのは

有効な武器にもその反対にも成り得ます。

 

ちなみに、サラリーマンの場合は

「仕事が速いのは、あの人」

「仕事が丁寧なのは、あの人」のように、

それによって、社内の立ち位置や

役割が変わってくることもあります。

 

自分の知らないところで

ブランディング(またはラベリング)されてる

場合もあるかもしれません。

 

自分が周りからどんな人と覚えられたいか?

 

認知してもらいたい自分像がある人は

「シャア」のような明確なイメージの打ち出しと

他者への繰り返しの表現を

意識して行うことで、望むような自分像が

周囲へ刷り込まれるはずです。

 

今日のまとめ

 

ブランディングは作れます。

まずは自分で自分をデザインしましょう。

 

 

今日も最後まで読んで頂き、

ありがとうございました。

 

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