ドリーが副腎疲労を語ります

こんにちは、ドリーです。きょうは、不覚にも私自身がなってしまった副腎疲労について書いてみようと思います。

4カ月ほど前のことです。エルがブログにも書きましたが、その頃我が家は引越しをしました。その前後で、体力面でも精神面でも追い込まれてしまい、ついに『副腎疲労』に足を突っ込んでしまったと認めざるを得ない状況になってしまいました。

exhausted

今までに味わった事のないような疲れ、体が重く、荷作りをしなくちゃ!と思っているのに、箱の半分くらい詰めたところで疲れてしまい、作業した時間の倍くらい休まないといけないほどペースが落ちていました。荷作りは一向に進みません。

いつも胸が詰まっているような感じで食事が喉を通らなくなり、明るくしゃべる気持ちも失せ、笑うことができなくなり、すぐイライラしたり、一杯一杯になって泣きそうになってしまったり、手が震えたり・・・・そんな毎日が続いていました。

日中はだるくてまったく作業がはかどらないくせに、エルがベッドに入って夜も更けてきた頃に、いきなり元気が出てきて、そこからもくもくと作業を続け、気がついたら夜明けが近くなっていた、そんなことを続けていました。

私は基本的にストレスには強い方だと思うのですが、あの引越しを挟んだ2カ月ほどはストレスにやりこめられて、自分がいつもの自分ではなくなってきているのがわかっていました。

エルに「副腎疲労」だよと言われ、今回ばかりはそれを否定できませんでした。体も心もちょっと平常ではなくなっていることを自覚していたからです。

stress

そうとわかれば、とにかく悪化させないこと。ここでちゃんとケアすれば、深刻な事態にはならず、回復にもそんなに時間はかからないとわかっています。

2人しかいない家庭で2人とも病んでしまっては生活が成り立ちません。エルは、これまでの自分の経験と、4年もの間飲んできた色々な副腎疲労サプリメントの中から、今の私が飲むべきものをいくつかピックアップしてくれました。そのチョイスが極めて的確で、後に感心することになります。

また、食事面で改善するべき事として、朝食にタンパク質をきちんととる必要があると言って、卵料理を加えるようにという指示がでました。

そして血糖値を安定させるため、食事と食事の間の軽食として、ナッツ類を取るようにしました。

 

そして大事なことはストレス源を取り除くこと。目に見えるストレスは単純です。引越しが無事に終われば、肩の荷が下りて、ひとまず気持ちが楽になるだろうということは自分でもわかっていました。終点が見えるストレスは、先の見えないストレスよりはるかに楽です。その証拠に、引越しした日の夜、段ボールに埋もれた部屋で何日かぶりに本当にぐっすり、死んだように眠りました。

心配事や悩み、焦りがなくなった人はこれほどよく眠れるのかと、自分のことながら人って単純だな・・・などと思うのでした。

もう一つ、目に見えないストレスがありました。それは、我慢に我慢を重ね、自分で押さえつけていたエルに対する気持ちでした。副腎疲労重症のエルに、重い荷物を運んだり、大掃除などを頼むことはできない、免疫機能の問題や感染症や炎症を起こしやすいエルが万が一コロナに感染でもしようものなら大変なことになると、買い物などは一人で行こうと、すべて自分で決めてやっていたことではあるのですが、だんだんとイライラが募ってきてしまっていました。

ものを捨てるのが苦手で、なんでも取っておきたいエルの荷物の多さと、溜めこむくせにまったく整理できないことに呆れてもいました。

そして引越し前日、引越し当日も、忙しいからちょっとコンビニのおにぎりやサンドイッチで済ませようということができないのが副腎疲労、エルの食事のことも考えて準備しておかなければならず、そんな状況に私の気持ちがもう限界を迎えていました。

男手が必要な時にまったく頼ることもできず、何から何まで私が一人でやらなければならないのか、というストレス。

涼しい顔で「次、何すればいい?」なんて聞いてくるエルに対し、ものすごくぶっきらぼうになっている自分も嫌でした。

平時であれば気になるようなことではないのですが、こんなに忙しくしている時に一体なんなんだ!と。

こんな事決して言いたくはないけれど、ストレスを取り除くためには、どこかのタイミングでエルに心のうちを話さなければダメだと思いました。

引越しを終えて、10日程経ち、部屋もだんだん片付いてきた頃に話しました。自分の中に重くとぐろを巻いていた思いを吐き出しました。

それは、引越しの時の不満だけではなかったのだと思います。ずっと長く副腎疲労の夫の体調を常に気にしながら、家のことも仕事も1人でやらなければならないと思って過ごしてきたこの4年間の思いが一気に噴き出したように思いました。

エルは予期せぬ事態にちょっと驚いたようでしたが、話すうちに私の思いをわかってくれたように思います。

すると本当に嘘のように、気持ちがパーッと軽くなって、変わりばえのしない日常が楽しいと思えるようになったのです。

精神的なストレスを取り除くのは、その行為自体が重荷になってなかなか簡単ではありませんが、自分に最適な方法を見つけて実行するしかないですよね。

さて、それから私の副腎疲労はどうなったかですが、体のだるさ、変な疲れ、重くて動けないという感じはなくなりました。むしろ、不調になる前よりスタミナが持続するようにすら感じます。

夜眠れず、ほぼ2時間おきに目が覚め、一体寝たのか寝なかったのかよくわからないような状態はなかなか改善しなかったため、1か月程前からエルに勧められたハーブティーを夜飲むようにしました。するとまた以前のように8時間しっかり眠れるようになったのです。

血糖値は今も不安定なので、間食は今も続けています。間食を摂るタイミングを逸してしまうと、ちょっとフラッとしたり、体が震えたりするような感じが少しあります。これはもう少し時間が必要なようです。

このまま気をつけて、続けていけば、副腎疲労からきちんと脱出できそうだと確信しています。当初、4種類のサプリメントを飲んでいましたが、1つ減らして今は3種類です。

エルが体の変調に気づきながらも無理を続けてしまったことで、重症にまで至ってしまいました。私は絶対そうなってはいけないと強く思っています。とにかくいつもと違う疲れや、少しでも妙な感じがしたら、それ以上無理はせず、体を休めるようにしています。

若い頃、『モーレツ社員』の異名をとった私も、もうモーレツはしません。

皆さんも、自分の体がSOSを発したら、早くキャッチして休めてあげてください。