ストーマサイトマーキング

マーキングディスク(成人標準体重用:7㎝、肥満者用:7.5㎝、小児用:6㎝)



消化管ストーマの種類と主な造設場所
・上行結腸ストーマ:右下腹部
・横行結腸ストーマ:上腹部
・下行結腸・S状結腸ストーマ:左下腹部 →できれば臍から5cmは離す
・回腸ストーマ:右下腹部


・ダブルストーマ:結腸ストーマを左下腹部に、尿路ストーマを右側に造設。ストーマとストーマの間は7~8cm以上空ける。ストーマベルトの使用が予測される場合は二つの上下を3~5cmずらしておく。


クリーブランドクリニックの原則
➀臍より低い位置 → 優先度は低い
②腹直筋を貫く位置
③腹部脂肪層の頂点 → 肥満患者の場合は逆にストマを視認しずらい
④皮膚のしわ、くぼみ、瘢痕、上前腸骨棘の近くを避けた位置
⑤本人が見ることができ、セルフケアしやすい位置


あらゆる体位(仰臥位・座位・立位・屈曲位)をとって、しわ・瘢痕・骨突起・臍を避ける
座位で患者自身が見ることができる位置
ストーマ周囲平面の確保できる位置


留意点
・肥満者
安易に下腹部にストーマを造設すると、下腹部の下垂に伴って腸管が腹腔内に引っ張られ、陥凹型ストーマとなりやすい。そこで、臍より頭側の位置も考慮し、本人が見ることができる位置で安定した平面にマーキングを行う


・痩せ型
肋骨弓や腸骨の近くは皮膚のくぼみが著しい場合が多い。さまざまな姿勢をとり、骨突出部が装具装着の支障とならない位置を選ぶ。