乾癬の治療方法│飲み薬から最新の免疫抑制剤までコレで分かる!
乾癬の治療法には痒みや炎症を抑えたり、皮膚の再生サイクルを抑えるなど、いろいろな治療法があります。
当ブログでは乾癬の治療法として「自然療法」をオススメしていますが、乾癬の症状も人に寄って違いますからマッチする治療法も様々です。
そこで乾癬にどんな治療法があるのかを一目で確認できるページを用意しました。
このページでは病院での治療法や処方される薬など、乾癬の様々な治療法をご紹介します。
乾癬と内服療法(飲み薬)
乾癬の治療で用いられる飲み薬は大きく分けて3つあります。それぞれ違う症状に効果があるので知るだけでも治療の選択肢が広がりますよ。
ビタミンA誘導体
ビタミンA誘導体は主に皮膚の細胞が過剰に増えてしまうことを抑える効果があります。
乾癬患者の皮膚のターンは3.4日。健常者に比べて10倍ちかいはやせで皮膚の細胞が生まれ変わるので、皮膚の細胞を抑制するビタミンA誘導体は効果的と言えるでしょう。しかし注意しなければならないが副作用です。
▼ビタミンA誘導体の副作用
ビタミンA誘導体の主な副作用は口の周り・手のひら・足の裏など、普段あまり発症しない部位に落屑が出てしまう恐れがあること。
また服用すると精子や卵子を作る機能に影響が出てくるため、男性は服用している期間から服用後6ヵ月、女性は2年間の避妊が必要となります。
免疫抑制剤
乾癬の原因には免疫機能の異常が深く関わっています。
免疫は本来、細菌やウイルスから身体を守ってくれるはずですが、乾癬患者の免疫は何かの原因で異常をきたし、自分自身を攻撃して炎症を起こしてしまっている状態です。
このような免疫異常を抑制する効果があるのが免疫抑制剤です。残念なことに免疫抑制剤も副作用を伴います。
▼免疫抑制剤の副作用
免疫抑制剤を服用すると血圧が上下します。
また腎機能にも影響が出てしまうため、定期的な血圧測定と血液検査が必要です。
PDE4阻害薬
PDE4阻害薬は比較的新しい薬で塗り薬では効果のない患者に処方される飲み薬です。
炎症を引き起こす原因となっている酵素(タンパク質)を抑える働きを持っており、乱れた免疫バランスを整えるのに使われます。
個人差はありますが、飲み始めてから24週くらいからゆっくりと症状が改善してくる傾向にあるようです。
改善が期待出来る部位は皮膚・爪・痒み・手足・関節の腫れや痛みなどです。しかしPDE4阻害薬もまた副作用があります。
▼PDE4阻害薬の副作用
飲み始めに吐き気や下痢・頭痛を伴います。大体2週間ほどでおさまると言われていますが、医師に相談して飲む回数などの指示を仰ぐようにしましょう。また感染症や過敏症、重度の下痢になる場合があります。
乾癬と外用療法(塗り薬)
乾癬の治療では内服療法よりも外用療法(塗り薬)の方が一般的です。外用療法とは主に「ステロイド剤」と「ビタミンD外用薬」のことをいいます。
乾癬とステロイド療法
ステロイドは乾癬だけではなくアトピー性皮膚炎をはじめとする皮膚疾患でよく使われているのでご存じの方も多いのではないでしょうか。
ステロイドは腎臓で作られるホルモンのひとつで、ステロイドホルモンとして使用すると炎症を抑えたり、免疫力を制御したりする作用があります。
ステロイドは症状の改善に大きな効果を発揮するのは確かですが、再発や副作用が強いので日常的に利用することはオススメできません。場合によっては乾癬の症状を悪化させてしまう可能性もあるようです。
ステロイドの副作用
ステロイドの副作用は多肢にわたります。代表的な症状をご紹介します。
・皮膚が薄くなる・黒ずむ
・血管が浮き出てしまう
・副腎の正常な働きを妨げてしまう
・使い続けると効き目が薄くなる
この他にも使用する量や目的に寄って副作用があるので注意が必要です。
乾癬とビタミンD外用薬
ビタミンD外用薬は乾癬の皮膚細胞の増殖をおさえる働きがあり、紅斑の赤身や盛り上がり、鱗屑が落ちる症状を和らげることができます。
しかし、ビタミンD外用薬にもまた副作用があるので注意が必要です。
ビタミンD外用薬の副作用
皮膚の痒み、赤みが増す。ヒリヒリする感覚が出る。
ごく稀に倦怠感、脱力感、食欲不振、嘔吐などの症状が出ることがある。
乾癬と光学療法(紫外線療法)
光学療法はいわゆる紫外線療法です。紫外線には免疫の働きを弱める働きがあることから免疫異常である乾癬にも使われるようになりました。
紫外線というと身体に悪い印象がありますが、病院など治療で使われる紫外線は有害な部分を取り除かれたものなので安心です。
光学療法のメリットは広範囲に紫外線を当てることができるので、塗り薬では届かないところも治療することができます。
また太陽の光にも紫外線が含まれているので、日光浴は効果的と言えますが太陽の光には有害なものも含まれているので適度に抑えましょう。
乾癬と生物学的製剤
生物学的製剤は比較的新しい新薬です。生物によるタンパク質から作られた薬で、乾癬に関係の深いサイトカインという免疫物質に働きかけることで炎症を抑える働きがあります。
生物学的製剤の投与には点滴か注射が用いられており、投与した8割以上の乾癬患者に効果が見られているとのことです。
これまでに改善が見込めなかった方や、関節や爪などにも効果が期待されている治療法ですが、生物学的製剤にも副作用があります。
生物学的製剤の副作用
生物学的製剤の副作用で主なものは感染症・アレルギー症状、血液障害や肝機能障害も挙げらえれます。
効果が高いだけに副作用にも気をつけなければなりませんし、費用も非常に高いため誰でも簡単に受けられるものとは言えないでしょう。
高額医療保険制度も適用されますが、それでも一回の治療で5万円ちかい治療料を請求されるので高額です。
乾癬の様々な治療方法まとめ
乾癬の治療法をご紹介しました。薬というのは効果が期待できる反面、副作用や再発、また治療コストも非常に高いです。
そういったリスクを踏まえた上で利用するのは問題ないですし、あまりにも症状が悪化しているときなど一時的に利用するという方法もあります。
しかし、しっかりと乾癬を根本から治すこと考えるなら生活習慣や食生活を改善し、人間に備わっている自己治癒力で治療することを当ブログではオススメしています。
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