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理想の画材を求めて・・・

2019-09-15 | 画材

今日は少しだけ画材を研究してみた内容をまとめてみます。

私は少し前までコピック派だったのですが、最近は水彩にはまっています。
しかし、コピックの薄い色を重ねる手法と手軽さはやっぱり便利!
なので、水彩でも同じような使い心地で描きたいのですよね。

いろいろと考えた結果、濃度を一定にした薄い絵具の液を小瓶にストックして
筆を使って描いていくという方法がよさそう?


・・・と、最初はうまくいくと思ったのですが!
絵具は水に溶けているのではなく、小さな粒子が浮いているだけなので、
時間が経つと沈殿してしまいます。
さらに凝集してしまうともうふわっと戻らなくなってしまいますorz

というわけで、この手法が使える画材を探すため、いろいろ調べてみました。
調査の結果、wikiに液体中の物体が沈む速度を求める式があったので、おためし計算!

ストークスの式




Vs:粒子が沈降する速度(cm/s)
Dp:粒子径(cm)
Pp:粒子の密度(g/cm3)
Pf:液体の密度(g/cm3)
g :重力加速度(cm/s2)
η:液体の粘度(g/cm・s)


とっつかみにくいですが、とりあえず、数字を入れてみましょう!
目標は高さが3cmの小瓶を1ヶ月かけて沈む程度。
(1週間くらい絵を描かなくてもそんなに沈まない)
左辺に3cm/(60s×60min×24h×30day)を代入!
右辺の粒子径が求めたい数値、粒子密度はわからないのでとりあえず1.8g/cm3
水彩は水を使うので、水の密度1g/cm3と水の粘度0.89cP = 0.0089g/cm・s
重力加速度は980cm/s2 (単位がバラバラなので合わせるのに苦労したとか!)

で、↑の数字を入れて粒子径Dpを求めると0.000015cmという小さい値が出てきました。
単位を合わせていくと、= 0.15μm = 150nm・・・!
水の中を沈むのに1ヶ月かかる粒子系は150nm!!!

透明水彩の青(フタロブルー)に使われている顔料、銅フタロシアニンブルーについて
情報を載せているメーカーさんを調べたところ、
大日精化さんのwebサイト↓に、銅フタロシアニンブルーの粒子径を
『約100nm』とする電子顕微鏡の写真がありました・・・!

https://www.daicolor.co.jp/business/pigment/pigments_pigments.pdf

ターナーさんやホルベインさんがこちらの顔料を使っているとは限りませんが、
おそらく似たようなものと期待したいです。

あと銅フタロシアニンブルーは道路標識や新幹線の青にも使われているみたいです。
つまり、耐光性が非常に高い頑丈な顔料・・・!
粒子径が150nmと小さくて頑丈! な顔料探しが最近の私のトレンドですねっ!
そして3原色+αが見つかれば、混色で色々できるはずっ!



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