はっさくのマーマレード


妻からビワジャムについてブログに書いてほしいという要望を受け取った。ことし妻はビワジャムに夢中だったのである。ところがビワジャムについて語るためにははっさくのマーマレードについてまず語らなければならない。それで先にはっさくのマーマレードについて話そう。

昨年の話である。インターネットの料理のページを見ていたら,マーマレード作りのページが目に付いた。レシピを見るとあまり難しそうにない。そう思いながら調べていると,はっさくのマーマレードのページに目が止まった。

我が家には大きなはっさくの木が1本あって,毎年2,30個ほどの実をつける。我が家のはっさくはまあまあおいしいのだが,はっさくの性質上,温州みかんほどパクパク食べることができるものではない。まあ1週間に1個食べたらいい方である。はっさくの実は毎年かごに入れて収穫しているが,あまり食べないものだから大半は腐らせて捨ててしまうのが常であった。

それで,はっさくのマーマレードを作ってみようと思い立ったのである。職場を退職し,時間に余裕ができたのがそうする理由の1つになったのかもしれない。

最初3ビンくらいつくってパンにつけて食べてみた。そうすると少し苦いのだ。インターネットで調べてもはっさくのマーマレードはやや苦みがあると記してある。さらに,その苦みは皮の内側の白い部分であるのでそれを取ればよいとも書いてあった。それでつぎに白い部分をなるべく取り除き作り直すとまあまあ食べられるマーマレードができた。

そのようにしていると妻もマーマレード作りに興味を持ち,いっしょに作ってくれることになった。はっさく以外に我が家にはダイダイのちいさな木が1本あって,じゃあダイダイでもマーマレードを作ってみようということになった。ダイダイのマーマレードは意外にも苦みがまったくなく,おいしい。

そうすると欲が出るもので,ビワジャムも作ろうということになった。ところが昨年はビワの不作年でビワの実が1個もならなかったのである。それでビワジャムは今年に回された。その話は明日にしよう。

(2019年8月10日 土曜日 晴れ)