【福島県】喜多方(喜多方市)201910 | 日本あちこちめぐり”ささっぷる”

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休日に街をあてもなく歩き回って撮った下手糞な写真をだらだらと載せながら綴る、お散歩ブログ。
東京や近郊メインも、ごくまれに遠方にも出かけています。
観光案内には全くなっておりませんのであしからず。


ラーメンと蔵の街で知られる喜多方は会津地方の西北部にあって、かつては「北方」と称していた。 

市街地を南北に縦断する田付川を挟んで東側の小田付、西側の小荒井に蔵が多く集まるが、元々は戦国時代に始まった定期市が起源で、江戸時代では会津地方の交易の地として、同時に醸造・漆器など商業が繁栄。 

南北に伸びる通りに対して東西に伸びる短冊型の敷地を持ち、その中に店舗や住居、座敷蔵、醸造蔵など様々な土蔵を擁している。 

2018年に小田付が重伝建指定を受けた。


【福島県】小田付「小原酒造」(喜多方市)201910

喜多方は酒造業が多いが、小田付の「小原酒造」は通りをまたいで蔵を構える。

享保2年創業の老舗だが、代表的な銘柄「蔵粋(クラシック)」は酒蔵にクラシック音楽を流すことで醪を発酵させて造られたものだという。


【福島県】小田付「大森家住宅」(喜多方市)201910

「小原酒造」の並びに建つ「大森家住宅」店蔵。

大森家は米屋・質屋を営み、米蔵を住宅に改修したものである。

喜多方が現在の蔵並びになったのは明治13年の小荒井大火がきっかけで、防火を考慮した土蔵が多い。


【福島県】小田付「旧井上合名会社店舗蔵」(喜多方市)201910

土蔵造り2階建ての切妻造、置き屋根式の桟瓦葺で腰がタイル張りの見世蔵は、近年に廃業した味噌醤油醸造商「井上合名会社」のもので、「金忠」の名で呼ばれていた。

並びにも独特の腰壁を持つ蔵が並ぶ。

現在は食堂とバルとして再利用されているが、喜多方でも空き家状態の蔵も少なくなく、こうした再活用の動きも見られるようになった。


【福島県】小荒井「甲斐家住宅」(喜多方市)201910

喜多方には内部公開している蔵が少なくないが、とりわけ小荒井の「甲斐家住宅」は大正6年から7年がかりで造られた重厚かつ豪華絢爛な商家で、登録有形文化財指定。

51畳を誇る座敷蔵

見世蔵内部には洋風の螺旋階段。欅の大木を削って造られた高度さ。

中庭から。


【福島県】小荒井「三十八間蔵」(喜多方市)201910

甲斐家と並ぶ商家「嶋新商店」の「三十八間蔵」(国登録有形文化財)。

3棟の蔵が軒を揃えて妻部でつなぎ合わせられ、全長はその名の通り38間(約70メートル)にも及ぶ。

鳥居型の窓を所々に配してリズミカルな外観をなしている。

【福島県】小荒井「嶋新商店」(喜多方市)201910

小荒井のメイン通りである中央通りはかつてアーケードが架かっていたため、蔵並びの街並みとしての風情に欠けたそうだが、撤去後はその全容が現れ、連続性に乏しいながらも様々な蔵を見ることができる。

「嶋新商店」の店蔵裏手に「三十八軒蔵」が控えている。


【福島県】小荒井「大和川酒造」(喜多方市)201910

寛政2年創業の造り酒屋で、江戸期~平成と様々な時代の蔵造りが残り、「北方風土館」として内部見学可能。

創業当時のままで残されている江戸蔵内部。天井の太長い梁が圧巻だ。

元々は貯蔵蔵として利用された大正蔵。

昭和蔵(昭和4年築)。現在はホールとして開放。


【福島県】小荒井「若喜商店」(喜多方市)201910

宝暦5年創業の醤油味噌醸造商「若喜商店」は、通り沿いのモダンなスクラッチタイル装飾の店舗の裏手に煉瓦蔵を構えている。

付近の三津谷産煉瓦で明治37年築、手前の2階建てが座敷蔵、3階が貯蔵蔵として利用された。

スクラッチタイル張りのモダンな店舗は昭和6年築。



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