安倍首相が、国連で、環境問題にかんする講演をしたいと申し入れて拒否されていたという。
マドリードでのCOP25 では、地球環境悪化に荷担したワースト3国家の一つとして、日本が指弾された(他はオーストラリアとブラジル)というから、講演拒否は当然のことであり、日本国民としては恥じ入るばかりである。
CO2対策に万全を期していると思っていたのだが、原発停止の対応策として火力発電を使うようにしたためで、石炭燃焼に伴う結果のようである。日本の電力事情は危機的な状況にあるようだ。
そんな中、クリスマス、正月を前にして、全国各地でイルミネーションの飾り付けが盛んである。LEDを使用するとはいえ、数え切れない数の電球を長期間点灯して、どれほどの電力を要するのか、考えているのだろうか。環境対策最悪と言われた国としては自重すべきではないのか。イルミネーションがなくてもクリスマスも年末も正月もやってくる。イルミネーションのない時代も、特に困りはしなかったはずだ。
世界には、難民をはじめ、食料の不足に見舞われている人々は多い。わが国の食糧自給率も低い。そんな状況下で、テレビでは、大食い競争番組の予告をしている。一時に何キロもの食事ができるという行為のどこが賞賛の対象になるのであろうか。野蛮で恥ずかしい行為である。
私たちは、地球市民として、もっと射程距離の長く、幅広い視野を持つ立場から行動をしたり、情報発信をしたりしなくてはならない。