一人片側交互通行(片交)のやり方と立ち位置

これから警備員

片側交互通行をする場合、規制の始点側と終点側の二名で行うのが基本です。ところが実際の現場では片交を一人で行わなければならないケースもあります。

どんな時に一人片交になるのか

車両一台分程度の規制の場合
休憩を回すため

主に車両一台分程度の規制であれば一人片交の方が効率的です。
また、基本的に警備員の人数はギリギリしか頼まれませんので、休憩を取るためにやむ無く一人片交になる場合もあります。

一人片交の方法

一人片交では合図を送る相手がいないので、「止めてください」「流していいです」「了解」の合図は必要なくなります。したがって片交は車両に対する静止と発進の誘導のみとなります。
車を止めるタイミングは自分の裁量なのでスムーズな誘導を心がけましょう。

規制帯の間で左右の車を誘導することになるので、決して無理をせず周囲を十分注意して誘導する必要があります。また、一人片交で最も重要なのは立ち位置になるということを覚えておかなければなりません。

一人片交時の立ち位置

車の停止位置が立ち位置とはならないので、誘導する立ち位置には注意が必要です。


立ち位置は道路の交通状況によって変わります。
①~⑤の立ち位置が考えられますが、普通なら③から④の間で誘導するのが一般的です。

交通量にもよりますが、④側の車は自身の車線は規制されていないため、中々止まってくれません。
よって交通量が多い場合は特に④寄りに立つ方が良いでしょう。
ただしこれは見通しの良い直線の道路に限られます。

では片方の道路がカーブしている場合はどうでしょう。

片方の道路の見通しが悪い場合はなるべく見通しの効く場所に立って誘導した方がスムーズな誘導を行えます。

図のa方向に道路がカーブしている場合は②の立ち位置が一番全体を見渡せますし、d方向にカーブしている場合は⑤の位置が見やすい位置になったりします。

一人片交のやり方まとめ

全体を見渡せる立ち位置が必ずしも正しい立ち位置とは限りません。場合によっては②と④の間を走り回らなければならない様な状況も発生するかもしれません。
現場の道幅や交通量などを考慮し、安全な誘導を行える立ち位置を見極める様にしましょう。