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2020/03/28

【研妻哲学75】海外での帯同生活で知った、行動対話の重要性

世界に通じる、行動対話力


研究者の多くは長年学業に励んでいる
大学に長く通ったという事実だけで
優秀な方と思われがちである
そして海外で研究生活をスタートさせると
大きな壁にぶち当たる研究者も少なくない

日本で研究内容が優秀だと判断された
研究者が、柔軟な適応力を持った
優秀な人物である保証はない
うかつにも研究内容への評価を自己評価に
繋げていると、現地で痛い目にあう

受けてきた教育も
暮らしてきた国の文化も異なる人々と
仕事をすることになる海外挑戦において
自分の言い分に納得してもらう必要に
迫られる機会が多くなる

その時に求められるのが、行動対話力である
行動力だけでなく、対話力だけでもない
繋がりを重要視している

自分とは大きく異なる価値観を持った
相手と仕事をしていくには
行動と対話を通じて理解し合う
時間を持つことが大切である

しかもその相手は
同業者だけにとどまらない
現地の受け入れ先のスタッフから始まり
新しく住む家の不動産、家主
仕事上お付き合いが発生する業者スタッフ
提携企業、タクシー運転手、
家電量販店、レストラン、
カフェなどの店員
そのほかビザ申請から銀行口座の開設
郵便局窓口でのやりとり
スマホなど必需品の購入や契約といった
日常生活において、常に誰かに
はたらきかけるという小さな行動と
そこでの対話が求められる

大きな町ではある程度アプリやAIが
代わりになってくれるかもしれないが
小さな町や、電気や電波が
使えない状況がくれば、やはり
行動して対話することが重要になる

さらには初対面となる現地の同僚と
親睦を深めるのにも、この小さな行動と
対話が役に立つ

学会に参加すれば尚更のこと
加えてリトリートと呼ばれる研究合宿では
寝ても覚めても対話を求められる
環境に身を置くことになる
ほぼ初対面という隣の研究室の相手と
楽しく談笑する余裕を持てるだろうか

小さく行動した先に待っている
1対1の対話に慣れておくといいと言える
意外と疎かにされがちで
研究に没頭していると忘れがちな行動対話

海外に限らず、新しい環境に身を置き
適応していくには、行動対話力が試される
ここでの対話は、対面に限らない
オンラインでの対話も含まれる




*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*


非日常の今こそ、行動対話力を鍛えるのもいいかもしれない






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