心配な息子ー紫微斗数の凶星の副星がもたらした出来事のこと

子どものことの占い

紫微斗数も色々な流派があり14主星以外にはごくわずかな副星しか使わない流派もあれば、たくさん副星を使う流派もあります。

私は特色も個性も様々な副星のエッセンスを交えての読み解き方の方に強く興味を惹かれるようになりましたので、星曜派(三合派)系統の書籍や資料を読んで勉強したりしています。

主星と違って副星はとりあえずとても大まかな説明ですがこんな感じに、
二つ一組の兄弟星ペアで存在していますね。

吉星グループ
文昌・文曲 才芸や表現の星 
左輔・右弼 人脈や協力者・コミュニケーションの星
天魁・天鉞 才智や目上からの援助の星 
天喜・紅鸞 人気やモテ星・桃花星
凶星グループ
火星・鈴星 内面に闘争心や焦りなどの燃え上がる感情の星
擎羊・陀羅 怪我や事故トラブルの星
地空・地劫 空虚や悩みの星
(地空星とはいわゆる乙級副星の天空星の名で知られている星のことです。)

この二つのペアの星が三方四正に位置したり(加会)、はす向かいの対宮どうしで向かい合ったり(会照)、また宮を挟まれる(挟照・挟破)とその副星の象意が強く出やすくなると言われています。

星の配置の仕組みから言って、どの命盤でも必ず禄存星の両脇には擎羊星・陀羅星が並ぶわけですが、特に要注意なのは、主星の入っていない宮がペアの副星に挟まれると、その力はより一層強く働くこととなります。

良い星に挟まれれば良い作用が強く表れ、良くない星に挟まれれば悪い現象がより一段とハッキリ表れやすくなるということですね。

ここで我が家の息子の今年2019年己亥年の流年命宮を見て頂きたいと思います。

紫微斗数の命盤解説図。主星のない流年命宮が凶星に挟破されているが三方四正には天鉞・天魁の吉星も加会している。

息子は紫微星が丑宮にあり、そして命宮は卯宮に位置していますから、もともとの財帛宮に当たる亥の位置の今年の流年命宮は主星が入らない配置となります。

ここの宮には財運の星の禄存星が入っていますが主星がないので何だか頼りないですね~。

そして、図を見ていただければ一目瞭然ですが、凶星の悩みの星の地空・地劫ペアとそして事故やトラブルの星の擎羊・陀羅ペアに今年の命宮が挟まれてしまっています。

主星もなくこんな星たちに挟まれ攻撃されてしまっていては、せっかく入っている禄存星も弱ってしまいます。

今年の命宮は主星のない亥宮ですからその象意は強く表れるはずです。
しかも、今年の命宮には裁判訴訟などの意味を持つ天刑星まで入っていますから何やら暗雲漂う非常に不吉な気配の星の位置です。
さて今年は一体どんなひどい(?)ことが起こったでしょうか?!

それは夏休みに入った頃の暑い夏の夜のことでした。
息子は夜の10時半を過ぎた頃になって
「バイト先に自転車を取りに行ってくる」
と言って家を出て行きました。

バイト先は家から歩いて10分もかからないような近くにありますから、まあすぐに帰ってくるだろうと思い待つこと1時間~2時間経過・・・。

遅すぎる、何かおかしい、、、。

日付が変わってしまった夜更けになって突然家の電話が鳴りました。

ただでさえ夜中に家電が鳴るというのは「身内に何か起こったのか!」とドキっとしますが、帰って来るはずの息子が帰って来ていない状況で鳴るのはより一段と不安感が募ります。

おそるおそる出てみると・・・
「こちら北野駅前交番です。」
と何と電話の相手は地元の交番の巡査さんからではないですか!

とうとう何かしでかしてしまったのか!
と気持ちはざわめき立ちましたが、冷静に続きの言葉を聞きますと・・・

「先ほど息子さんが公園でヤンキーたちに絡まれていたところを保護しています。
今状況を確認して調書を取っているところですので、もうしばらくしたらお宅にお返しします。」
とおっしゃるではないですか。

よく聞きますと、息子が公園でヤンキーに絡まれて殴られたので助けて欲しいと交番に駆け込んで助けを求めて来たとのことでした。

そして、外傷を負うようなケガはなかったし、金品も取られなかったので立件はせずに、今回は相手への注意ということで処理した方が良いと思われるので、後日警察署の少年課に行ってそちらの手続きをしてきて下さいという話しにまとまりました。

とりあえずうちの愚息が何かしでかしてしまったわけではないことが分かったのでホッとしましたが、ヤンキーに絡まれて殴られたなどとはとても気掛かりです。

夜も更けて1時過ぎに戻ってきた息子に話しを聞けば、ヤンキーたちとは、息子が中学1年生時代につるんでいた上級生の不良少年グループのことで、その日の夜はLINEで公園にいるから来いよと呼び出され、それに応じてしまってのことでした。

息子は進級した中学2年生の春からは不良グループとは縁を切り、その年に巡って来た五行のパワーがどうやら働いてしまったかららしく、突然一人で勝手に勉学や生徒会活動に目覚め、その後は一応進学校に進みもうその次の目標を見つけて進み始めています。

でも片やその不良グループの少年たちは、中学を出た後は進学するでもなく就職して働いているのかも定かではなく、今だに夜な夜な公園に集まってはたむろして遊んでいて、時は中学時代で止まったままといった様子。

ほんの3~4年間ですが子供の一年間はすごく濃密でパワフル。
この数年間に両者が心に描く未来はもう全然違う方向に向いてしまいました。

後日伺った警察署の少年課の方から話しを聞けば、実はかなり以前より彼らからのLINEでの呼び出しがちょくちょくあり、また息子だけではなくて息子の中学時代の同級生の友達の子数名も呼び出したから連れて来いと言われたりして、以前からそのことで地元の交番に何度か相談をしに来ていたとのことでした。

お巡りさんにそんな相談をしていたなんて親なのに全く知りませんでした。

そしてあの日の夜は「おまえ、何で最近呼び出しても来ないんだよ~」と背中を叩かれたとか。

また息子に聞けば、買ったばかりのiphoneを取られそうになっただの、
「◯◯(某超有名非合法植物)を持ってるんだぜー」
と仄めかされただののもう堕落臭がプンプンすることばかり。

これはまさに、今年の擎羊・陀羅星ペアの事故や災難などのトラブルの象意だし、自分のみならず友達までも巻き込ませようとしてくる悩みにさいなまれていた地空・地劫星ペアの象意です。

そして流年命宮には天刑星もありますから、今年は特に警察のお世話になるようなトラブルに巻き込まれてしまいました。

当然禄存星のお金についても、バイト代が入ってきても散財ばかりに加えて今年は母に借金を作り残債がしっかり残っているので預貯金はカラカラなようです。

だいたい空・地劫星ペアは「お財布に穴をあける星」ですから、主星のない財帛宮を挟んだりなんかしていてはもうダメダメな気配ですし、

また台北の楊老師からも
「この子は欲深で欲しいものがあるとすぐ手に入れたがって金遣いが荒い」
と言われていて確かにその通りな子ですから、もうこれはしょうがないですね~。

あー、あと今年は秋になってから学校で部活の最中にサイフの盗難にあったなどということもありましたから、こういうことで禄存星のお金の損失の現象も出ましたね。

そんなわけで今年はもうその通り!の現象が起こってしまい、紫微斗数占いを勉強している者として面白がって良いのやら・・・。

でも大丈夫!
今年の流年命宮の対宮には「昼の貴人」の星で力強い援助者の星の天鉞星が入っています。

こういう援助者の星が三方四正に入る場合は大変な状況が来ても力のある人から助けを得ることができます。

天鉞星は「昼の貴人」ですから、陽の昼の世界の人たちからの助けで、まさに男性の星で国家公安委員会のお巡りさんの助け!

三合宮に天魁星も入ってるから、ほとんどこの件については何も助けてない気がしますが、一応母の助けもあるのかな???

そんな様子で今年の流年命宮の危機は夏の暑い時期に発火しました。

警察署の少年課のお巡りさんからは「その後どう?」といった様子をうかがう電話があったりしています。

そんな息子も来春には18歳になります。

もう巣立ちの頃を迎える時期は刻々と近づいてきています。

なので来年を含めた残りの期間はあまりドキっとさせないで欲しいですね。