インビザラインやめたほうがいい10の理由= 一矯正歯科医の意見5)非抜歯矯正向きだが専門家の団体が示している過去全体の抜歯必要割合は,統計上57.4%

このシリーズの冒頭で,語った

“顔をでかくするために矯正する訳ではない”

・・・ご記憶ですか?

確かに直感で”これぞインビザライン向き”・・・的な症例あるにはあります.

また,どの分野にも飛び抜けたやつっているわけで,究極のウルトラCをインビザラインでやっている矯正歯科医もいるにはいる(最終的にブレースを入れると言った噂も).しかし,十人並みの輩がセファロ分析もせずに着手しても難破するのが落ち.

ところでこの装置,いかにもどんな症例にも対応可能みたいに思わせている割りには,非抜歯での対応が多いのが事実です.

以前 blog でも語った通り,矯正歯科専門の団体の全会員が,歴史上治験した全症例の抜歯率は,統計上57.4%.つまり,全不正咬合患者さんの半分強がこの方法の適応外であることがわかります.

非抜歯で矯正治療するということは,歯列を拡大するということ.顔面骨格の80%が上の歯が植わっている上顎骨と下の歯が植わっている下顎骨.法医学でシャレコウベから生前の顔を復元する復顔法があることからわかるように,シャレコウベの美しさ=顔の美しさ.口がでかい,顔がデカイは美の基準に背馳します.

あるインプラント専門医が警告しているように,”この国の歯科医療はモラルを失っている.”

非抜歯で矯正治療するということは,歯列を拡大するということ.カニじゃあるまいし,拡大しかできない”非抜歯オンリー矯正”・・・は避けて無難です.

歯科治療は矯正歯科の看板のないところ,矯正歯科は歯科の看板の無いところを受診するくらいしか低級な治療を避ける手立てはないように思います.

以後,下記のテーマで話を進めて参ります.

6)抜歯して治した症例も見たことはあるが,抜歯空隙も閉じ切ってなくて,不完全であり,長期間の安定性が得られるとはおよそ思えない

7)日本矯正歯科学会学会長が学会ニューズレターで”明らかにワイヤー矯正に比べ治療結果が劣る”・・・と表明

8)専門医会の調査から治っていると言えるのはおよそ10人にひとりかふたり

9)ワイヤーによるリファインメントの必要性が生じることがあるので,ワイヤー矯正をやっていない機関を受診するのは危険

10)生涯にわたる歯並び・かみ合わせの安定性を考慮した治療法の選択

 

  1. セファロって何?
  2. セファロの歴史
  3. セファロの目的 A) 形態分析による矯正歯科診断・抜歯基準・矯正治療方針の立案 B) 矯正治療前後の比較による矯正治療効果の判定 C) 成長量・アゴの成長発育方向の判定 D) 矯正治療結果の安定性の判定

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院長:矯正歯科医 山本一宏
日本歯科矯正専門医認定機構(JBO)認定
日本歯科矯正専門医学会(JSO)会員
日本矯正歯科協会(JIO)正会員
日本矯正歯科学会認定医
日本成人矯正歯科学会認定医
American Dental Association,
American Association of Orthodontists &
World Federation of Orthodontists, Member

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