※転載転用は固くお断りさせていただきます。

 

 

今回は

奥さん自身が経験した

「お悔み」の場面について。

 

 

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先月下旬

奥さんの従姉妹が

40代の若さで亡くなったのですが

 

 

葬儀等は遠方で行うため

奥さんは顔を見にいくことも

葬儀へ行くこともできませんでした。

 

 

そんなある日

奥さんのお母さんから

「電話で叔父さんを慰めてあげたら？」 

とメールがきたとのこと。

 

 

しかし

奥さんは基本的に

人と話すのが苦手で

想いをうまく言葉にできません…

 

 

ですので

「想いを伝えるにしても

手紙の方がいいのではないか？

 

 

いや、でも

手紙として形に残すのも

どうなんだろう…

 

 

だったら

言葉にならなくても

直接電話で話した方がいいのかな…

 

 

でも

まだ娘を亡くして間もないのに

電話をしたら傷口に塩をぬるのではないか…」

 

 

という

堂々巡り状態に。

 

 

そして

1時間ほど悩み、

最終的には、

 

 

「苦手なことから逃げたらだめ！」

「お世話になった親戚なのに

お礼も言わず、知らんぷりなんてもっとだめ！」

 

 

と、未熟な部分に目を背けず

自分を奮い立たせた奥さん。

 

 

人が亡くなった時の対応として

何が正しくて

何が正しくないのかわかりませんが

 

 

たとえ

電話をしたことで

相手の家族に

悲しみを与えてしまったとしても

 

 

一緒に死を悲しみ

一緒に前を向く人がいる

ということが伝わるので

何かしらの行動を起こすことは

叔父さんの支えになると思います。

 

 

とは言え、

勇気を出して

電話をしたはいいものの…

 

 

子を亡くした親の悲しみは半端なく…

どう声を掛けていいのかも

わからなくなった奥さんは

 

 

従姉妹への想いを一言伝え

「叔父さんも健康に気を付けて。

近くに行ったら寄らせていただきます。

ありがとうございました。」

と声を掛けて電話を切ったそうです。

 

 

しかし…

その後の奥さんは

「叔父さんめっちゃ凹んでたよ。

私の言葉で

叔父さんを更に傷つけたんじゃないかな」

という自責の念に襲われ

かなりの情緒不安定

 

 

一向に

気分が落ち着く気配がないため

私は奥さんにこう言いました。

 

 

「子供を亡くした親の気持ちは

親である当人にしかわからないし

周りが想像できるものでもない。

 

 

周りが何を言っても

周りが何をしても

親の悲しみが癒えることはない。

 

 

だから奥さんが

気の利いた言葉を言っても結果は同じ。

 

 

自分の言葉で

叔父さんを勇気づけられるとでも思ったの？

死んだ子供の話をされて

悲しまないとでも思ったの？

 

 

人の死は

そんな簡単に

乗り越えられるものではないよ。

 

 

確かに、

奥さんが電話をしたことで

叔父さんはまた娘を思い出し

悲しい感情がこみ上げてきたかもしれないけど

 

 

悲しみと向き合う時間は必要で

とことん悲しみにくれなければいけない。

 

 

きっと

叔父さん自身も

たくさんの悲しみと

いろいろな後悔を抱きながら

自分の人生を力強く

生き抜いていくんじゃないかな。」

 

 

敢えて厳しく伝えたため、

”門次郎冷たい”

と思われるかもしれませんが

 

 

「死」の悲しみは

たかが一人の言葉で

心が晴れやかになるものではありません。

 

 

人それぞれ

長い年月をかけて

乗り越えなければならない課題を

もっていますので

 

 

すぐに解決しよう

すぐに結果をだそう

 

 

と焦るのではなく

周りと歩調を合わせながら…

寄り添いながら…

人の温かみを感じながら…

しっかりと歩みを続けてほしなと思います。