2020/09/10

200909川崎3-2神戸(J1 #15)

川崎3-2神戸(等々力, 18:30KO, 4,778人/5,000人)

快勝した横浜Fマリノス戦(J1 #14)から中3日。
神戸との水曜日3連戦、いよいよ3試合目。
また、8月5日の鹿島戦(YLC GL #2)から6週続くミッドウィーク開催の最後の試合となる。
等々力では珍しい18時30分にキックオフされる。


先発は、マリノス戦から4人を変更。
 新たに登里、旗手、小林悠、齋藤学が先発する。
 車屋、脇坂、ダミアン、三笘がベンチスタートとなる。
 0-6で大勝した1週間前の神戸戦(YLC QF)と同じ先発に戻している。


 後半キックオフ前。

神戸はJ1リーグで4勝7分4敗の暫定10位。
 ACLに出場していて、YLCは準々決勝で川崎に敗れている。

川崎との対戦は3週連続。
ここまでは川崎の1勝1分となっている。
 200826神戸2-2川崎(J1 #24)
 200902神戸0-6川崎(YLC QF)

■1st half
川崎は立ち上がりから攻勢を仕掛ける。
7分、守田のミドルシュートをDF渡部博文(3)が手で止めてPKを獲得。
8分、このPKを小林悠が決めて早くも先制する。

11分には大島の左CKから家長がボレーシュート。
さらには17分、小林悠の右クロスを大島がヘッド。
囲まれても安易にバックパスせず、どんどん前に進んだ。

神戸は3バックを組み、サイドの西大伍(22)と酒井高徳(24)を中盤に上げる。
はじめは3バックの脇となるサイドを使われていた。
西と酒井の位置を修正してスペースを埋め、中盤で強く寄せることで川崎の攻勢を止めた。

攻撃ではGK飯倉大樹(18)まで戻してからロングボールを入れる。
川崎のプレスを呼び寄せ、中盤の人数を減らし、セカンドボールを拾った。

23分、西の縦パスをFW藤本憲明(9)がターンして、谷口を抜き去る。
 ジェジエウの背後に入ったFW古橋亨梧(11)へラストパスが入り、同点とされた。

■2nd half
神戸は引き続きロングボールで攻めていく。
川崎は中盤を引き締めることができず、オープンな展開となった。

57分、古橋の左クロスを藤本がシュート。
59分、右サイドの山口蛍(5)のラストパスを藤本が合わせて逆転。
 西から山口、藤本へとワンタッチプレーが3つ続き、川崎を崩し切ったゴールだった。

川崎は56分の三笘の投入を皮切りに、選手交代で仕掛けていく。
 65分、三笘のラストパスから小林悠が決定機を迎える。

神戸は時間を使いながら、カウンターを狙っていく。
 72分、左サイドからの古橋のシュートは、バーに当たって跳ね返る。
 74分、古橋が縦パスを受けてミドルシュート。

劣勢が続く81分、ダミアンがPA内でボールを動かす。
 するとDF菊池流帆(17)がレイトタックルで倒して、PKを獲得。
 83分、ダミアンが冷静にPKを決めて同点とする。
さらに85分、自陣でボールを奪って速攻を仕掛ける。
 脇坂がしっかり相手を引き付けて、優しいラストパス。
 宮代が力強くJ1リーグ初ゴールを蹴り込み、逆転した。

最後は神戸がパワープレーを仕掛けたが、粘り強く守り切った。

■summary
神戸は前週の大敗の轍は踏まず、優勢にゲームを進めた。
GK飯倉とDFダンクレー(33)が古橋と藤本にロングボールを入れていく。
中盤でボールを持って押し込むよりは、縦に早く攻めることでチャンスを作った。

守備では川崎のパスコースを切って、ボールを回収する。
ボールホルダーへのプレスが早く、大島や家長に自由を与えなかった。
良い時間帯が長かっただけに、最後の2失点はもったいない。
ただ、結果は出なかったが、賞賛に値するプレーを見せてくれた。


 宮代大聖(20)のJ1初ゴールを祝福する小林悠(11)。

 田中碧(25)、三笘薫(18)、宮代大聖(20)のユース3人組と齋藤学(19)。

川崎はターンオーバーが十分でなく、動けなかった。
2週間前の対戦(J1 #24)と同じように、特に最終ラインの4人が疲弊していた。

それでも、後半5選手を投入することで、逆転に成功。
決勝点を決めた宮代大聖は、J1リーグ初ゴール。
 脇坂が演出した決定機で、GK飯倉のニアサイドをきれいに抜いた。

ただ、神戸に押される時間帯が多かったため、紙一重の結果ともいえる。
もっとフレッシュな選手をスタートから起用すべきだった。

神戸との水曜日3連戦を、2勝1分で終えることができた。


次は中3日で広島戦(J1 #16)を迎える。
8月1日のG大阪戦(J1 #8)から続く13連戦の最後となる。
しっかりターンオーバーして、勝ち切りたい。

■goal
8PK小林悠(11) 83PKダミアン(9) 85宮代大聖(20) 
23古橋亨梧(11) 59藤本憲明(9)

■judge
ソンリョン(1) 6.5 13分の酒井、72分と87分のサンペール(6)のシュートをパンチング。
山根視来(13) 5.0 フリーでのパスやトラップミスが散見。カウンターでは背後を取られた。
ジェジエウ(4) 5.5 53分、西のシュートをブロック。パスコースがなく、ボールを失った。
谷口彰悟(5) 5.0 ロングボールに競り負ける。23分、藤本に1対1で抜かれて失点を招く。
登里享平(2) 5.0 19分、自陣でパスミス。身長差を利用されて、余裕のない守備となった。
守田英正(6) 6.0 疲労は感じさせたが、十分に働いた。7分、ロングシュートでPKを獲得。
家長昭博(41) 5.5 11分、47分にシュート。PA内に深く入り込んでからクロスを入れた。
大島僚太(10) 5.5 テクニカルなタッチで局面を打開。17分、決定的なヘッドはゴール上へ。
旗手玲央(30) 5.5 35分にシュート。38分、52分にも右から駆け上がる。56分、負傷交代。
小林悠(11) 6.0 PKを沈めて1ゴール。65分、GKと1対1になったが、シュートは浮いた。
齋藤学(19) 5.5 左サイドでドリブルし、29分、58分とシュート。クロスも上げていった。

■sub
56(30)三笘薫(18) 6.0 60分、ドリブルで仕掛ける。65分、小林悠へラストパスを入れる。
66(2)車屋紳太郎(7) 6.0 LSBで出場。高さとスピードを活かし、神戸の攻撃を食い止めた。
66(41)脇坂泰斗(8) 6.0 85分、選択肢を残しながら運び、宮代の決勝ゴールをアシスト。
66(19)宮代大聖(20) 6.0 J1リーグ初ゴールで勝利に導く。守備は荒めで、FKを与える。
76(11)ダミアン(9) 6.5 獲得したPKを決めて同点とする。鋭いプレッシングも効いていた。

■bench
丹野研太(27) 田中碧(25)

■coach
鬼木達 6.0 疲労が残る最終ラインを起用して劣勢となったが、交代選手の力で逆転した。

■referee
木村博之 6.0 バランスの良い判定で、激しいチャージを落ち着かせた。PKは2つとも妥当。

127,400views