2020/07/08

200708FC東京0-4川崎(J1 #3)

FC東京0-4川崎(味の素スタジアム, 19:30KO, RM0人)

辛くも逃げ切った鹿島戦(J1 #2)から中3日。
4ヶ月強の中断を挽回するため、再開直後から試合日程は詰まっている。

第35回多摩川クラシコは、リモートマッチ。
観客がいない味の素スタジアムでの開催となった。


先発は鹿島戦と同じ11人。
ベンチには、GK丹野が入り、GK安藤が外れた。


FC東京は、J1リーグ開幕2連勝。
2019シーズンは、J1リーグで準優勝。
川崎との対戦は、川崎の1勝1分だった。
 190223川崎0-0FC東京(J1 #1)
 190714FC東京0-3川崎(J1 #19)

■1st half
川崎の両サイドからの攻撃が冴えまくる。
左では長谷川と登里が交互に縦に走り出す。
右では家長がポイントを作り、山根が周囲を自由に駆け巡る。
ダミアンのポストやMFも有機的に絡み合って、攻撃を続けた。

12分、ダミアンの縦パスから長谷川がシュート。
17分、登里のスローインを、PA内でダミアンが優しく落とす。
 駆け込んだ大島のシュートは、ポストを叩いてゴールに決まった。

FC東京は18分、FWディエゴ・オリヴェイラ(9)がシュート。
彼だけがボールをキープでき、攻撃の中心となっていた。

23分、山根が縦にDF3人を抜いて右クロスを鋭く入れる。
 ゴール前のダミアンが、ヒールで美しく蹴り入れて追加点が入った。

28分、家長の右クロスをダミアンが落とし、長谷川がゴール。
45分、山根の右クロスをダミアンがシュートし、こぼれたボールを長谷川が蹴り込んで4点差。

FC東京は機敏なプレスができず、川崎の攻撃を止められない。
ビハインドの状況で攻めに人数を割くが、ボールを失っても戻るのが遅かった。
次々とゴールを決められて、大差が付いた。

■2nd half
後半、4点を追うFC東京はプレスを強める。
パスコースを消し、川崎からボールを奪い取った。
そして、FWアダイウトン(15)、FWレアンドロ(20)の個の力で攻めてくる。

川崎は落ち着いてFC東京の攻撃を受け止めつつ、決定機を作る。
58分、フリーの長谷川のシュートはバー。
59分、田中碧のスルーパスでダミアンがGK林彰洋(33)との1対1からシュート。

このあと5人の交代を経ていくと、FC東京に主導権を渡す。
FC東京はロングボールを入れてくるが、ジェジエウが立ちはだかった。

時間を上手く使えていなかったが、85分過ぎからは押していく。
87分、田中碧がロングシュート。
88分、旗手のシュートはライン上でDF室屋成(2)がクリア。
FC東京のゴール前でのプレーが増え、余裕を取り戻した。

■summary
前半、FC東京は距離が遠く、川崎の攻撃を止められない。
中盤でのプレスが少なく、脇坂や大島に自由を与えてしまった。
1対1の対応でも、23分に山根に3人が抜かれるなど、後手に回る。
CB森重真人(3)と渡辺剛(4)も、ダミアン1人にPA内を蹂躙された。

ディエゴ・オリヴェイラは良かったが、周囲のサポートが少なかった。
後半になるとシュートは増えたが、川崎の守備ブロックは崩せなかった。
永井謙佑(11)が欠場していて、ディエゴだけでは攻め切れなかった。


川崎は1ボランチの田中碧を、インサイドハーフの大島と脇坂がサポート。
守備でも攻撃でも近い距離を保ちながら、田中碧を孤立させなかった。
前半はすべての選手のプレーが相互に融合し、素晴らしい攻撃を見せた。

後半は点差も広がったこともあり、受けに回った。
それでもバランスを崩すことなく、しっかり守り切った。
終了間際にはFC東京を押し込みながら、危なげなく逃げ切った。


次は中2日で迎えるホーム柏戦(J1 #4)。
無観客のリモートマッチは2試合で終わり、5,000人までの観客が入場可能。
きつい日程だが、しっかり勝ち点を積んでいきたい。

■goal
17大島僚太(10) 23ダミアン(9) 28,45長谷川竜也(16) 

■judge
ソンリョン(1) 6.0 プレー機会は少なかった。18分、66分とシュートをストップする。
山根視来(13) 7.0 23分、圧巻の3人抜きからのアシスト。45分、右クロスでゴールを生む。
ジェジエウ(4) 6.5 走りまくって広い範囲をカバー。クリアボールはもっとつなぎたい。
谷口彰悟(5) 6.5 ディエゴ・オリヴェイラを封じる。丁寧に縦パスを入れていった。
登里享平(2) 6.0 28分、サイドチェンジでチャンスを作る。再三、縦に走り込んだ。
田中碧(25) 6.0 1ボランチでパスを受け、守備にも奮闘する。87分、ロングシュート。
脇坂泰斗(8) 6.0 走ってボールを受け、流動性を生んだ。12分、長谷川へスルーパス。
大島僚太(10) 7.0 17分、強烈なゴラッソを決める。何気ないパスで崩していった。
家長昭博(41) 6.0 4分、38分に右クロス。強い体幹を活かしてキープし、山根を動かす。
ダミアン(9) 7.5 ポストプレーで2アシスト。ヒールで1ゴール。さらに4点目にも絡んだ。
長谷川竜也(16) 7.0 2ゴール。58分、大島のスルーパスからのシュートはバーに当てる。

■sub
60(8)下田北斗(22) 6.0 質の高いセットプレーを見せた。90+1分、ドリブルでFKを得る。
60(41)旗手玲央(30) 6.0 右FWでプレー。84分、88分と続けて決定的なシュートを放つ。
69(10)守田英正(6) 5.5 インサイドハーフで攻撃のタスクをこなす。パスが少し荒かった。
69(16)齋藤学(19) 5.5 左FWに入り、ドリブルで仕掛ける。86分、カウンターからキープ。
84(9)宮代大聖(20) 5.5 J1リーグでデビュー。短い時間だったが、89分、ポストプレー。

■bench
丹野研太(27) 車屋紳太郎(7)

■coach
鬼木達 7.0 完勝に導いた。大差の展開となったのに、選手交代は少し遅かったか。

■referee
木村博之 6.0 遅いタックルなど接触プレーに厳しく吹き、試合を落ち着かせた。

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