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2020/07/04

研妻哲学173・海外から日本のママ社会への適応、まず最初に覚えたこと

日本のママ社会

海外から日本へ引っ越す際
待機児童の問題から
保育園は諦めていたわが家

抗わず幼稚園に通うようになり
そこで初めて日本のママ社会に
触れることができた

それまでの親同士の会話といえば

ハイ
ハロー
ハウ アー ユー?
から始まるのがお決まりだった

あとはたまにドイツ語が
混ざる程度の環境だったけれど

いま日本で通っている幼稚園は
そんな挨拶をする環境にはない

最初は
おはようございます
こんにちは
の他になんて挨拶すればいいのか
思い浮かばなかった

ところがしばらくすると
同じクラスのお母さんが
「お疲れ様」と
声をかけてくれるようになり

そこで初めて、
親同士の挨拶でも
「お疲れ様」と言うことを知った

朝の登園は
「おはよう、いってらっしゃい」

帰るときは
「お疲れ様、またね」

そして「お疲れ様」は
帰るときに限らず
ちょっとしたタイミングでも
(たまたますれ違うとか)
使える便利なフレーズだとわかった

たまにわが子がお友達のお母さんに
「お疲れ様」と言ってしまうので
困るくらい、頻繁に交わされる挨拶

これらのお決まりの挨拶の型を
知る前と知ったあとでは
断然居心地も変わってくる

それと実際に生活してみると
地方は都心よりも
義理を重んじるように
感じるようになった

日本の地方のママ社会で
たとえばクラスのお母さんに
何かしてもらったら、
その恩を返すこと忘れない姿勢を
他のお母さんから学んだ

私のように海外育児からスタートして
日本の地方に初めて住むような人が
もしこれを読んでいたら、
恩返し文化が根強いことを
頭の片隅においていただけると
新しい社会に馴染みやすくなるかもしれない

そして新型コロナの影響を受けて
園児も親もマスク生活に突入した現在

いままでよりも
話しているときに
相手のお母さんの表情が
わからなくなってしまった

そこで最近は
目で笑顔が伝わるように
ほんの少し配慮をしている

たとえばマスク越しに
眩しいときのまなざしを
意識すると、そのまなざしが
意味を持つように思う

2020年7月4日、土曜日の記録



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*


日常の小さな交友を彩るのは、ほんの少しの心配りなのかもしれない





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